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AM4時35分
夜明け前
1日のうちで
一番寒い時間に
吹く風
東の空は
淡く染まり
西の彼方に闇を追いやると
昨日は過去になり
明日という未来が
今に変化した
流れる時
変わりゆく世界と風景
僕も変わり
キミも
変わって行くのでょうか
変わってしまったのでしょうか
坂道は
登る前は
上り坂だけど
登った後は
下り坂
同じひとつの坂なのに
いる場所で
立つ位置で
意味も存在も理由も
全て変わる
だからきっと
僕もキミも
本当は
何も変わっていないけれど
昔とは
住む場所も居る場所も
進む道も歩む先も
全く違うから
変わってしまったように
見えるだけ
見えるだけ
+++++++
悲しむ人は言いました
この世の果てにあるものは
どこにも見えない場所に在る
辿り着けないその場所に
想いを馳せながら
私は涙を流すのです
怒れる人は思います
目の前にある理不尽に
俯き背き知らんぷり
それで生きていると言えますか
それで胸を張れますか
けれど僕は生きている
理不尽も不条理も
砕き飲み込みバラまけば
それを含めての
人生なのだから
嗚呼
世の中は
思い通りにならないことだらけ
だからこそ面白い
心から
そう思うことが
出来たなら
きっと僕も
キミとのことを
彩り豊かに
描き出せるのに
+++++++
What do you see?
- 長い壁が見えます
どんな壁?
- It has no end
Whatcha gonna do?
ー この鍵を使って開けようと思います
何言ってんの??
鍵はいつだって
足元に落ちていて
光り輝いているけど
それに気づかなきゃ
それを拾わなきゃ
何も始まらないんだよ
ドアはあるけれど
それはいつも閉じていて
鍵がなければ開けられない
さあ!君よ!
今こそ鍵を拾うんだ!
泥だらけだってかまわない
傷だらけだって気にしない
その手の中に
その手のひらで
自分だけの
未来の扉を
開くんだ
+++++++
そして朝はやってきて
始まりの時が鳴り響く
この遠い
小さな世界の片隅で