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ARサービスの3つの分類

あらゆるサービスには目的がある。
「どんな課題を解決してるか」「どんな価値を創出してるか」
これはARを使ったサービスでも変わらない。

これからARが普及していく中で、現時点では想像すらできない課題の解決や価値の創出が行われる。

今後やってくるそのような時代にキャッチアップし続けるために、理解の整理として定期的に既存ARサービスの目的別分類を行っていきたい。本記事はその第一回目。

大まかな分類だが、個人的には現時点のARサービスは下記の3つに分けられると思う。

※下記の分類は全て私個人の考えに基づくものであり、サービス開発者の想いと異なる可能性があることご容赦ください。

想像から可視化

これまで想像で補完するしかなかった体験から、目で見て確認できる体験へのアップグレード。

例えば「IKEA Place」「mixpace」など。

IKEA Place: 部屋の中に実寸大の家具を仮想設置できる
https://wired.jp/2017/10/06/ikea-place-augmented-reality/

mixpace: 3D CADなどの設計データを現実空間に投影
https://mixpace.jp/?_fsi=r6EHRBfj

これらサービスの一番のメリットは「対象へのより深い理解」だと思う。

個人的に「教育」「小売」「広告」などと相性が良いと考えていて、今後これら分野でのユースケースが増えるのではないかと思う。

情報や知識の一元化

離れた人同士の視界を共有することで遠隔から指示を出したり、作業マニュアルを空間に表示するなどして、情報や知識をリアルタイムで一箇所に集める。

例えば「遠隔医療のSTAR」「トヨタの自動車整備における活用」などがある。

STAR: 
遠隔地にいる専門医が現地の執刀医と視界を共有し、ARを使って患者の切開箇所などを指示し、現地にいる執刀医はそれをもとに手術を行うことができる。(https://medicaldx-jp.com/treatment/39から抜粋)

トヨタの自動車整備:
HoloLensを装着することで、整備手順書・修理書を現実空間にある自動車に重ねて表示
https://www.youtube.com/watch?v=M3_iR0ig0Zo

これらサービスの最も大きなメリットは「効率化」である。

まだサービス数は少ない印象だが、今後B向け/C向け問わず、ここのユースケースは最も増えていくのではないかと思う。

現実の装飾

これまでスクリーン上や紙面上でしか表現できなかったものを現実空間に投影。

「Pokemon Go」「ペチャバト」など。

これらサービスの一番のメリットは「ワクワク感の創出」だと思う。

「エンタメ」「教育」「広告」などと相性が良いと考えている。

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上記とは異なる視点や分類のご意見などあれば、ぜひコメントなどで教えてください。

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