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2024/9/22 手羽先センセーション 8thワンマンライブ「終わらない暑気衝動」感想&ライブレポ

 こんにちは。菅咲(かんざき、すがわら、めんだこ)です!

 今回は9/22(日)に開催された手羽先センセーション8thワンマンライブ「終わらない暑気衝動」についての感想&ライブレポを書いていきます。長いですが、お付き合いいただけると幸いです。


ライブに至るまで

 2024年の手羽先センセーションの夏は、まさに東奔西走だった。

 7/1の東横名阪ツアー「暑気衝動」東京公演で「夏情気性」が解禁されてから、この名古屋城ワンマンまでの83日間で、実に40以上のライブをこなしてきた。単純計算で2日に1回ライブがある驚異的なペース。それに加えて、昨年度より圧倒的にメディアやSNSでの露出がかなり増えた。新体制が4月末から始まったことも考えれば、ひたすら次の準備に追われ続け、休む間も、振り返る間もなく駆け抜けた季節だったかと思います。

 僕も30程度のライブに訪れましたが、TIFや関ケ原、ツアー大阪など印象的ないくつかを除けば、ほとんどを覚えていません。ただその瞬間の5人を追いかけていたら、夏も終わりが近づいていた、そんな印象です。

 それでも"ワンマン"はアイドルにとって別格の気合が入る場所だと、オタク歴1年の僕でも理解しています。日比谷野音は体制最後ということがどうしても頭にあったので、100%楽しいだけのライブというのは、相当久しぶりでした。メンバーの忙しそうな様子を見て、特別な演出が多数用意されているということを聞いて、最高のモチベーションでライブ当日を迎えることができました。

 今回は事前物販ライブ前、推しの三好佑季さんとご対面。本日の意気込みを聞くと「調子は悪い!」との一言。一抹の不安はありつつも、どんなコンディションであろうと最高の推しであることは変わりないので、依然としてウキウキでライブへと臨みました。

手羽先センセーション8thワンマンライブ「終わらない暑気衝動」

 聞きなれないOpening SEが鳴る。ステージに入るメンバーの足取りだけで、緊張感が場内に伝播する。これがワンマンライブだ。ステージ中央で5人が横一列のスタートラインに立つ。コンマ数秒の静寂の後、手羽先センセーションの夏の代名詞、「夏情気性」とともに、2024年の最後の"夏"が始まった。

 2曲目は、TIF2024で初披露された、今年の夏を象徴する「サマーヴィラン」。イヤモニの不調などがあったように見受けられたが、そこは数百のライブを超えてきた歴戦のメンバー達、パフォーマンスは落とさず臨機応変に対応していく。その後も「I'm believer」に「虹色のキャンバス」、「ウノウクノウカノウサノウ」と、振りコピ勢もMIX勢も等しく盛り上がれる定番曲が続き、会場の熱が上がっていく。

 一番斜めっているMCを挟み、ステージには多様な和太鼓が並んだ。屈強な尾張一座のパフォーマンスが会場を揺らす。アイドルのライブとは信じられないような音圧が収まったころに、バチを持ったカワイが現れ大太鼓へ歩み寄る。

「おりゃ!」

 威勢のいい掛け声とともに、胴内の振動が会場を包む。メンバーがステージに戻るのは、次のブロックが始まる合図だ。鳴り響いたのは、重厚な太鼓の音とは対照的な電子音。しかし、何よりもこの場にふさわしい手羽セン最大のお祭りソング、「ハピピピパーリーナイト」の音だ。佐山のタイトルコールと共に、尾張一座と手羽先センセーションのこの日限りのスペシャルステージの幕が開けた。

 ハイテンポなトンチキソングと和太鼓の音色が意外にもよく合う。オタクのMIXやコールと和太鼓の音、曲の電子音とメンバーの歌唱が混ざり合い、カオスな祭囃子に変貌する。特に、続く「ドンギラ踊り」は最高にカオスなステージとなった。曲中で、後方の櫓に佐山と茉城が移動したこともあり、メンバーのダンスやオタクの向いてる方向やコール、和太鼓までもが思い思いに展開される。元々「ドンギラ踊り」は決まりきったコールがあるわけではない。
 「いいんだよ好きにして」
そんな歌詞の通り、それぞれがそれぞれで楽しむ、無秩序な一体感がそこにあった。

 和太鼓コラボが終わると、いよいよライブも後半戦に向かっていく。披露されたのは新曲「未来の音」。

 「拳上げてください!」

 印象に残ったのは、三好の掛け声ともに叫ぶシングアロング。お祭りパートで無秩序に上げた会場の熱が、また一つの方向へ収束していく。

"いつか見た未来、キミとまた見たい"

 この曲は、過去の最高を、始まりを、自らの力で超えていこうという想いが込められた曲という印象だ。そして、もっと上を目指そうと思ったきっかけの心の動きこそが、"初期衝動"になる。個人的に、この曲は、手羽センがこの先も最高を更新し続けてくれることを宣言してくれているような気がして、眩しく温かい想いを与えてくれた。(推しがクサいセリフを噛んでしまっい、温かい目で見てしまったせいかもしれないが……。)

 バンドブロックが終わると、ステージにキーボードが運び込まれる。
 本ライブ一番の緊張感と静寂を湛えて、「あしたのはなし (Acoustic Ver.)」が初披露された。すっかりと日は落ち、5色のペンライトは輝きを増す。夜の名古屋城に、ピアノの音色と丁寧な歌唱が心地よく響く。会場の全員が、宮代の努力の証を固唾をのんで見守っていた。"新メンバー"だった宮代が勝ち取った全員の視線。他の誰でもなく、宮代柚花しか見ることを許さないほどに、胸を打つステージだった。

 その後は、名古屋城ワンマンの定番曲が続き、いよいよクライマックスというところで、2つ目の新曲、ライブのタイトルを冠する「暑気衝動」が披露された。
 「未来の音」と同じく、未来を歌った曲。この曲の第一印象は"the手羽セン"だった。人を勇気づける王道のアイドルソング。サビでの振りが夏情気性を思い起こしつつ、全力で前向きな歌詞とメロディーがすっと心に落ちていく。確実に手羽センの夏の代表曲になっていくことを確信させる力のある楽曲だった。

「ラストォォォオオオ!!!」

 「暑気衝動」が終わるや否や、三好の煽りと共に、銀テープが噴射され、「ハロー、ブランニューミー」のイントロが鳴る。オタクのマサイとMIXも演出に負けじと気合が入る。この夏一番の一体感を持って、メンバーのダンスに無数の5色のペンライトが呼応する。
 "終わり"が示唆されたときのこの曲の持つ力は凄まじい。揃えやすいコールや振りで固められていることもあってか、ステージ上のアイドルだけでなく、空間全体で作るパフォーマンスだと強く感じる。だから、この曲の盛り上がりは、アイドルとオタクの昂ぶりがそのまま映る。夢のような時間だった。それは、この場の全員が同じ思いだったはずだ。

 アンコール後は、名古屋城恒例の重大発表。詳細は割愛するが、ツアーのラスト東京に向けてまだまだ成長していくこの5人が楽しみで仕方ない。

 そして、ここからが正真正銘のクライマックス。ユニフォームTシャツに装いを変え、この体制の始まりの一曲「Restart Over」、そしてラストを飾るに相応しい「スターバーストエンパシー」の輝きを以て、このライブが、この夏が幕を閉じた。

総括


"単調なこの夏が最高に変わっていく"

歌詞通りです。手羽センのおかげで最高の夏になりました。本当にありがとうございました。お疲れさまでした。

個人的なよもやま感想

 ※ここからは一層主観しかないです。もの好きだけ読んでください。

 アンコール明けの描写薄くね?と思いましたか?「夏、エンドロール」やってないことを思い出して、めんどくさくなりました。僕の夏は終わらないようです。「終わらない暑気衝動」ってそういう伏線だったんですか?えぇ……。
 しかし、これだけの準備を魅せられて文句は言えません。柚花さんのあれを魅せられて、その上で既存曲解禁は望める人はいないでしょう。 間違いなくこのワンマンライブは宮代柚花の舞台だといっても過言ではなかったと思います。柚花さん、おつかれ!
 ライブ全体としては、とにかく楽しかったです。やっぱ、ワンマンは格が違いますね。常に全力だと思いますけど、入場のレナちのオーラが目視可能で別格です笑
 和太鼓は出てきた瞬間はそう来たか……くらいでしたが、思いのほか楽曲と相性が良く、かなり感動しました。

 こっからはメンバーそれぞれへの持った印象を語ります。
 まずは、三好さん。前物販の宣言通り……。改めて映像で見ると全く不調な気はしなかったので、微々たる差だったのかもしれません……。でも、もっと凄いことを知っています。三好佑季はこんなものではありません。例えそんなときがあっても、またすぐに最高を更新してくれる人なので心配はしていません。とりあえず、心からお疲れ様でした。
 次に奈那ちゃん。雰囲気は何も変わらず、相変わらずの誰も敵わないMC力と笑顔を発揮していました。ただ、いつもより話すスピードがとても速かったのが、緊張を感じましたね。大丈夫だよーーーーー!
 レナちは、緊張で力が入りすぎるところさえも、魅せるパフォーマンスに昇華できているのは圧巻です。緊張との付き合い方がずば抜けて上手い。プロ意識の塊と言われる所以ですよね。
 佐山さんは、安定感しかありませんでした。一番緊張を感じさせないパフォーマンスでした。肝座りすぎ女さんと言われるだけあります。歌唱MCといつも以上に力強くグループを引っ張っていました。音圧強すぎる。人一倍繊細な佐山さんらしからぬ、素晴らしいコンディションだったと思います。
 (本人「私だけ大役ないからねwww」)

 メンバー全員が演出、新曲等でそれぞれ考えること多すぎただろうなと感じた節はありましたね。柚花さんのピアノソロはいつかのホールワンマンに取っておいても良かったのでは?初ワンマンで負担重くね?とは思いました……。それをやり切っちゃうのが凄いんですけど……。柚花は凄い子です。

結論:柚花は凄い子!

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