【決算要約】Pinterest(ティッカー:PINS)【FY21 Q1】
2021年4月27日に発表されたPinterest(ティッカー:PINS)の決算内容について解説します。
※ Youtubeによる解説動画も公開いたしましたので、よろしければご覧ください
2009年創業。 社名ともなっている写真共有サイト「pinterest」では、個人の写真、アイデア、珍しいもの、装飾、名所、レシピなどをオンラインで公開するプラットフォームです。米国だけでなく、世界各地で事業を展開しています。
Pinterest は写真をアップして人と人を繋ぐ SNS とは異なり、実現したいアイデアを発見・整理していく自分のためのツールです。
具体的なサービスイメージです。自分の興味 (Interest) のあるアイデアを見つけて、「実現させたい」と思ったものはピン (Pin) でボードに保存していくことで、実現するための手段やアイデアがおすすめされ、将来の計画が立てやすくなります。
Facebookなどの一般的なSNSでは、過去(例えば昨日)の出来事 を記事にして人と繋がることを目的にしています。また twitterは今起きていることをリアルタイムにつぶやいていますが、pinterestはそれらのサービスとは異なり「未来」の活動に向けた自分のために使うツールという点が大きく異なる点です。
月間アクティブユーザ数は右肩上がりに上昇をつづけています。
(米国内でのユーザ数は頭打ち感もあります)
2021年2月10日のニュースで、Microsoftが写真共有ソーシャルメディアサイトPinterestの買収を検討していたと、Financial Times(FT)が報じています。両社とも本報道についてはコメントしていませんので、事実関係は不明、あくまで参考情報となります。
収益は $485.2M(前年同期比 178%)と、力強い成長を見せています。
EPSも黒字化したのは昨年からですが、今回も市場予測をしっかりとクリアしています。
月間のアクティブユーザ数も順調に増加中(FY21 Q1時点:4億7,800万人)ではありますが、上昇率は前期と比べて若干鈍化(37%→30%)しています。
ユーザ1人あたりの収益も、前年同期比では増加。米国が50%、グローバルが34%増加となっています
同社の株価は過去1年間大きく上昇傾向の後、3月以降はカップウィズハンドルのような形も形成していたのですが、4/27の決算発表後に-10%超と大きく下落しました。
収益・EPSともに市場予測を上回りましたが、ユーザ数の伸びが少し鈍化したことで、既に成長期待の大きい同社の株価は決算後に下落しています。
一方、ガイダンスではFY21 Q2の収益も市場予測を上回るものとなっています。
株価が示すように、同社の成長率は本当に鈍化傾向にあるのか、それとも(ユーザ数だけに依存しない)収益構造が変わる潮目ととらえるか、の判断が難しいところです。
今回の解説内容は以上となります。
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