【2021年3月】決算内容が良かった米国株まとめ
将来が有望な米国株決算情報をいつも記事にしているつもりなのですが、その中でも 2021年3月決算発表で良かったものを3つピックアップしてみました。
Youtubeでも動画をアップロードしましたので、よろしければご覧ください(↓)。
1. オクタ(okta)
1つ目は 2021年3月4日に決算を発表したオクタ(ティッカー:okta)です。
Oktaは、クラウド型のID管理・統合認証サービスの世界最大手の企業です。
同社の提供するシングルサインオンのサービスにより、ユーザーは1回の認証で複数のシステムにログインできるようになります。
コロナショック以降、リモートワークを本格導入する企業が増えていますが、これにあわせて同社のシングルサインオンを利用するケースも増えています。
収益・EPSともにアナリスト予想を上回りました。売上は前年同期比40%増になったにもかかわらず、決算の発表前後に金利上昇の影響をうけ、株価はかなり下落しました。
同業サービスで「Auth0」というコンシューマ向けID認証企業の買収を発表しており、IDaaSのシェア圧倒的No.1を目指す布石と考えることができそうです。
IT技術者の方であればわかるかもしれませんが、認証システムを各企業が独自に構築し、運用することは手間もお金もかかりますので、おそかれ早かれ、今後はOktaのような外部ID認証サービスにシフトしていくものと思います。
2. ズーム(ZOOM)
2つ目は 2021年3月2日発表のZOOM(ティッカー:ZM)。
zoomビデオコミュニケーションズは、クラウドを使用したWeb会議サービスZoomを提供する企業です。2020年のコロナショック以降、リモートワークの追い風により急速に成長が拡大している企業です。
収益は8.82億ドル(なんと「前年比369%」の急増)、EPSもアナリスト予想を大幅に上回り、1.22ドルとなっております。
コロナワクチンが順調に供給されていることで、リモートワークが終息傾向にあると見方が増えており、株価は2月より下落傾向にあります。
しかしながら、一度オンライン会議の利便性を享受してしまったユーザーが、再び遠方の顧客と打ち合わせをするために飛行機で出張する、といったケースは今後少ないでしょうし、今後も同社のサービスは利用され続けると考えています。
強いて言うなら、「オンライン会議」ツールは他社にもあり(GoogleのMeets、MicrosoftのTeamsなど)、それら競合他社とのシェアについては注視が必要と考えます。
3.クラウドストライク(Crowd Strike)
3つ目は、3月16日に決算を発表したクラウドストライク(ティッカー:CRWD)です。
Crowd Strikeは従来のインストール型ではなくクラウドベースのセキュリティサービスを提供しています。 同社のfalconは、エンドポイントセキュリティ分野で海外シェア 7割を保持しています。
収益が 264.9M$、NON-GAAP EPSは 0.14$が市場予測を 上回っています。
高度化するサイバー攻撃に対して、クラウドベースで最新のナレッジを提供する同社のサービスは、リモートワークが進む現在のトレンドにもマッチしており、収益も右肩あがりに推移しています。
昨年 12月の決算後は株価が急上昇したのに対し、今回3月の決算後は米国長期金利上昇の影響もあり、下落。その後も株価は冴えない動きですが、長期視点で考えると、買い時という見方もできそうです。
まとめ
2021年3月の決算内容が良好な3名柄についてご紹介しました。
グロース株ということもあり、米国長期金利上昇の影響をうけ、株価が上下していますので、買い場は慎重に見極めたいところです。