利用可能なパッケージでLinuxディストリビューションを選ぶ必要性はあまりないかも
Linuxディストリビューションを選ぶ基準に, 利用可能なパッケージ, 利用可能なパッケージ数があります.
堅牢性のために枯れたパッケージを提供しているのか. あるいは限りなく最新バージョンのパッケージを使えるのか.
利用可能なパッケージ数が多いのかどうか.
このとおり, 公式のドキュメントでも言及されていることです.
ただし昨今, ディストリビューションが提供する標準のリポジトリ以外から, 割と安全にソフトウェアを導入する手段がいくつかあります.
Flatpak
Snap
Homebrew
AppImageの利用
個人的にはFlatpakを少し使っていて, Slack, SpotifyなどのクライアントはFlatpakから導入して使っています. メイン機がArchLinuxなのでだいたいのパッケージが最新安定版になるのですが, 標準のリポジトリから提供されないアプリについては, AURとFlatpakのどちらかから導入する感じです.
サブ機のUbuntuでは, 最新のNeoVimを使うためにAppImageを使っています.
Homebrewも試してみたい気持ちはあるのですが, インストール先が /home/linuxbrew ディレクトリになるところがちょっと気に食わず……. ただ, 仮想環境等で試した限りでは実用上の問題はなさそうな印象です.
ソース? からビルドして導入しているのは, フォントくらいです.
というふうに, 「最新バージョンのアプリが使いたい!」という問題へのソリューションがいくつかあるという点で, 利用可能なパッケージを理由にLinuxディストリビューションを選ぶ理由は薄れているのでは? と思います.
あとこれはついでの話. UbuntuなどでPPAのリポジトリを追加して使うケースが多かれ少なかれあると思うのですが, ここで挙げた方法をとって標準リポジトリだけ使う運用にしておくと, Ubuntu自体のバージョンを上げるときの障壁が少し減るかも? とも思うのです. そういう運用を自分自身でやっているわけではないので余談ていどの話です.