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キャリコン2級再チャレンジ前編【20代後半男性】


2級技能士初受験は学科のみ合格、実技試験不合格に終わった限界矛盾キャリコンマン。2回目受験に向けて考えたこと、行ったことを記録します。前回記事はこちら。


再受験申込、妻の妊娠

 初回受験は第27回試験でしたが、リベンジは一つ飛ばして第29回試験にすることにしました。第28回を飛ばした理由としては、仕事が立てこんでいたこと、特に前回試験結果を踏まえ実技(特に論述)試験対策に時間をかけたかったことがありました。
 1回目の申込は実務経験の入力などがあり非常に面倒でしたが、2回目の申込に当たっては一部合格番号を入力することでそこの省略ができたので、大分楽でした。
 そして、受験申込を行ったころには妻の妊娠が判明!うれしい気持ちの端っこで、「子供ができれば自分の勉強ばかりに時間、お金をかけられない…これが最後のチャンスかもしれない」と静かに考えたことを覚えています。

前回の失敗を踏まえた対策

 前回の不合格を踏まえて、特に意識して取り組んだこと(効果があったと感じたこと)は以下の通りでした。

積極的に勉強会に参加

 幸いなことに私の所属する組織では組織目標としてキャリアコンサルタントを増やすことを目標に掲げており、不定期で勉強会が開催されていました。私が受験しない第28回試験の手前でも勉強会が開催され、主にクライアント役として勉強会に参加し、有資格者のフィードバック等を参考にさせてもらいました。
 特に口頭試問(ロールプレイ後の試験官との応対)は通常業務ではなかなか行わないため、勉強会で口頭試問まで含めたロールプレイを複数回行えたことはとても重要だったと振り返ります。

縦・横のつながり作り

 前節から続く内容ですが、勉強会や職場で同じ目標を掲げる人とつながることで得られた様々な有益な情報、機会がありました。ロールプレイの協力相手としてのつながりを始め、過去の受験経験(成功・失敗)を共有できたこと等。国会資格キャリコンと比較すると受験者数の少ない2級技能士の場合、20代で受験資格を持っていないことも多く、オフラインでつながりを得られる機会は少ないです。同世代とのつながりを得られたのは受験対策はもちろん、キャリアコンサルタントとして働くモチベーションを高めるうえでも、非常に助かりました。

筋トレ、体力作り

 2級技能士試験の申し込みも早々に、近所のフィットネスに入会し体力つくりに取り組みました。半年弱の期間で体重64㎏→59㎏、ベンチプレス40㎏→62.5㎏、スクワット60㎏→80㎏、デッドリフト65㎏→95㎏と記録を伸ばすことができました。大した数字ではないですが、自分的には成長したことを実感できてうれしかったです。
 …「何の話?キャリコンに関係なくね?」って思いますよね。しかし私の経験では、筋トレすると短期的にはドーパミンが放出され脳内がハッピーになります。長期的には自分が成長したことを感じられてまたハッピーになります。
 キャリコンに話を戻すとロールプレイを重ねていく中で学びが深まり、同時に自分の弱点と向き合うことが求められます。「自分って実力無いな…」と落ち込んでいる中でもルーティーンとして筋トレを挟むと気持ちをリセットすることが出来ました。弱い自分を受け容れることについて、筋トレが助けとなってくれました。

実技試験(2回目)

論述試験

 そんなこんなで臨んだ2級技能士試験2回目。学科試験は免除、論述試験に臨みます。1回目の受験では実技試験の中で最低点をたたき出していたため要注意して臨みます。
 勉強会で有資格者の方からアドバイスを受けた「記述を読むだけで面談の場面が浮かぶように泥臭く書こう!」という言葉を胸に時間いっぱいまで記述をぎっしり書き込みました。練習はいくら行っても採点を受けられるのは試験時のみです。手ごたえがあるのかないのかよくわからないまま論述試験終了。知り合いが同会場に居たため記載した内容、見立ての方向性について意見を交わし帰途に。

面接試験

 面接試験では、事前に相談事例が5ケース提供されており、当日いずれかの役のクライアントと相談を行う形です。入室すると試験官、クライアント役、自分の構成員。
 事例は流行りのSNSビジネスについて検討しているクライアント。有資格者の方からの助言にあった「解決策はクライアントの中にしかない!」という言葉を胸に、クライアントが主体的にキャリアについて考え、判断ができるように援助を行いました。
 20分のロールプレイを終え口頭試問に移ります。口頭試問の内容はある程度決まっており、「関係構築について取り組んだことは何か」、「クライアントの主訴は何か」、「コンサルタントが考えるクライアントの問題点は何か」、「その問題点についてコンサルタントはどう支援を行うか」…といった具合です。

試験官「コンサルタントが考えるクライアントの問題点は何か」
自分「~~~です。」←(4つの問題点を挙げる)
試験官「それでは、あなたが挙げた3つの問題点に対して今後どのように解決に向けてクライアントに支援を行うか答えてください」
自分「はい、まず1点目の問題点について…」

3点目の問題点について答えようとした時に事件が起こりました。

私「3点目ですが…(沈黙)」
脳内「…あれ、自分が何を言っていたか思い出せない??」

 4点目の問題点は覚えているのですが、なぜか3点目の問題点だけ自分が何を言っていたのか思い出せず、10秒弱沈黙…。これはヤバい。

私「………すいません、3点目の問題点を忘れました。4点目の問題点について」
脳内「終わった…」

 以降記憶がおぼろげですが、最後に試験官から「あなたはキャリアコンサルタントとはクライアントにとってどのような存在であるべきだと思いますか」という想定していなかった質問も飛んできてまたびっくりしたことを覚えています。
 会場を後にして頭の中をずっと占めていたのは「10分程度前の自分の発言を忘れるコンサルタントが熟練レベルなわけがない」という考えでした。まぁいい、学びは無駄にならないし…と自分を慰めながら帰宅。そして試験結果発表(次記事に続く)

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