米国鉄鋼大手クリーブランド・クリフスについて

2025年1月14日 11:58

クリーブランド・クリフス（Cleveland-Cliffs Inc.）は、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランドに本社を構える鉄鋼メーカーです。2022年の粗鋼生産量は世界第25位、米国内では第3位を誇り、北米最大の圧延平鋼メーカーとして知られています。

歴史と発展 🏗️

設立: 1847年、オハイオ州の実業家たちによって設立され、1891年に同業他社との合併を経て現在の社名となりました。
事業拡大: 第二次世界大戦後、国内外での資源調達と鉄鋼生産を強化し、オーストラリアやカナダでも鉄鉱石の採掘を開始しました。
主な買収:
- 2007年6月: 石炭会社ピノオークを買収。
- 2010年1月: フリーウェスト・リソーシズ・カナダを2億4000万カナダドルで買収。
- 2011年5月: 武漢鋼鉄集団からコンソリデーテッド・トンプソン・アイアン・マインズを49億カナダドルで買収。
- 2020年3月: AKスチール・ホールディングスを11億ドルで買収。
- 2020年12月: アルセロール・ミッタルUSAを14億ドルで買収し、北米最大の圧延平鋼メーカーとなりました。
- 2024年7月: カナダの鉄鋼メーカー、ステルコを現金と株式で25億ドルで買収。

製品ラインナップ 🛠️

クリーブランド・クリフスは、多様な製品を提供しています:

先進高強度鋼（AHSS）
溶融亜鉛めっき鋼
電気亜鉛めっき鋼
ガルバニアル
熱間圧延コイル
冷間圧延コイル
ブリキ
方向性電磁鋼（GOES）
無方向性電磁鋼（NOES）
ステンレス鋼

これらの製品は、自動車、インフラ、製造業など多岐にわたる市場で使用されています。

最近の動向 🔍

2023年、クリーブランド・クリフスはUSスチールの買収を試み、全米鉄鋼労組（USW）の支持を得ましたが、最終的に日本製鉄に敗れました。その後、2024年の米大統領選挙の候補者が買収計画に懸念を示したため、買収は中止となりました。クリーブランド・クリフスは現在、買収計画の再検討や資産の買い取りを検討しています。

企業情報 🏢