フリーランス人材を支える、テックビズの税務サポートとは?|フリーランスが主体的に働ける社会を目指して
テックビズは当社は、「働き方を変え、世界を変えていく」をスローガンとし、国内最大級のITフリーランスのマッチングプラットフォーム「TECHBIZ」を中心に、HR人材のマッチングプラットフォーム「HRBIZ」、経理人材のマッチングプラットフォーム「FINANCEBIZ」を運営しています。
テックビズに参画しているフリーランスを税務処理の側面から支える「テックビズの税務サポート」。一体どのようなサポートをしてくれるのでしょうか。
今回は税務サポートを担当されている、財務・経理・総務部 部長の辻内さんと、税理士の佐藤さんに、税務サポートの成り立ちやサポート内容、実際に使われているITフリーランスの方から寄せられた声などをお聞きしました。
テックビズの税務サポートとは|正社員からのフリーランスデビューも手厚くサポート
——テックビズで提供している「税務サポート」とはどのようなものなのでしょうか?
佐藤:テックビズに参画されているフリーランスの方向けに行っている、税務処理をサポートするサービスです。2017年分の確定申告からサポートを実施しています。
内容としては、税務署に出す開業届や青色申告承認申請書といった書類の提出代行のほか、月々の売上や経費の記帳代行も行っています。さらに、年に1度ある所得税の確定申告の提出のサポートも、年明けから3月15日まで行っています。また、個別の税務に関するご質問などを、顧問税理士である私宛にWEBからお受けし回答することもできます。
——テックビズの税務サポートの特徴は何ですか?
佐藤:一つは、確定申告だけでなく毎月の記帳代行からサポートしてくれるという点、もう一つは個別での対応はもちろん、不定期で開催される、テックビズ参画者向けの「税務に関する勉強会」などにも参加ができるという点ですかね。
また、利用料金に関しても、株式会社テックビズが運営している以下のサービスをご利用のフリーランスの方であれば、負担額0円で税務サポートを利用できるようになっています。
——テックビズの税務サポートはどれくらいの方が使われていますか?
辻内:2022年度の確定申告時点では、テックビズに参画しているフリーランスの方の6割以上が税務サポートを使って確定申告を行なっています。確定申告とは別に、開業届の申請などのタイミングでご活用いただくケースも多いですし、2023年10月から始まったインボイス制度の影響もあり、年々ご利用いただく方の数は増え続けています。
——2023年10月からインボイス制度が開始されましたが、インボイス制度に関するサポートも行われているのでしょうか?
辻内:インボイス制度の開始に伴い、テックビズでは三つの対応を行いました。一つ目は「インボイス制度開始前の勉強会」の実施。二つ目は、消費税の課税事業者の方で、かつ現在当社の税務サポートを受けられている方を対象に、「インボイス登録番号の取得代行」の実施。そして三つ目が、「課税事業者への消費税申告サポート」の実施です。
勉強会は、インボイス制度の開始に伴い、2023年10月までに計2回実施しました。佐藤税理士監修の下、インボイス制度の説明から「インボイス制度開始後の報酬モデルケース」の試算、「インボイス制度開始までの対応事項」などを説明しました。
佐藤:勉強会では質疑応答も活発に行われましたね。また、課税事業者の方を対象に、インボイス制度開始後の消費税の確定申告をサポートすることで、「課税事業者になりたいが今後の手続きのやり方がわからない」「なかなか手続きをする時間がない」というフリーランスの方の悩みも解決できるのではないかと考えています。(2割特例または簡易課税制度適用事業者が対象)。
「テックビズの税務サポート」に込められた願い|フリーランス人材に、限られた時間を有効活用してほしい
——テックビズが税務サポートを始めた背景を教えてください。
辻内:そもそもの成り立ちは、年に1回の確定申告の申請代行という形から始まりました。
テックビズに参画しているITフリーランスの方は、元々正社員の方も多く、初めての確定申告に戸惑いの声が多く聞かれたんです。そこでまずは確定申告の申請に関する勉強会を行い、申請の代行を行うところから始めました。
ただ、年に1回だけのサポートだと、確定申告の際には資料の数が足りなかったり、期限が切れてしまったものが後から提出されたりもしました。そこで、まるっと毎月の記帳までを巻き取ってしまおうという形になったんです。ということで毎月の記帳代行をはじめ開業届の申請も代行するかたちで始まったのが、2017年のことでした。
——フリーランスの方が税務処理をする上で大変なことは何ですか?
佐藤:やはり月々の経理処理が一番大変ですね。毎月やっている方でも1時間ほどの時間がかかってしまうので、年間15〜20時間の時間を税務処理にかけていることになります。確定申告時期にまとめてやる場合ですと、資料の紛失なども起こってしまったりするので、その度に遡ったりするのも大変ですよね。
また、開業したての方ですと、必須で出さなければいけない書類が多いですよね。例えば青色申告承認申請書は開業届を出してから2ヶ月以内に提出しなければならないですよね。ただ、そういった知識がなく、提出しなければならなかった書類が未提出だったことに後になって気づいてしまうパターンもあります。
税務サポートにおいては、毎月の記帳代行もありますし、提出しなければならない書類の確認は随時行っています。税務サポートをフルにご活用いただいて、フリーランスの方々にもっとご自身のお仕事に集中していただきたい、限られた時間を有効に活用していただきたい、という思いで日々サポートをしています。
——実際にテックビズの税務サポートを利用されている方から、どのような声が寄せられていますか?
佐藤:ご利用いただいている方からは、毎月の記帳のリマインドがあるので確定申告前に焦らなくていいのが助かるというお声をいただいています。確定申告前に焦ってやってしまうと、本来集中すべきエンジニアの業務に響いてきてしまいますよね。そのようなことを税務サポートを頼っていただくことで無くすことができると思っています。
また「独立するタイミングで、税務のことなどわからないことも多く不安だったので、安心して開発にだけ集中できるようになった」という声もあります。個別の質問においても、相手の方の理解度を意識しながら、わかりやすく解説することを心がけています。
辻内:テックビズを卒業されたあとも税務サポートをだけでも続けたい、という声は多く寄せられています。やはりフリーランスで相談できる窓口がある、ということや煩雑な書類の処理をしてもらえると言うのは時間の節約につながりますし、プロがいることによる安心感もありますよね。
コンサルタントとフリーランスを支える「第三の拠り柱」|税務サポートの今後
——テックビズの税務サポートに込めた思いを教えてください。
佐藤:会社員だった方がフリーランスに初めてなった際、適正な申告をするために、税務サポートはフリーランスの方々に安心できる環境を提供できるサービスだと思っています。
普段の業務をサポートしているコンサルタントの方が、答えられないような税務の質問についても窓口でお受けできるので、フリーランスの方を税務面で支える「第三の柱」として今後も活動していければと考えています。しっかりとコンプライアンスの面からフリーランスの方々をサポートさせていただきます。
また、税務の管理面だけではなく、空いた時間を活用して節税であったり資金運用の知識を蓄えていただければと思っています。上手なお金の使い方を一緒に実現していきましょう!
——今後、テックビズとしてフリーランス人材が主体的に働けるためにやっていきたいことがあれば教えてください。
辻内:まだまだ構想段階ですが、今後はテックビズに参画するフリーランスの方の、健康面や保険などの生活のサポートもできればと思っています。
フリーランスの方は、自主的に病院に行かない限り、定期検診などの機会がなくそこに対するサポートも少ないのが現状です。また、一度体を壊してしまい働けない期間などができた際も、経済面でフリーランスの方々を支える保険や補償に関する制度は、まだまだ十分とはいえません。
フリーランスの方々が長く、健康に働いてくださることが、フリーランスの方にとってもテックビズとしても重要になってきます。ここに関しては、今後テックビズとして取り組んでいきたい部分ですね。
おわりに
フリーランス人材を税務の面から支える「テックビズの税務サポート」。辻内さん、佐藤さんはフリーランスの方に寄り添って、プロとしての立場からアドバイスやサポートを行っていました。コンサルタントだけではない、お金や税に関する悩みに関する第3の拠り所として、税務サポートは機能しているという言葉も印象的でした。
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