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日本の広告、子どもへの影響

マレーシアに在住しているのもきょうさんの少し前のVoicyで、日本という国が買い物中毒になりやすい国であるという話をしていました。
買い物中毒になる理由は以下の2点です。

  • 可愛いものが多い(すぐに欲しくなる)

  • 日本の広告規制が緩い

日本の企業のマーケティング戦略にハマって、お金を使ってしまうわけですね。これは、普段はあまり買い物をしない外国人が日本に来た際にも、同様にお金を使ってしまうようです。


▽のもきょうさんのVoicyはこちら▽


そんな、のもきょうさんの放送の中で私が1番気なったのは「子ども向け広告」の話です。子どもは前頭葉が未発達なために論理的思考や批判的思考が苦手で、広告の誘惑にすぐに負けてしまいます。

「広告を見る ⇒ 欲しい! ⇒ 買って!!」
という思考回路ですね。私たち大人でも広告の影響で買い物中毒になるのに、まだ未発達な子どもが広告を見て買いたい衝動を抑えられるわけがありません。なので、北欧などでは子ども向け広告の規制する動きが活発化しているそうです。

広告規制の緩い日本で「どうやって子どもを守るべきなのか?」と考える機会になりました。

子どもの広告への影響

小学生や幼児のいる、私みたいな子育て世代には、広告が子どもに与える影響についても気になるところです。

世界では子ども向け広告を規制している

世界では広告が子どもの心身や生活習慣に悪い影響を及ぼすと懸念され、子ども向け広告を規制する動きが活発になっています。
下記が子ども向け広告規制の一例です。

  • スウェーデンやノルウェーでは、12歳未満の子どもに対するテレビ広告を法律で禁止

  • カナダのケベック州では、消費者保護法により13歳未満の子どもに対する広告を禁止

  • アメリカでは、CARU(子ども広告審査ユニット)が子ども向け広告についての自主規制プログラムを策定

[参考資料:国民生活「子どもを取り巻く広告をめぐる諸課題」著:天野 恵美子

日本の子ども向け広告への関心は?

世界では規制の流れが進むなか、日本の子ども向け広告はどうなっているのでしょうか?
日本では、子ども支援の専門組織セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2016年に発表した『子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドライン』があります。

基本原則として「子どもの発達や特性に配慮した広告およびマーケティング」と謳い、好奇心旺盛で情報の理解力が不足する子どもを守る指針が示されています。たとえば情報の正確性や多様性の尊重、有害な広告の回避などです。

また、広告の配慮・手法についての配慮事項では、

  • おねだりを助長しないこと

  • 過度に商品・サービスを勧めない

  • 恐怖感・不安感を与える表現をしない

  • 差別・いじめを連想させる表現をしない

  • 固定観念を強要しない

このように、子どもに配慮した取り組みをするように記載されています。

しかし子どもへの広告を禁止するわけではないこと、法律で規制しているわけではないこと、この2点には留意する必要があります。つまり、広告から子どもを守るには私たち保護者の力が絶対に必要だということです。

[参考資料:「子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドライン」Save the Children JAPAN

広告から子どもを守る

子どもを広告の誘惑から守る。のもきょうさんもVoicyで仰っていましたが次の2点が大事かと思います。

  • 外から日本を見る

  • 「広告=誘惑」と教える

マレーシア在住ののもきょうさんが1番話していたのが「外から日本を見る」ことです。結局、私たち日本人が外から日本を見ないと、買い物中毒になっていることにすら気づけない。客観的に日本を見るために海外に行くのがおすすめです。
また、海外へ行くのが難しい方は、物や刺激の少ない田舎に住むのもありとのこと。たしかに私自身、大分県の田舎の実家に帰ると刺激が少なく感じるので、この方法は有効だと思います。

海外も田舎も行けないという方は、子どもに「広告=誘惑」と教えてあげる。「子どもだから分からない」とは思わず、ひとつひとつ丁寧に教えてください。子どもは私たち大人が思っている以上に成長しています。また、完璧に理解していなくても「知っている」と「知らない」では大きな違いがあるので、広告と知っているだけでも大きな効果が期待できます。

おわりに

子どもを守るのは大人の責任です。そのためにも私たち大人が学び続けることが大切だと思います。Voicyや書籍など大人が学ぶ媒体はたくさんあります。広告に騙されず、自分に合った勉強法で日本の未来を明るくしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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