Apple Silicon M1が世の中を変える時(4)

Apple Siliconが出てから1ヶ月以上経ちました。私の手元にも8GBのMac Miniが届き、約1ヶ月です。いろいろ試してみたので感想です。

面白いほどCPUが上がりません。リモートWeb会議で毎日使ってますが、全くCPUが上がらず、もちろん冷却ファンが回りません。

Offce365をフル活用していますし、Google meetも毎日使っています。また、仮想化ソフトのParallelsをインストールして、その上にWindows10 ARM64とUbuntu DesktopのARM64も入れて試してみました。CPUはほとんどMAXにはなりません。「まだまだいけるぞ!」と言わんばかりです。

ParallelsとWindows10はまだプレビュー版ですが、M1 Macがリリースされて1ヶ月半ぐらいで、次から次へとARM64対応のOSやソフトウェアがリリースされています。世界中がコロナ禍の背後で何か別のうねりが起きてる様な状況です。

そしてついにマイクロソフトもARM版のSurfaceとサーバーのARMアーキテクチャを開発していると噂されています。マイクロソフトはAzureというクラウドを展開しており、そのAzure上でデスクトップからサーバまで自社開発できるメリットがあります。余談ではありますが、AWS、Google、Azure、Facebookなどは、デーアセンターで利用するハードウェアは自分たちで組み立てを行っています。何故なら、市販のサーバーには余分なものがいっぱい入っているのでクラウドインフラとしては使いにくいからです。つまり、クラウドベンダーが自作のCPUを作る意味は十分にあります。

AWS、Azure、Googleの様なクラウドインフラを提供する会社にとっての最も大きなテーマは電力になりつつあります。いくらサーバーが早くなっても、電力を消費するサーバーは嫌がられます。そう、SDG‘sなどで地球環境に優しいデータセンターが求められていますし、ユーザはいくらパフォーマンスが良くても電力の消費するサーバーは使わなくなるからです。Appleが今回のM1でPerfomance/Wattという言葉でプロモーションをしているのはそういう理由があります。

そうなると、AppleのターゲットはNotePCやデスクトップだけではなくサーバーまで広がります。さらに、既にIoT分野で活用されているRaspberry piという小型のコンピュータもARM64のアーキテクチャをつかっております。そして皆さんもよくご存知の富士通の富岳は富士通製のARMが使われており、スーパーコンピュータとして世界No.1のパフォーマンス実績を出しています。

つまり、ARMはIoT、スマホ、ノートPC、デスクトップ、そしてスーパコンピュータまで制覇することになります。また、自動運転自動車の中にもARMが活用されるでしょう。この様な状況で、マイクロソフトが参戦してきたということになります。

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