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【ブルリフTIEのオタク】雑記.20211024

・先日発売された『BLUE REFLECTION TIE/帝』をやっている。そもそもブルーリフレクション(以下、ブルリフ)は2017年に一作目のゲーム『BLUE REFRECTION 幻に舞う少女の剣』が発売され、それを基軸にして現在進行中のメディアミックスプロジェクトだ。つい最近までアニメシリーズ『BLUE REFLECTION RAY/澪』が放映されており、それに次ぐ形で今回新作の家庭用ゲームが発売された形だ。ちなみに今後にはPCとスマホ向けの『BLUE REFLECTION SUN/燦』が控えているらしい。

・僕は一作目がとても好きだった。岸田メルさんのキャラクターデザインを忠実に再現した3Dモデルがとにかく素晴らしいし、現実とファンタジーが交差する世界観やある種の生々しさを感じるシナリオも良い。そして何よりアサノハヤトさんの手がけるBGMが最高だった。透明感のあるフィールド曲もさることながら、とにかく戦闘曲が良過ぎる。特に3つのフェーズに分かれて作られたボス曲は他にない完成度を誇っていると思う。正直なところゲームシステム面には少し微妙な点もあったのだが、それを補ってあまりある魅力が本作にはあった。

・そういう訳で、主にBGMを目当てに今回のブルリフTIEを買った。だから、ゲーム本編には正直あまり期待を持たずにプレイを始めた。だが、遊んでみてびっくりした。ゲームシステム面がめちゃくちゃ改善しているのだ。


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・1作目のバトルシステムは少しシンプル過ぎたかもしれない。いわゆるリアルタイムバトル的なもので、タイムライン上をプレイヤーキャラと敵キャラのアイコンが右端から左へと動いていき、左端にたどり着いたらコマンドを選んで攻撃、それが終わったらまた右端へ移動、スキルによってその順番が前後したりする、といった具合だ(こういうのは文章で説明するのが難しい)。ゲームとしてある程度成立はしているものの、比較的単調とも言えるものだった。

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・今作のシステムはこれを正統強化したようなものになっている。タイムラインは前作と違い、どちらかといえばメモリのような役割となっている。時間経過で技を使うためのMPのようなものが溜まっていき(それに応じてキャラのアイコンが移動する)、それぞれの技に必要なMPが溜まり次第それを使って行動をしていく、という感じだ。さらに今作では、「技を出せば出すほど、そのMPの溜まる速度やMPを溜められる上限、ダメージ量も上がっていく」という要素も追加され、MP消費の少ない攻撃を小出しにして速度と上限を上げていくか、それともMP消費の多い大技や連撃のために溜め込むのかと言いう駆け引きが生まれるようになっている。

・しかも、これによって「戦闘が長引くにつれてプレイヤーキャラたちがどんどんパワーアップしていく」ということになっているので、ボスバトルでは最終的に普段とは全く違ったスピード感で戦うことになる。これもなんか楽しい。それにそのパワーアップが一定値に達すると衣装が普段着からリフレクター衣装(戦闘用の魔法少女的な衣装)に変わるのもテンションが上がる。

・ボス戦に関して言えばもう一つ、インファイトバトルというシステムも組み込まれている。戦闘をうまく進めてこのシステムに移行すると、一時的に『DARK SOULS』などの3Dアクションの戦闘を少し思い出すような操作になる。具体的に言えば、◯ボタンで攻撃、×ボタンで回避、□ボタンで回復、△ボタンでカウンター、みたいな直接的な操作ができるようになるのだ。これは時間が限定されていて、短期間でうまく攻撃が決まると大ダメージを狙える。これは本当に別ゲーみたいになるので、冗長になり得る戦闘にうまくメリハリをつけるのに一役買っている気がする。

・また、当然敵もリアルタイム形式で攻撃してくる訳だが、主人公たちは敵の攻撃を遅らせる「ノックバック」や敵を一時的に動けなくする「ノックダウン」などを付与することができる。先述の「すぐ使うか、貯めるか」と合わせてこれもまた駆け引きを産んでいる(攻撃の速さ次第で被ダメージが決まるわけなので)。

加えて、HPもかなり減りやすくなっている上に戦闘後の自動回復などもないので、いい具合の緊張感が生まれている。

・あと音楽も当然良い。戦闘曲は前回より少なめになってる印象が今のところあるけど、その分ココロトープ(ダンジョンみたいなもの)の曲数が結構ある。前回は少しダンジョンのボリュームが少なめだったので、それと比較しているからというのもあるかもしれないが。でもどれもブルリフらしい雰囲気がある素晴らしい曲ばかりである。ちなみにダンジョン曲のタイトルのルールは「(二字熟語)的(カタカナ語)」で共通している。

・シナリオもかなり突飛な世界設定であるものの、ココロから生まれた世界で少女たちの失われた思い出を追い、それを辿り記憶を取り戻していくというある種のフォーマットは受け入れづらいということはなく、読みやすさがある。キャラクターたちのいかにも女子高生っぽい感じの会話は独特のノリがあって、慣れるのには少し時間がかかる感じもあるが、一度皆を好きになれたらそんなに気になることでもないと思う。

・もう一つ特筆すべきは過去作との連動要素だ。本作のキャラクターたちは主人公を除いて全員が記憶を失って謎の世界に投げ出されているのだが、その一人として一作目の主人公、白井日菜子が出てくるのだ。というか今プレイしている時点で出てきた。結構序盤である。まあ記憶を失っている訳なので、プレイヤーは過去作を知らなくても一緒に思い出していくという形で問題なく感情移入ができるのだが、やっぱり一作目をプレイしていると色々と嬉しいものがある。当然ながら過去作を思い起こさせる要素というのはファンサービス的にどんどん出てくるし、主人公たちメインメンバーのリフレクター衣装は一作目のそれとデザインの趣向がかなり異なるのだが、そんな双方が並んでいるのを見ると、なんだかある種の感動がある。

・そこで個人的に問題になるのが『BLUE REFLECTION RAY/澪』の存在だ。なんとなく観ていなかったのだが、ホームページによるとこのアニメの主人公を含めた登場人物が3人も出てくるらしい。日菜子がこんなにがっつり出るのであれば、RAYのメンバーも同様の可能性が高いだろう。さっき書いたように別に知らなくても充分に楽しめるとは思うのだが、僕はこういうのを知っている悦びを知ってしまった。2クールあるけど観るしかないと思って今少しずつ観ている。今はまだ5話だ。ゲームをやっていてRAYのキャラが出る兆しがあったら一旦プレイをやめてアニメを観る方に専念するほかない。そうなると少しもどかしいが仕方ない。まあオタクのうれしい悲鳴というやつですが……


・サムネの白井日菜子さんはprocreateというツールを使って描いた。普段は下書きに使って清書は2値ペン的なパッキリした線でやっているのだが、今回は下書きを消しゴムで整えるだけにしてみた。この方法も気軽でたまには良いかもしれない。あと、普段のデフォルメ色の強い描き方よりかは岸田メル先生の雰囲気に多少近いかもしれない。本当に多少だけど。

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