【舞台のアイドルと水族館の魚】雑記.2022/04/05
・ベルーナドームで4/2、4/3に開催された『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND!!!』に両日とも現地参加してきた。半年以上続いてきたツアーの最終公演である。
・それはもう筆舌に尽くし難いライブだった。出演者数は50名以上、披露された楽曲数はday1とday2それぞれで一つも被りがなく各50曲、合計100曲。シンデレラガールズに詳しくなくとも、それだけで凄まじさがわかっていただけると思う。
・何を書いても野暮になってしまう、というか「最高」とかしか書けなくなるから感想は胸の中に留めておくことにする。
・でも席の配置と視界に関してはちょっと文句を言いたい。今回はなんと出演者がオールシークレットで、その配慮として、舞台上にいる声優さんが演じているキャラクターがモニターに映るという初心者にも優しい演出があった。
Day2は残念ながら結構後ろかつ一番左側のブロックだったのだが、この位置だとそのモニターが微塵も見えない。僕はデレマスに全てを捧げているオタクと言うわけではないから、歌唱メンバーをはっきり覚えていない曲もあるし、声優さんの顔とキャラクターの対応も十分ではなかった。(ライブ行くぐらい好きなら覚えとけよ、とか言われるかもしれないけど、出演者がシークレットで50人以上登場した今回は流石に厳しかった)。
そこに席を置くのは百歩譲っていいとして、最速先行でその席に通すな!!!!!そこ座るぐらいなら中央寄りの最後列の方が良かったって!!!!最高のライブだったからこそそういうとこが気になっちゃう〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
・まあDay2も『Brand New!』『Let’s sail away!!!』のオリメン披露があったりしてもう存分に楽しめたけど。だから万事オッケーですわ。
・あとDay1めっちゃ前だったし!!二大推しユニットの『バベル』『∀NSWER』も聴けたし、二宮飛鳥さんに手振れたし!!贅沢は言えない…。他にも『クレイジークレイジー』『さよならアンドロメダ』『ミラーボール・ラブ』とか……このノリで全曲書いちゃいそうなのでやめます。
・関西の方に住んでるので会場付近で2泊した。2日目の公演終了後に帰ることも考えていたものの「ツアーファイナルがそんなに早く終わるはずはない」と思って追加の宿を取ったのだった。結果としてその勘は当たった(公演時間は4時間を裕に超えた)。
・Day2は雨の中での開催となった。でもそのせいか物販は比較的空いており、会場限定販売のリミックスCDも無事に買うことができた。ただ、ライブ中は4月とは思えないほど異常に冷え込んで死にそうだった。舞台上で衣装を着てパフォーマンスするアイドルさんたちは、運動量は多いとはいえかなりキツかっただろうなと思う。本当に尊敬します…。
・ビジネスホテルに一人で泊まった。当然ながら、かなり狭かった。でも近くのミニストップで夕食にホットスナックを買って食べたり、小さいテレビで知らないバラエティ番組を観たりして、旅行ならではの「普段はやらないことをやる」というやつを満喫した。けどこういうのって「特別な状況だから特別なことをやらなくちゃ」という強迫観念でやってるところもあるな。
・ライブ明けの3日目は、直帰するのももったいないと思ったので、東京でしかできないことをやった。
・中目黒に行った。オモコロを運営する株式会社バーグハンバーグバーグの所在地である。ただ会社があるだけなので、やったのはちょっと前を歩いたり、「うろ覚えコンビニ選手権1・2」の舞台となったコンビニを散策するぐらいのものだ。ある種の頼みの綱だった電柱広告は契約期間が切れていたのか見ることができなかった(僕の観察力がカスだった可能性もある)。
・中目黒をうろついている間は、ワクワクするような怖いような、なんとも不思議な気持ちだった。いつも動画で見ている人たちの生活圏内に思いっきり入り込んでいるわけで、極端な言い方をすればフィクションの世界にいるかのような、そんな気さえした。本当にこのビルの4階にあの空間があるのか?数々の選手権が繰り広げられているのか?スーパーポテトバトルも?ビルの入り口に会社名が書かれていても、やはり現実味は感じられなかった。
・というか、僕にとっては東京という街自体がそういう側面を持っていると言える。渋谷、原宿、高田馬場、丸ノ内。どの駅名も文字や写真でしか見たことのない現実味のないものなのに、東京に行くとそれらは普通の街として存在していて、そこにあるスタバは大阪のそれと微塵も違いがなかったりする。
・サンシャイン水族館に行った。
・比較的最近できたということもあり、海遊館などと比べると写真映えを意識した展示が多い気がした。ナポレオンフィッシュが元気に泳いでるの珍しくない?
・イカが良くてずっと写真撮ってた。
・ザラビクニンという深海魚。実は僕はこの魚に結構思い入れがある。どこかの水族館の特別展示で見たのがきっかけで、小学校の夏休みの課題で、画用紙いっぱいにザラビクニンを描いたことがあったのだ。なんとも言えない魅力がある魚だなと今見ても思う。現実離れしたデザインが多い深海魚はどれも好きだ。
・水族館で魚を見ているとき、まるでこちらのことを認識しているような動きをすることがある。偶然とはわかっていても、意思の疎通が取れたようでなんだかうれしくなってしまう。
・失礼な話なのだが、この時の感情の動きってアイドルさんに手を振った時と似てるなと思った。そんなことは起こらないと知りつつも手の届かない存在との接触を望み、祈っている。そういうオタク。
・アイマスのライブを観ている間、頭の中で一番大きい割合を占めているのは「祈り」だと感じているる。さっきの内容はそんな祈りのうちの一つだ。アイドルさんのパフォーマンスを目に焼き付けながら、歌に耳を傾け、ペンライトを必死に振る。舞台上のアイドルさんはとっても輝いていて、絶対的な力みたいなものすら感じる。そんな彼女らの動きに合わせてペンライトを振ることでそんな力と一体化しようとしているような、そんな気すらする。宗教みたいで馬鹿げた話だけど、実際宗教みたいなことをマジでやっているんじゃないかと思ったりする。
祈りの理由はもう一つある。実の所、僕は注意力散漫で神経質な方だ。だから、周りのお客さんがちょっとでも妙な動きをしているとすごく気になってしまう(ペンライトの振り方が妙だなとか、会話は控えろって言われてるのにちょっとうるさいなとか。経験がある人は決して少なくないと思うが)。それ以外にも、担当アイドルが出ている時に限ってまったく関係のない別のことが頭に浮かんでしまうなんてこともある。だから、ライブ中は「頼むから僕の気を散らさないでくれ」といつも念じている。これは祈りではなくて集中か。