国際福祉機器展(H.C.R.)2024に出展しました。【TECHNO eRACING活動レポート①】
10月2日(水)から4日(金)に東京ビックサイト(東京都江東区有明)で開催された「国際福祉機器展(H.C.R.)2024」(以下、HCR)のトヨタ・モビリティ基金ブースにて、TECHNO eRACINGが出展しました。
HCRは国内外問わず幅広い福祉機器が出展される日本最大級の展覧会です。
TECHNO eRACINGの運営元であるテクノツール株式会社も、ここ数年子供向けのブースやeスポーツのブースなどで出展してきました。
今年開催された本イベントでは、トヨタ・モビリティ基金のコンテスト「Mobility for ALL〜移動の可能性をすべての人に〜」の採択された事業者による出展ブース内に、「TECHNO eRACING」として出展しました。
出展内容
今回は選手が使用している手動装置のデバイスを、実際に体験していただけるブースとして出展しました。
過去3年間でテクノツールは
「車の操作デバイスにおける、アクセル・ブレーキペダルとハンドルに限らない多様な操作方法」
「アクセル・ブレーキペダルとハンドル以外の操作方法が実際のレースに適応できるか」
といった調査を経て、今年から
「身体的な制約がある人がeモータースポーツに参戦し、同じ土俵で戦うチーム事業」
としてTECHNO eRACINGを発足した経緯があります。
今回の展示では、過去3年間でテクノツールが培ってきた
身体的特徴に合わせた適合技術
×
アシスティブ・テクノロジー(身体的制約がある人に向けた支援機器や技術の総称)
その成果である機材を展示しました。
出展の目的
今回の出展の目的には、
・手動装置販売に向けた最終調査
・チーム事業の周知、知名度向上
・「価値共創」のための営業活動
といった項目を検証しました。
身体的制約がある方に向けての調査では、選手が実際に使っているデバイスを販売するにあたって、
・使い心地
・値段
・手動装置を使うことによって生まれるレース参戦へのモチベーション向上の度合い
を測る最終調査を行いました。
そして多くの体験者の方に手動装置を体験してもらい、TECHNO eRACINGというチーム事業の説明を行い、チーム活動のイメージやeモータースポーツへの興味の高まりや変化などをお聞きしました。
出展の成果
今回の出展では、障害当事者のみならずご来場いただいた様々な方々に手動装置の機材の体験や、TECHNO eRACINGの事業紹介をすることができました。
ブースで体験者の皆さまと交流する中で、とても印象深い場面が何度もありました。
例えば、持っている症状によりスムーズに身体を動かすことに困難がある状態で普段からレースゲームを遊んでいる方が、
手動装置を使うことで今までより快適にサーキット走行を楽しんでいた場面はとても印象的でした。
同じ身体障害や症状といっても一括りにできるものはなく、そして人それぞれに生活環境や興味は異なります。
例えば脊椎損傷という状態でも、原因となった背景やその後の生活は人それぞれ大きく違います。
その中には元々モータースポーツを好んでいた方や今も尚挑戦している方がいます。
HCRは様々な背景を持った来場者が、それぞれの生活や興味・関心に合ったブースを見ることのできる重要な機会です。
テクノツールやTECHNO eRACINGは、アシスティブテクノロジーの提供やプレゼンテーションをすることで、多種多様な生活や興味・関心の「現在」に合わせた適合や環境調整を行っています。
TECHNO eRACINGの取り組みを幅広く知ってもらいながら、実際に選手が使っている機材を体験してもらうことによって、
障害の有無や属性に限らず、様々な方々がチームの理念に共感してくださったことも印象深い場面の一つでした。
今後のTECHNO eRACING
さて、そんな貴重な機会をいただけたHCRが終わり、TECHNO eRACINGはその理念である
「レース参加やそれに向けた環境調整、そしてその流れを様々な場面に転用して様々な業種や場面で『同じ土俵』で参加できる場面を共創していく」
という活動を続けていきます。
まずは、
・MAZDA SPIRIT RACING GTCUP 2024 Rd.2
・JEGT
への参加が決まっています。
本noteや公式Xでも活動の様子を発信していきますので、ぜひとも応援よろしくお願いします!