5Gについて➁~5Gのビジネスでの活用性~

本記事では、5Gがビジネスで活用されている例をいくつか紹介する。

ビジネスへの活用例を、5Gの「高速大容量」「低遅延」「多数同時接続」という3つの特徴それぞれどれを活用しているかという観点で分類されている。
複数の特徴が活用されているものも多く存在する。

①高速大容量

・XR
XRとは「VR」「AR」「MR」の総称。
ARとは、カメラで映し出した現実世界の風景に情報を付与する技術で、ポケモンGO等が代表例。MRは、ARとVRを組み合わせて、現実にないものを現実に映し出す技術。
VRはテレビとは違い、360度の視界を全てカバーする必要がある為、必要なデータ量が多いが、5Gの高速大容量により、一気に普及が進む可能性がある。

・4K8K
5Gでは、従来の4Gでも楽しむことは可能だが、再生に時間がかかる、画質が落ちる、大量のデータ容量を消費する為外出先では楽しみにくい、といった問題を抱えていた「動画」をより快適に楽しむことが出来るようになる。
また、5Gによって4K/8Kといった高画質の動画コンテンツが充実される。既にシャープ等複数家電メーカーが5G普及を見越して8Kテレビの提供を開始している。

・スマートグラス
ARやMRは、眼鏡型のスマートグラスを装着することで楽しめるようになる。
街中でスマートグラスをかけながら、ARゲームを楽しむ日常が来るかもしれない。

➁低遅延

・スポーツ観戦
⇒実際に2019年ラグビーW杯では、5Gスマホを使ってスタジアムの様々な視点から楽しんだり選手の情報を視聴したりする「マルチアングル視聴」が取り入れられた。
⇒5GとXRを掛け合わせて、プロ野球の試合をVRで観戦しながら離れた人とコミュニケーションが取れたりする観戦スタイルも生まれている。

・自動運転
自動運転は、遠隔からの指示が少しでも遅れれば大事故につながる為、5Gの低遅延によって普及が進む可能性が高い。

・遠隔医療
特に期待されているのは、危険地での医療や、手術での活用。
危険地等離れた場所でも、5Gによって手術の映像や情報を遠隔にリアルタイムで届けることで、専門医が出向かなくても、現場の医者が執刀することが期待される。

・Eスポーツ
ゲーム全般において5Gが活用される可能性が高いが、中でも注目はeスポーツをはじめとするスポーツ系ゲーム。サッカーや野球等のスポーツゲームは、少しでも操作の伝達が遅れると台無しになってしまう。ましてやスポーツとして本気で取り組みEスポーツにおいては絶対に遅延してはいけない。

・ドローンでの配達
ドローンを長い距離で自動で飛行させるためには、天候や風の変化、飛行禁止区域等を把握し、安全に飛行させるネットワーク接続が不可欠。携帯電話各社は、ドローンを携帯電話網に接続して飛行させる取り組みを進めている。

・スマート農業漁業
ドローンや無人農機を5Gで制御、人手いらずの農業が実現。

・建設機械の遠隔操作
建機の遠隔操作によって大幅な効率化・コストカットが進む。


➂多数同時接続

・スマート農業
5GとIoTによって、土壌に取り付けられたセンサーから農場の環境データを収集。それを分析し、勘に頼っていた農業計画を最適化できる。

・スマートファクトリー(海外で特に注目)
海外での5G活用で大きな注目を集めているのがスマートファクトリー。
ネットワークを通じて工場の機械のデータを収集・分析することで機械を最適化、機械同士を連携させる。遠隔操作が増え、人間の安全性も担保される。

・スマートスピーカー
スマートスピーカーを支えているのは、アレクサ等、クラウド上で動作している音声アシスタントである。しかし従来は、インターネットに接続していないと使用できないことから、自宅等でしか利用できなかったが、5Gによって街中にIoT向け通信サービスが広がれば、あらゆる場所での活用が広がる。



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