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スクラム導入で変わる!情報システム部の働き方

株式会社テックオーシャン 情報システム部の上杉です。

テックオーシャン情報システム部では、より迅速に業務に対応するため、従来のタスク管理手法から、アジャイル開発手法の一つであるスクラム手法を導入しました。
導入前は、担当者個人のスキルに頼りがちなタスク管理であったため、業務の進捗が遅延したり、社内の要望に柔軟に対応できないといった課題がありました。
そこでスクラム手法を導入し、チーム全体で協力し、短いサイクルでタスクを進めることで、これらの課題を解決し、社内全体の満足度を上げられるようにしていきたいと思います。


スクラム開始し、最初のスプリントを終えて

情シスのスクラム導入について、いざ始めて見るといくつかの課題に直面しました。

1. プロダクトバックログの定義の難しさ

  • タスクの洗い出しや優先順位付けが難しく、具体的な計画が立てられない場面がありました。

  • 定常業務と計画的に行っていくプロジェクト的なタスクの違いを明確にすることができず、タスクの粒度がバラバラになっていました。

  • ストーリーポイントの見積もりが難しく、スプリント目標を達成できないケースが多発しました。

2. 曖昧な完了の定義

そのタスクが本当に完了したと言えるのか?!明確な基準が定まっていないため、完了したのか?継続中なのか?という課題が発生しました。
例えば、「利用中のSaaSアカウントの新規メンバー登録に関する作業手順書の作成」というタスクの場合、

  • 誰が対象のユーザーなのか?

  • 手順書の内容はどの程度詳細に記載するのか?

  • レビューの回数や基準は?

  • 社内への共有方法は?

といった、具体的な完了条件が明確になっていませんでした。

3. スプリント目標達成意識の低さ

ストーリーポイントの見積もりが甘く、短い期間で目標を達成することが難しく、タスクが未完了のまま次のスプリントに持ち越しになるケースが多発しました。


改善に向けた取り組み

これらの課題を踏まえ、次のスプリントに向けて以下の改善に取り組んでいます。

  • プロダクトバックログを正確に記載する!
    プロダクトバックログは、チーム全体が共通の目標と理解を持ち、効率的にタスクを進めるために必要な情報となります。

    • タスクの目的、範囲、完了条件を明確にする

    • 社内の要望が高いタスクなのか優先順位をしっかり決める

    • タスクのストーリーポイントを明確に設定する

    • 定期的にプロダクトバックログを見直し、改善する

  • タスクを分割する!
    進捗状況をより細かく把握しやすくするため、タスクを分解します。これにより情シスチームメンバー間で進捗を共有でき、課題や問題点を早期に発見することができます。また、タスクを分解することで、スプリント内での目標達成の管理がしやすくなります。

    • 親タスク( PBI = Product Backlog Item )を1スプリントで完了できる粒度に分割し、子タスク( SBI = Sprint Backlog Item )を作成する。

    • タスク分解例:

      • PBI  :WordPressページLPのアップデートによる集客の強化

        • SBI1:WordPress: LPデザイン組み込み

        • SBI2:WordPress: LPをテスト環境で検証する

        • SBI3:WordPress: LPを本番環境でリリース

もちろんそれぞれのPBI、SBIにも目的・完了の定義はしっかり記載します。
これら改善に取り組みながら、スプリントを進めています。
初めてのスプリントでは、メンバーの個人作業が中心となり、チームとしての連携が不足していました。新しいスプリントからは、タスクの共同作業を推進し、チーム全体で目標達成するという意識を高めたいと思います。


今後の展望

スクラム導入は、テックオーシャン情報システム部の働き方に大きな変化をもたらしました。最初は戸惑うこともありましたが、チーム一丸となって課題を克服し、より良いチームへと成長したいと考えています。今後も、スクラムの考え方を活かし、社内サービスの品質向上を目指していきます。

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