【これぞゲーム音楽の破壊力】雑記.20210412
・以前の雑記で紹介した『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』というゲーム、あれだけ熱量を込めて書いたけど実はラスボスだけを倒していないままだった。割と最悪だな自分。そういうのはクリアしてから書くもんだろ。
しかもクリアしていなかった理由は難しかったからとかではなかった気がする。4年前のことなので正直はっきりとは覚えていないが。
・でも自分なりの意地というか、限定版を買っていたためサウンドトラックはゲームと同時に入手していたにもかかわらずラスボス曲『Sayonara』は今の今まで決して聴かないようにしていた。
・そして今日、満を持してクリアした。ストーリーの面でもかなり心動かされたがここで書いてもしょうがないという感じもあるのでそちらに関しては書かないでおく。曲の感想としてはもう圧倒でしかなかった。
・1フェーズ目『Sayonara -神産巣日-』は今までの1フェーズ目曲とはかなり雰囲気が異なり静かな感じで展開していく。そして繰り返されるテーマ曲『BLUE REFLECTION』のフレーズ。この時点でもうすごい。2フェーズ目『Sayonara -高御産巣日-』はまさかの今までのボス曲のフレーズが連なっていくメドレー的な展開。そこから静かなピアノを挟んだ後、ラスボスらしい荘厳な雰囲気を出しつつも本作らしい疾走感溢れるフレーズにつながっていく。主人公たちとラスボスがせめぎ合っている様を表しているようにも思える。そして3フェーズ目『Sayonara -天之御中主-』。いきなり原曲そのままでテーマ曲が流れ始めたかと思えば逆再生され、それを飲み込むように重厚なメロディが流れ始める。そこからは2フェーズ目にも似た主人公とラスボスとのせめぎ合いを表すような展開が続くが、そこから満を持してのテーマ曲のフレーズ。最初にピアノ(主人公を表していると言われる)で、その後にヴァイオリンとチェロ(同じく仲間二人の暗示)で追いかけるように演奏されるがこれもストーリーを知っていると心に来るものがある。
・こういう完璧なものを見せられると「やられた」とか「打ちのめされた」みたいな気持ちになる。なんかもう、これ以上のものはないと(少なくともその時は)感じてしまって、その完璧さにどっぷり溺れてしまっているような感覚。この時に果たして自分は創作意欲が湧いているのかそれとも逆に創作意欲が削がれているのか、なんだかよく分かっていない。論理的に考えれば、これ以上のものはないと感じているのなら自分はもう何も作る必要はないと考えるはずだ。実際そうも考える。でも、不思議とやる気に満ち溢れている感覚もある。一体どっちなんだろう。ただ単に「よっしゃ、自分もこんなすごいもの作ってやるぞ〜」と思ってるだけかも。それが正解かもしれない。