【決算要約】収益111%成長 メルカドリブレ(MELI)【FY21 Q1】
5/6(米国日時:5/5)発表されたメルカドリブレ (Mercadolibre)の決算内容について解説します。
※ Youtubeによる解説動画も公開いたしましたので、よろしければご覧ください
MERCADOLIBRE は 南アメリカ大陸18ヶ国でNo.1シェアのECサイトを運営するアルゼンチンの企業です。
同社は、決済ソリューションである「メルカド・パゴ」やオンライン広告プログラムなど、Eコマースに必要なサービスをトータルで提供しています。
決済の特徴として、Amazonなどではクレジットカード利用を前提としているのに対して、クレジットカードや、銀行口座がない人が多いという現地事情にも対応しています。
また自社配送による安定した物流ロジスティックスを実現しています。
ラテンアメリカの小売eコマースの売上高は年々10%以上の増加が予想されており、同社にとっても成長可能性が高いと予想されます。
収益は、昨年同期比111%増の急成長となっています。
同社の売上はメインのeコマース事業、そして決済サービスであるメルカドパゴによるフィンテック事業の2つに大別されます。
今回はeコマース事業の売上が188%成長しています。
そしてフィンテック事業も117%と力強い成長を見せています。
米国のサービスとして例えるなら、eコマースサイトのAmazonと決済手段のPayPal 2つのサービスを提供していて、どちらも成長しているようなイメージですね。
GMV(流通取引総額)は全地域で増加傾向、中でもアルゼンチンが前年同期比183%増と顕著に上昇しています。
EPSは -$0.68と市場予測を大きく下回りました。
マイナス利益になった大きな要因として、(赤枠部分)所得税費用が4,350万ドル計上されており、こちらはアルゼンチンとブラジルの利益および所得税費用が増加したことと、配当金に対する源泉徴収税が増加したことによるものということです。
またこの四半期に、ビットコイン780万ドルを購入したとアナウンスされています。
株価は収益とあまり連動せず、2021年頭からは下落トレンドとなっています。
収益は前年同期比の2倍以上と大きく成長するも、EPSが期待に届かずという結果となりました。
またアクティブユーザは6980万人(前四半期:4320万)
と順調に増加しており、今後も同社のサービスは成長路線が続きそうです。
今回の解説内容は以上となります。
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