Apple Silicon M1が世の中を変える時(1)
ご存知の通りAppleからApple Siliconが発表されたのが6月そして今月11月にその実機が発表され販売が開始された。ARMアーキテクチャを利用したM1がただのCPUと思っていると大間違いである。また、いろんなベンチマークが出ているがそんなのはほとんど信頼できない。このチップ(今までのCPUと比較できないのでCPUという言葉は使いたくない)は世の中を変えると信じているので、ベンチマークは1つの指標でしかない。
話が長くなってしまうのでどこから書けばいいのか迷っているが結論から言うと、クレイトン・クリステンセンの言うマーケットを破壊する様なイノベーションであると言って間違いない。
マーケットを破壊する技術は最初は「バカ」にされている。マーケットは見向きもしない。なぜなら、既存のマーケットリーダーが持つ技術や顧客がアクセプトするレベルにないからである。
しかしやがて、そのマーケットが成熟すると既存のマーケット(顧客)が欲している要求を全てのライバル企業の製品が満たしてしまう。そして、それがコモディティ化してしまうのである。そうすると価格しかメリットがなくなり、価格競争に陥り、企業は疲弊していくのである。
顧客は今の車の機能に満足しているか?ほとんどの人はコンビニに買い物を行くと言う仕事に対して、ほとんどの車が要求を充している。なのでスーパカーは売れない。安い軽自動車が売れる。確かにスーパーカーが欲しいと言う人もいるが、それは違うマーケットと考えた方がいい。
話をM1に戻そう。長年その地位を気づいてきたIntelはコストパフォーマンスの優れたCPUであると言われていた。しかし、この数年はほとんど進歩していない。モバイルの世界ではARMに牛耳られてきた。しかし、そのARMを多くの人は非力であると「バカ」にしていた。このチップは所詮モバイル専用のチップであると言ってきたがついにPCを動かすには十分なパフォーマンスが出るようになった。
しかし、それだけでは、追いついただけで何の脅威もない。しかしここからがこのARMの出番である。
1、電力消費量が少ない
2、バカにしていた間に作られたアプリがたくさん動く
3、ファンが必要なくなる
PCには今までCPUを冷やすためのファンがあり、動画などを再生するとそのファンが回ってうるさかったが、M1ではそれをなくせた。
そしてこの様なメリットはSDG‘sだ!、コロナ禍だ!、テレワークだ!と言っている今日にピッタリあてハマる。
これからどの様なPCが生まれてくるのか楽しみでワクワクする。