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ハスの葉に学ぶ建築技術

水面に浮かぶ巨大なハスの葉に小さな子どもが乗った写真を見たことはないだろうか!?

オオオニバスはゴツい見た目の葉だが、葉の厚みは薄いところでなんと1mmほどである。その薄さで数十kgの重さを支えることができるというから驚きだ。なぜそんな重いものを支えることができるのか。秘密は、葉の裏面に隠されている。

茎とのつなぎ目が葉の中央付近にあり、そこから葉のフチに向かって太い葉脈が広がっていくのだが、ところどころその葉脈は垂直方向に枝分かれしている。葉全体を裏から見ると、放射状に広がる葉脈と円形の葉脈が重なっているように見える。

その葉脈は、葉の裏で垂直に高く盛り上がり、仕切り板のような形をしている。葉脈によって区切られた格子状のスペースに空気がたまることで浮力を生むため、葉の上に子どもが乗っても沈まないのである。

つまり、葉脈の形態と空気をためるポケットを作り出す広がり方が、上から衝撃を受けても吸収するクッションのような効果を生み出している。

ハスの葉の超撥水効果は、ヨーグルトの蓋など身近に応用されているが、重い物を乗せても浮かんでいられる、強度と構造は将来、水上都市を生み出すかもしれない。

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