Xテック「行政×IT①」


今日はクロステックの中でも「行政×テクノロジー」について書いていこうと思う。

Government×technologyでgovetech。日本では“ガブテック”と称されることもある。

市場のポテンシャルは高いが、これから成長するガブテック市場

行政、例えば中央機関である政府予算は約100兆円あり、そのうち7000億がIT関連予算とされているが、行政運営の効率化によって削減される費用などを含めた潜在的な市場はさらに大きく、本格的なガブテック市場立ちあげが期待されている。

サービス領域は大きく①フロント領域➁バックオフィス領域➂基盤領域に分かれ、対象は個人と事業者に分かれる。

①フロント領域
最もイメージしやすいのは、個人や企業などに対する行政サービスのフロントにおけるデジタル化である。
実際、個人向けには生活・交通・都市整備・医療・福祉等、事業者向けには手続き・補助・支援・規制・監督等、様々な分野でテクノロジーを活用した新たなサービスやアプリケーションが開発されている。

➁バックパック領域

行政機関内部で行われる政策企画・検討、行政施策のモニタリング、総務・人事・経理といった管理業務に活用される、バックオフィスにおける職員向けテクノロジー活用である

➂基盤領域

上述の、フロント、バックオフィス領域でのサービス、アプリケーションを提供する為に、横断的に利用される基盤技術の領域のことである。

また、ガブテックは個人の生活にも密接に係関わっている。
エストニアでは、データ交換プラットフォームのX-roadを通じて、税務手続きや医療情報の確認、投票など、行政サービスの99%がオンライン上で利用できるようになっている。国民の手続きに必要なID保有率は98%、定期的に利用する割合は67%に及ぶ。

国内では、会津若松市が行政のデジタル活用において先行している。

商用ポータル「会津若松プラス」を通じた統一IDの下で、市民の質問にAIが回答するラインチャット機能や、オンラインでの母子健康情報ポータルなど、様々な行政サービスがデジタル化されている。

※ポータルというのは、インターネットにアクセスするときの入り口となるWebサイトのことで、googleやヤフーの提供する検索エンジンはポータルサイトの一つ。会津若松市は市独自のポータルサイトを保持している。

「行政×テクノロジー①」は以上とし、➁ではガブテックへの理解をさらに深める為のキーワードについて。具体的には、「デジタル手続法」「都市OS」「責任ある」「官民連携」等について考察していきたい。


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