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危険斜面をAIで抽出

応用地質は、AIで危険斜面を抽出するシステムを構築した。

国土地理院の2万5000分の1地形図を基に、表土が厚く雨水が集まりやすい谷頭部の凹斜面である0次谷や、垂直方向の高さが30メートル以上の長大斜面などの危険な斜面に色を付けて表示する。


AIの教師データとして使ったのは、地形リスクの判断能力を認定する資格「応用地形判読士」を持つ技術者が判読した地形図だ。

技術者は危険斜面を判読する際、水系、斜面の傾斜が急にきつくなる点を結んだ「遷急(せんきゅう)線」、逆に緩やかになる点を結んだ「遷緩(せんかん)線」などを書き込む。AIにこうした判読プロセスを学習させた。

全国の危険斜面の抽出にAIを使えば、サーバー1台を用いて約40日で済む。同社の試算では、技術者だと55年はかかったという。効果は抜群だ。
今後は、自治体での活用の他、民間事業者での活用を模索する。

『参考資料』

https://www.jsece.or.jp/event/conf/abstract/2024/pdf/R1-17.pdf

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