2021.7.8 GRAPEVINE tour 2021 @東京 Zepp diver City
Set List
阿
ポリゴンのクライスト
Afterwards
SUN
目覚ましはいつも鳴りやまない
COME ON
居眠り
最期にして至上の時
Weight
ねずみ浄土
ぬばたま
lamb
Gifted
(MC)
リヴァイアサン
(All the young)Yellow
josh
Alright
さみだれ
光について
吹曝しのシェヴィ
EN
冥王星
スロウ
5月に出た新譜『新しい果実』が素晴らしい完成度と美しさを湛えたアルバムだったこともあり、改めてこのバンドの魅力を噛み締めながらライブへの期待が高まる日々でした。
結果、期待をはるかに上回る魅せられどおしゾクゾクしっぱなしの2時間になりました。
「ねずみ浄土」はアルバム音源も見事に完成されていると思うけど、ドラム始まりのライブアレンジも静かなワクワク感があって好きですね。後半のAメロリフレインでアニキのノイジーなギターが切り込む展開も最高に気持ち良い。ソウルフルなのに音の余白と強い緊張感を維持するこの特異な曲が生演奏で体感出来るのは、本当に凄いことだと思います。
旧曲も嬉しい選曲が盛り沢山。
『Lamb』はバインでベスト5に入るくらい好きな曲なのですが、歌詞の内容は非常に暗くて、嘆きを体現しているような曲調と相まって頭の中が塗り潰されるので、この曲だけはいつもリズムを取る余裕もなくしてただ圧倒されています。
更にはここから『Gifted』というまさに暗黒面に堕ち切った流れで、あちら側へ針が振り切ってしまう瞬間を垣間見せてくれました。
200を超える大量の持ち曲からも定番セトリには偏らせず、こうしてツアーごとに違う曲をアレンジも変えてセレクトしてくれるから、何年も続けて追っていても本当に飽きることがありません。
本編を締めくくった『吹曝しのシェヴィ』はいなたい空気感を全面に打ち出したバラードで、こちらもシングルのカップリング曲というマイナーな立ち位置が信じられないほど、しみじみ浸れる名曲だと思っています。この日のトリを飾るのに相応しく、じっくりと曲の世界観を織り上げておりました。
バインのライブは大げさでなく、しばしば1本の大作映画を見終えた時のような気分になる瞬間がありますね。
ちなみにダイバーシティは今回席有りでした。でも殆どのお客さんは立っていた様子でしたね。
イベントでの飲酒が禁止されている期間中だったので、入場時に600円払ってもソフトドリンクしか選べない状況はやはりどうしても割高感は否めない。とはいえ、レッドブルが何種類も取り揃えてあったのにはニヤリとしました。
換気のために終始入口ドアを開け放っていたせいで、曲間で無音になるたびに通路のスタッフの会話が響いて聞こえてきたのはご愛嬌でしょうか。