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【AWS SAA-C03対策】知っておきたいコスト感覚

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SAA対策で必要なコスト感覚とは

AWSの認定資格であるSAA-C02(Solutions Architect Associate)試験に合格するためには、幅広いサービスの知識が求められます。
その中でも、特に重要なのがコスト感覚です。

本記事では、AWSの主要サービスにおけるコストの考え方や、それぞれのサービスがどのように料金設定されているのか解説します。

SAA対策になぜコスト感覚が必要か

SAA試験では、コスト最適化に関する問題が頻出します。
具体的に言うと、【第 4 分野: コストを最適化に関する問題】として、全体の20%を占めています。

実際の問題文中では、「~~~の条件において、コストを最適化するにはどのように構築をするか」という趣旨の問題が出題されます。

また、回答の選択肢には、「~~~の条件ではAとBの選択肢どちらも実現が可能であるが、コストを考えるとBが適当である」という考え方が必要になります。
つまり、実現できる方法が回答欄に2つあり、そこからコストが安い方を1つに絞らなければいけません。

そのため、AWSのコスト感覚を身に着けることは、試験対策として有効となるのです。

注意点として、AWS試験におけるコスト感覚は「EC2 t2.microは1時間●●ドルである」という具体的な金額は必要ありません。
あくまで、「●●と××を比べるとどちらがコストが高いか」が重要です。

そこで本記事では、AWSに関するコスト感覚についてまとめてみました。
本記事では、AWS SAA対策はもちろん、実務においても役立つ内容となっております。

Tips~コスト感覚が実務に役立つ理由とは~

コスト感覚を身に着けることで、実務においても役立てることができます。
それは、ざっくりとした見積もりや費用感を回答する場面です。

AWSの仕事では、クライアントや営業向けに「ざっくり金額教えて」や「●●を導入した場合、いくらくらいコスト上がるの?」と聞かれることが多々あります。

その際に、「一度社内に持ち帰らせて頂きます」となると、営業やクライアントとの信頼関係も構築しづらくなります。
このような場面では、「だいたい2倍くらい掛かりますね、計算しますか?」や「ほとんどコスト変わらないですよ、詳しく出してみますか?」と言えれば信頼してもらいやすくなるはずです。

実際、私が経験した現場でも、「RDSでなくAuroraにしたい」という要望が来た際に、「同じCPU・Memoryでも月額3千円くらい上がりますよ」と言うとその場でお客さん側から引き下がってくれました(笑)。

見積もりを計算するのも時間が掛かるため、上記のような1次回答ができれば、無駄な作業を減らすことができますよね。

他にも、AWS設計に役立ちます。
AWSの見積もりは非常に厄介で、たくさんの設定項目を確認しなければなりません。
AWSサービスの設計は何通りもあり、サービス選定によっては無駄なコストが発生します。
また、リージョン内を通るのか、海外リージョンと通信するか、インターネットとの通信方向によっても料金が左右されます。

それでは、AWSのコスト感覚について学習していきましょう。

【全サービス共通】AWSにおけるコストの考え方

はじめに、全サービス共通の「AWSにおけるコストの考え方」を解説します。
この考え方を理解できれば、初見の「用途は分かるけど使ったことの内サービス」のおおよその料金(高額か安いか)が分かるようになります。

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