MCU映画感想その⑦アイアンマン3

MCU映画全作品を公開順に見ていくチャレンジ第七弾。

ついにフェーズ2突入して一発目はマーベル不動のエース(?)アイアンマンの第3弾だ。
他のヒーロー主演作がこの地点で1作しか出てないのに、アイアンマンだけ3作目っていうのはそういうことかなぁと。
個人的にも現時点で一番魅力を感じるキャラだったりする。

3作目ともなると多少のマンネリ感は否めないかなと思ってたわけだが、結論から言うと、現時点でMCUベスト作品。

まず今回の「アイアンマン3」は以前にもましてかなり政治色の強い内容になってる印象を受けた。
「キャプテン・アメリカ/ファーストアベンジャー」でも第二次世界大戦下の対ドイツの構図のアメリカが舞台だったが、今回はより現代の9.11以降のアメリカが舞台となっている。
名前こそ違うが、ビンラディン風のテロリストだったり、彼らのテロ組織の処刑映像などは私たちが10数年前にテレビを通して目にしてきたものだ。
またそのテロの裏で権謀術数を弄する存在があったりと複雑かつシリアスでリアリティの強いテーマになっている。
某書にはMCU映画が現代社会を映す鑑的な記述があるのだが、それが7作目にしてようやく頷けた。8作目以降はより政治的なテーマが浮き彫りになっていくのかなぁと思ったり。

そんなシリアスなテーマにもかかわらず、むしろだからこそか今作はエンタメ度がかなり強い映画だと思った。
随所で思わず笑ってしまう場面があり、個人的にMCUベスト作品だと感じたのもこのエンタメ性によるところが大きい。
理由としては2つ考えられて、主演のロバート・ダウニーJr.の演技力の個性派ぞろいのわき役の存在だ。

まずロバート・ダウニーJr.について。正直映画やハリウッドに関して全く詳しくない自分にとってはアイアンマンで初めて知る方でした、ハズカシイ。
アイアンマンがなぜマーベル作品の中でも人気で自分にとって魅力的なのかはこの人の演技によるところが大きいなと。3作目にしてようやく気付かされました。

軟派でおちゃらけたところなんか本当にこんな人がいそうだし、それは回を重ねるごとによりリアリティを増していったというか。
それとこの人の会話のリズムが絶妙。緩急自在という言葉がぴったりでコメディアンとしてもやっていけるんじゃないかっていう。
またシリアスな面とのギャップがトニー・スタークというキャラの魅力をより一層引き立てる。特に今作ではアベンジャー後の自分の無力感や不安からパニック障害を起こしたり、心の弱さがより浮き彫りになっててだからこそあのラストシーンにつながるのかなと思わされた。

そして2つ目は個性派ぞろいのわき役だ。
はじめにも書いたが正直3作目ともなると見る側の慣れもあり、いかにマンネリを感じさせないかとの戦いでもあると思う。それはいかにアイアンマンが魅力的なキャラクターでもいえることだ。
そこを見事にカバーしたのが少年ハーレー、アイアンマンの大ファンのゲイリー、名役者のスラッテリーといったわき役たちだったと思う。
彼らとスタークの絡みのシーンがとにかく面白すぎたし、見終わった後の印象もかなり強い。主役が濃いにも関わらずここまで脇役の印象が強い映画も珍しいんじゃないかな。
特に悲しい境遇を持ちながらも思わず、たくましく強かに生きていて、思わずクソガキと言いたくなるようなおちゃめなキャラのハーレーとあまり子供が好きではないと思われるスタークの相性は抜群だった。

やや重めの作品であるからこそのエンタメ性の強さ。
誰もが楽しめる映画ってたぶんこういうものなのかな。

アイアンマンは一応今回で一区切りということらしいけど、今後アベンジャーズでの再登場はあるんだろうか。
自分は全く知らないわけど、これだけ魅力のあるアイアンマンまた見たいぞ。

蛇足だが、ローズ大佐のアイアン・パトリオットについて。
アイアンマンとキャプテン・アメリカを足して2で割らないような糞ダサデザインで本編でもボロクソ言われてましたが自分は好きです。

こんな駄文を最後までお読みいただきありがとうございました。
#MCU #映画 #アイアンマン3

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