【レッドソックス吉田正尚】に対して現地ファンの歓迎ムードが薄い理由とは?
はじめに
記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事では先日ボストン・レッドソックスとの大型契約を結んだ吉田正尚選手に対してなぜ現地のレッドソックスファンが歓迎ムードとはいかないのかについて見解を述べたいと思います。
ボストン・レッドソックスについて
ボストン・レッドソックスはアメリカのマサチューセッツ州ボストンにあるフェンウェイ・パークを本拠地とする球団です。
レッドソックスはメジャーリーグ創設から存在する歴史を持つ球団であり、メジャーリーグの頂点であるワールドシリーズ優勝回数9回を誇る強豪球団です。
松坂大輔投手や上原投手など日本人選手が多く所属したことのある球団であり、直近でも澤村投手(2022年現在では同球団からFA)が所属していました。日本人の野球ファンにとっても認知度の高い球団であると言えると思います。
ボストン・レッドソックスの近況について
レッドソックスは2013年にワールドシリーズ優勝、2016年〜2018年に続けてアメリカンリーグ東地区1位と2010年代は同じ地区のヤンキースを押しのけて絶頂を誇っていました。
ところが2022年シーズンでは歴史的な成績を残したアーロン・ジャッジ擁するヤンキースが東地区1位に輝く中でレッドソックスは地区最下位の5位に沈みました。
そんなレッドソックスですが2022年シーズン依然として、MLBのチーム別成績で全体3位となる打率を残し攻撃力が高いチームです。一方でチーム防御率は全体25位の4.53と投手力の貧弱さが近年の弱さの要因となっています。
攻撃面では申し分ないため、投手力の補強を実行できれば来シーズン以降も浮上が狙えそうです。
しかし、
今シーズンはレッドソックスファンを絶望させるニュースが届きます。
攻守ともに中心選手であるボガーツ選手、これまで何度も地区優勝やWS優勝に貢献したJ.D.マルティネス選手の退団です。
特にボガーツ選手はショートのポジションでシルバースラッガー賞を獲得するなど替えの効かない選手の放出は痛手でしょう。
加えて2022年12月現在ではボガーツ選手と同様に攻守の要であるデバース選手との交渉が難航している状況です。
正しい例えではないかもしれませんが、巨人であれば坂本選手が移籍確定で岡本選手もFA表明中というファンにとっては胃がキリキリする状況だと思います。
さらに弱点である先発陣の補強は順調であるとは言えません。
移籍市場の目玉であるロドン投手はヤンキースに移籍が確定してしまいました。(ロドン投手2022年成績:14勝8敗、防御率2.88の成績)
その上、チームにおいて勝ち星の稼ぎ頭であるイオバルディ投手、マイケルワカ投手、リッチヒル投手の3人が退団が確定しています。
レッドソックスファンの吉田選手への反応
Twitterでの反応
↓吉田正尚選手獲得のツイートに対してのリプライ
2人の生え抜き選手はボガーツ選手とJ.D.マルティネス選手のことだと思います。もう1人とはデバース選手のことを指しているのではないでしょうか。
こうしたポジティブな意見のリプライもありました。
ですが、基本的に多くのリプライでは生え抜きスター選手の流出、弱点である先発陣の補強の滞りに対してフロントへの怒りをあらわにしているリプライが多い印象です。吉田選手の能力への不審というよりもこうしたフロントへの不信感が吉田選手獲得の発表時にぶつけられたという構図なのではないのでしょうか。
総括
レッドソックスはファンの”熱さ”が知られるチームです。
直近地区シリーズでも勝ちが遠のいている中で生え抜きスター選手の放出が目立ち、同地区のライバルチームであるヤンキースがコール投手やロドン選手の獲得、ジャッジ選手との契約延長のニュースが飛び交う中でレッドソックスファンのフロントへの失望感が強まっていると考えられます。
しかし、これらは吉田選手の価値には何らケチがつくものではありません。
そのため吉田選手にはスプリングトレーニング(日本におけるオープン戦)から結果を出して熱烈なレッドソックスファンを逆風ではなく強力な声援に変えてもらうことを期待したいと思います。
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