見出し画像

シーリングスタンプを作る

シーリングスタンプ(ワックスシールスタンプ)ってご存知でしょうか。よくハリーポッターとか中世ヨーロッパの世界とかで蝋(ワックス)を熔かしたところにスタンプ押して手紙の封(シール)をするアレです。

様々なデザインのスタンプが販売されていて、一時期それを集めるのが楽しくて仕方がなかったりしました。いつの間にか結構な数、集めてました。手紙を書く機会なんて無いのに(笑)

そして集めるだけでは飽き足らず…オリジナルのスタンプを作りたくなりました。そうだ…R&Sレコードのエンブレムでもあるフェラーリのエンブレム(跳ね馬)のスタンプを作ろう!…そう思い立ったら行動に移すのはスグでした。どうやったら作れるか…頭をフル回転、そこで見つけたのがスマホケースでした。サイズ的にもバッチリ!

まず最初は紫外線で固まるUVレジンで作りました。お酒の瓶のアルミ蓋の底にフェラーリエンブレムを入れて、そこにUVレジンを流し込んで完成!楽勝やん!そう思ってました。

テストしてみます…!!

……しかーーーーーーし!!!なんということでしょう…シーリングワックスはただの蝋(ワックス)ではなくシールするために接着効果があるものです。いわば接着材。レジンとワックスがくっついてしまいました。ぎょええええ〜〜〜っ!!

そういった意味でも接着から剥がれやすい金属である必要があるんですよね。そして何より金属は熱を吸収し放熱する効果がありますので熱によって液体化したワックスを速攻で冷やし元の固形状態へと戻すことが出来るのです。やはり金属で作るしかないか…。

シルバーアクセサリーを作る銀粘土を使うことも考えましたが、フライパンで熔かすことが出来る亜鉛(融点は419.5 °C)で作ってみることにしました。最初は石膏で型を作り、そこに流し込んでみたりもしたのですが…金属って液体になっても、うまく隙間に入っていかなかったり(体温計が割れて中の水銀が出てしまった時と似たような)あっという間に冷えて固まってしまったり…で一瞬で造形するには難しいと断念。

そこで考えたのが【熔かした亜鉛をお酒の蓋に流し込み、そこにフェラーリエンブレムを置く】でした。

高温なのでめっちゃ怖かったです(笑)
冷えたところでアルミの蓋を取り除きます。
そしてヤスリで表面を平らになるよう削って行きます。

フェラーリエンブレム面とツライチの平らになればエンブレムを取り除いて完成です!あとはエンブレムをポロッと外すだけ。

折角、フェラーリの跳ね馬マークなので、持ち手はチェスのナイト(馬)の駒を使うことにしました。エポキシ接着材で接着して完成! 

こんな感じになりました。試行錯誤して作った世界にたった1つのシーリングスタンプは愛着もひとしおです。手紙を書く機会は全くありませんので使う機会もありませんが(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?