フランスで妊娠(検査~最初のエコー)
現在妊娠7か月(フランス式では6か月)の私がフランスでの妊娠生活(前半)についてまとめたいと思います。
まず、妊娠の数え方です。
日本ではだいたい最終月経を基準にして週数を数えるそうです。フランスではこれをSemaine d'aménorrhée(SA)といいます。
それに対してフランスでよく聞かれるのはSemaine de grossesses(SG)、こちらは排卵日を基準にしているので日本の週数と約2週間の違いがあります。
妊娠検査薬(test de grossesse)
薬局やスーパーなどで気軽に買える妊娠検査薬、価格は様々でスーパーなどでは一番安くて1ユーロ(約120円程度)からあります。
早期妊娠検査薬はtest de grossesse précoceといい、月経予定日の約4-6日前から使用できます。
*25mUI/ml d'hormone HCGが手に入りやすいですが10 mUI/ml d'hormone HCG 尿に含まれるhCGというホルモンの濃度10 mUI/ml以上で反応するものもあります。
テスト結果が陽性の時
つぎは血液検査が必要となりますが、その方法は大きく分けて2種類の方法があります。
1.かかりつけのお医者さんに行き検査の処方箋をもらう
かかりつけのお医者さん(médecin traitant/ 一般医médecin généraliste)もしくはかかりつけがあれば産婦人科や助産師( gynécologue/ sage-femme)に予約を取り、処方箋をもらうことができます。
かかりつけ医であれば予約が取りやすいと思うので、電話してみましょう。
処方箋をもらった場合、検査はほとんどの場合無料になります(par la sécurité sociale )
2.直接検査機関(laboratoire d'analyses médicales)にいき、妊娠検査(test de grossesse)をしたいという
近くのLabに行き、受付で妊娠検査をしたいことを伝えると約18€~20€程度で調べてもらえるそうです。基本的にはSécurité Socialeが返金してくれるそうですが、私は経験していないため一応値段を書いておきます。
*どちらの場合もSécurité Socialeでカバーされてない場合は20€(約2400円)程度かかると思います。
血液検査でも陽性の時
お医者さんに予約を取りましょう。処方箋を出してもらった場合はその医師のもと、つぎの検査や、何をしたらいいか質問をしたらいいと思います。つわりがある場合は早めに相談すると妊娠中でも使える薬や吐き気止めなどを処方してもらえます。私は初期に吐き気と頭痛で仕事に行くのが大変だったため、何種類かの薬を使っていました。ないよりはまし程度のものからこれは効いてるというものまであったのでつわりに苦しむ人は根気よく自分に合うものを探してみてください。
*大都市(Parisなど)に住んでいる場合は結果がでた段階で産科専門病院に予約を取ることが勧められています。
最初のエコグラフィー(L'échographie de datation)
日本の数え方(フランス式SA)で妊娠11週から13週+6日までの間に行われます。月経不順などで分からない場合はお医者さんに相談することをお勧めします。
妊娠の届け出とダウン症検査
待ちに待った1回目のエコグラフィー。時間は少なくとも30-45分程度しっかり見てもらえます。
このエコグラフィーの後に忘れてはいけないのが妊娠の届け出。かかっているお医者さん(産婦人科医、助産師、一般医のいずれか)が届け出をします。多くの場合オンラインでできるため、それの証明書をもらい保管しておくだけで大丈夫です。
届け出をすると、後日サイトameli.frのMon espace préventionのJ'attends un enfantというページに接続できるようになります。ここではカレンダーやその月に何をしたらいいのか、簡単に情報を得られます。
またCafから郵便で妊娠の届け出が受理された旨の通知に加え出産祝い金の申請(La demande de prime de naissance)について連絡されます。
子供一人につき947,34€(2021年3月末まで)がもらえますが世帯収入によってもらえるかもらえないかが変わります。子供の数によって変わるので双子の場合は1.894,68€。3つ子の場合は 2.842,02€になります。
出産後遅くても2か月以内に振り込まれるそうですが、2020年の10月以降に始まった妊娠で2021年3月にフランス式妊娠6か月目を迎える人は妊娠7か月目に振り込まれるそうです。
(2020年6月1日~9月30日に妊娠が始まった人は出産祝い金を4月に受け取ることができるそうです。私はここに属します)
ダウン症検査(Le dépistage de la trisomie 21)
私の場合はエコグラフィーの後すぐに行いました。これは母親の血液から胎児のダウン症の確立を見ることができるテストです。もちろん検査費用はSécurité Socialeでカバーされます。検査を受けるときにはエコグラフィーの結果が必要となります。結果はお医者さんに行くようになっているため、問題があれば2度目の血液検査、その後羊水検査を勧められるそうです。
私は問題がない旨をメールで教えてもらいました。ちなみに血液検査から約2週間で結果が出るといわれています。
日本では安定期の妊娠16週目(妊娠5ヵ月)になって周りに報告する人が多いと思いますが、フランスでは最初のエコグラフィーの後(妊娠13週SA)あたりで報告する人が多いそうです。私はフランス流で最初のエコグラフィーを終えた後自分の両親と義両親に報告、安定期に入ってからその他家族に報告しました。
日本式妊娠4か月、フランス式妊娠3か月までの大まかな流れはこんな感じになります。