誰よりも向いていない、だから誰よりも向いている 佐山すずかというアイドル
こんにちは!菅咲(かんざき、すがわら、めんだこ)です!
今回は、10/14(月)「佐山すずか生誕祭2024」に参加してきたので、その感想を語っていきます。ライブレポではなく、ただ感じたことをそのまま文字に起こした内容になっています。
前置き
僕は、佐山すずかさんのオタクではないですし、そんなによく知っているわけではありません。なので、以下に記載するのは曲がりなりにも1年以上は見てきて、見えてきた一側面や印象にすぎません。これは違う!こうなんだ!と思うことがあれば、是非Xなど佐山さんに見える場所で発信してあげてください。それでは、本編へどうぞ。
ライブまで
「本当は開催する気はなかった。」
佐山さん本人がこう述べていたように、この生誕祭に至るまでには色々あったということだけ聞いています。詳しくは知りません。僕は推しの生誕なんて前後2か月はめでたいだろ!という思想の人間ですが、「生誕祭」と銘打つにはだいぶ遅くなってしまったのかなと思います。
ただ、遅くなったからこそ、今から書くように、生誕祭の枠を超えた、本人とそのオタク達が幸せに包まれた「感謝祭」になったのではないかと思います。
ライブ
かるーくライブを振り返っていきます。
まず、Opening SE。流れた時点で、佐山さん分かってる~!でした。やはり\テバサキセンセーション/がある方が個人的に好きですね。そこからの夏情気性のイントロのつなぎ、一瞬の静寂からの解放が心地よく、懐かしさも相まって、佐山さん分かってる~~!!でした。「すずか、愛してるよーー!!」のオタクの叫びは圧巻でしたね。
そこからの前半。もうとにかく、メンバーの皆が佐山さんを前に出したがる!笑 落ちサビどころか、いい感じの歌詞全てで引っ張り出す。それを毎回もういいよwwwというまんざらでもない顔で連れられて、前に出ていく佐山さん。この構図がずっと続く温かい空間でした。
「小さな冒険者」と「≫空色≪スタートライン」。初解禁曲も2曲ありました。熱狂的なファンがいる(とウワサの)2曲です。佐山さん分かってる~! サビの振りコピがとても楽しく、メロディーも爽やかで明るくて、何度聞いても飽きないにもかかわらず、超レア曲の2曲。かくいう私も「≫空色≪スタートライン」の大ファンです。タイトルコールを聞いた瞬間、初めて心からの「ヤ゛ッタアアア----!!!」が出てしまいました。
佐山すずかさんと覚えてくれた宮代柚花さん、ありがとうございました。
そして、この生誕のハイライトが、アンコール後のお手紙と「LEGIT」のソロ歌唱でした。佐山すずかの等身大の想いが綴られた2つ。LEGITの歌詞を書いたのは佐山さんなんじゃないかと、そう思うくらいリンクしていて、一人の女の子としての佐山さんのこれまでの歩みを赤裸々に示した内容になりました。僕ですら、そんなことない!!と口を挟みたくなるような内容だったので、メンバーや佐山さんのファンはそれこそ苦虫を嚙み潰したように聞いていたかと思います。号泣ではなく、うめぼし顔になったとはよく言ったものだなと思います。
最後はサマーヴィラン。
「まだ、好きなのっ!」
ごちそうさまでした。カワイレナさんのオタクはよく毎回あれを受けていると思います。「ぐへーー!」や「うおおおお!」ではなく「ああああ!!」というような気持ちになりました笑 物書きとして失格なので、もう少し詳しく書くと、まさに声にならない心の叫びが場内をこだましました。好きだと叫ばれ、そっくりそのまま返したい。アイドルとファン、おそらくお互いが想像がつかないほどに多くのものを与え、貰い合っているからこそ出る感情の波。それが溢れたのが、まさしくあの瞬間でした。
僕も推しに叫ばれるのが楽しみでなりません。絶対に負けない叫びで返そうと、心に誓いました。
佐山すずかというアイドル
まず、佐山すずかさんはとにかくメンタルがよわよわです。力強いパフォーマンス、小学生からアイドル業界で揉まれてきたことによる度胸、最年少なのにMCを担当するような全体を見る力とリーダーシップ、もちろんお顔やスタイルの良さ。いいところをあげればキリがないにも関わらず、周囲が理解できないくらいには自分に自信がなく、そんな自分さえも許せないような2面性を持っています。
メンバーからの印象を組み合わせると、僕は"人生2週目の赤ちゃん"だと思っています。19歳でアイドル7年目。これだけで、想像もつかないほどの10代を過ごしているのが想像に難くないですが、それでも、心身の成長は年相応。周囲の状況と心と体が分離して、追いつかず悩まれている時期があるのだろうと、傍から見ていても感じています。
引用で書いた「LEGIT」の歌詞。これが佐山さんの本心なのでしょう。
「自分なんて、かわいくない、スタイルもよくない。」
そんな自分が嫌いで、自信がなくて、他人や理想と比べては立ち止まる。正直、どうしてそんな精神でアイドルなんかやれているんだ!?と、内面を知ってばかりのときは感じていました。ただ、佐山さんはそんな自信がない自分さえも許せなくて、好きになれなくて、変えたくてアイドルを続けているだろうと最近は感じています。
自信がなくて、そんな自分も嫌で変えたくて、でも届かなくて、また凹む。大いなる自己矛盾を抱えて生きているのだろうと。正直、アイドルどころか、あまり人間向いていないタイプと思います笑
でも、だからこそファンが付いてくる。自己矛盾を抱えて、それでも理想を目指すためにもがく以外の生き方を知らない、そんな不器用な在り方が尊くて、少しでも支えたくて、佐山すずかには多くの人が付いていく。心を動かしたファンの数がアイドルの価値なのだとすれば、この一点で、間違えなく佐山さんは誰よりも、アイドルに向いています。
おそらく、佐山さんが自分に自信を持つことも、本当の意味で自分を許せる日が来ることは一生ないのかなとも思います。それでも、精一杯もがいて、ファンが支えて、辿りついた先にある景色だけが、佐山さんを幸せにできるのでしょう。佐山すずか生誕祭2024は、そんな佐山さんの幸せになれた瞬間の1ページだったのかと思います。
誰よりも煌めいて、がいしゃらに生きている。それが佐山すずかというアイドルだと思い知りました。
終わりに
外向けのワンマンや対バンならいざ知らず、既存のファンのための生誕祭としてならば、120点といっていいでしょう。セトリも"手羽セン"が詰まっていて、作り物ではない本物の演出が胸を打つ、最高のライブでした。個人的に新体制で1,2を争う良いライブだったかと思います。
普段、司会や締めないといけないときには佐山さんに頼り切りなメンバーも、なにゃかんや最年少として大切に、温かく見守っているのかが伝わってきました。
メンバーとオタクの愛に溢れた空間で、あったか過ぎてサウナ状態!って感じです。
改めて、佐山すずかさん、お誕生日おめでとうございました!!!
メンタルよわよわなままでもいいんですよ!!!