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【技術史】フォードの量産車により衰退した電気自動車

電気自動車には、振動や臭気、騒音が少ないうえ、ギアチェンジも必要としないなど、ガソリン車より優れた点が数多くあり、運用可能な範囲が限られていても問題にならない都市部で好評を得ました。
ガソリン車の利点は、スピードと走行可能距離でした。再充電ができる実用的な電池がなかったことが、電気自動車開発の大きな障害となっていました。トマス・エジソンは150km走行可能な電池を生み出しましたが、高価なうえに損傷しやすい問題がありました。
ガソリンが電池を充電するよりも安く購入できる中、フォード社の手頃な量産車モデルTが発売されたことで、1920年代には電気自動車の開発は縮小します。以降現在にいたるまで、牛乳配達車とゴルフカート以外に電気自動車が使われることはほとんどありませんでした。
 
『参考資料』
https://trafficnews.jp/photo/124178#photo3

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