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グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」に行ってきた【その2】 #多摩美術大学TUB

2話に分けてこちらの展覧会を紹介しています。

グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」

会 期:11 月 1 日(金)~ 5 日(火)
時 間:11:00~19:00 (11 月 5 日は 18:00 閉場)
会 場:東京ミッドタウン内各所
入場無料・事前予約不要(混雑状況により入場制限を行う場合があります)
主 催:公益財団法人日本デザイン振興会

会期は5日までなので気を付けてください。
第1話はこちら。


ホールAを出ると、

海外賞の展示があり、

ホールBでは、テレビやPCなど情報機器の展示。

廊下では、

受賞作品一覧と、

大学生等を対象としたグッドデザイン・ニューホープ賞の発表もされてました。応募総数606点の中から94点が受賞。
美大生も沢山受賞してて、一部紹介すると、

京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科の松村康矢さん
桑沢デザイン研究所総合デザイン学科プロダクトデザイン専攻の飯塚鈴さん
京都芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻の日野隼輔さん
金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科デザイン専攻の金丸侑平さん
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の三澤 歩高さん
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科の井上理菜さん

などなど。
去年はムサビCI学科の学生さんがグランプリだったんですが、今年は残念ながらグランプリ候補の優秀賞8点の中に美大生は筑波大学芸術専門学群の学生さん1人だけで。
グランプリは12月7日に発表されます。

ホールを出て、4階へ向かいましょ。
グッドデザイン展等全館使った大規模イベント時はミッドタウンタワー棟のエレベータが混雑しちゃうんで、大きな搬入出エレベータを使わせてくれるんですよ。

いつも閉まってる右側のドアから入ると、バックヤードに搬入出エレベータがありまして。

このボタンの数がすごいでしょ。このエレベータ乗るためだけにグッドデザイン展へ行く価値あります(笑)

4階カンファレンスルームに到着。

4階は産業、公共、医療機器などプロフェッショナルな製品からシステム、地域の取り組み・プロジェクトなど幅広く展示されてます。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/22656

こちらは関節リウマチ自己注射「ナノゾラ皮下注30mgオートインジェクター」。
関節リウマチは治療が長期にわたるので、治療法の一つとして自己注射を行うのですが、そもそも関節リウマチは手指の変形や関節のこわばり・痛みで自己注射が途中でやめちゃう人がいるそう。患者さんにとって使いやすいデバイスのデザインを行ったことがグッドデザインというわけですね。

グッドデザイン賞は「いいデザイン」の紹介以外にも「その課題はデザインの力で解決できるかもしれませんよ」「それもデザインなんです」を社会に知らしめる機会にもなってる。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/23676

太陽光などに含まれる近赤外線を吸収することで即座に発熱する新素材のナノ微粒子素材「SOLAMENT®︎」。
展示されてるプロトタイプの「DOWN-LESS DOWN JACKET」は武蔵野美術大学空間演出デザイン学科・津村耕佑先生がデザイン監修されてます。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/21761

パンチ穴板とロープで作るサインシステム「The Signage System of NKNU Research Building」。これってありそうでなかったんじゃないかしら。
しかもコストダウンだけじゃなく、「点と点をつなぐ線」という研究棟の信念も表せてるんだからすごい。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/21587

洗濯代行「コドミーランドリー」は、保育園で着替えた洋服を回収・洗濯し翌日には保育園に届けるサービス。
乳幼児は着替えも多いし、月曜/週末は普段の着替え以外にお昼寝用シーツとかも入ってくるんで、荷物が大量になるんですよ。それでいて子供を抱っこして登園だから、保育園に子供をあづけてた親からすると「自分の子供が小さい頃に欲しかった涙」と。

内装壁紙を撮影するだけで、AIが数秒で品番やメーカーを識別する壁紙品番AI識別アプリ「かべぴた」は、コマツ株式会社と同志社大学の産学連携で生まれた製品。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/23311

展示パネルだとわかりにくいですが、東京造形大学大学院の授業科目「サーキュラーペーパープロジェクト」もグッドデザイン賞を受賞しています。

あ、そうそう。
GOOD DESIGN Marunouchiでは、11月27日(水)まで

企画展「私の選んだ一品 2024- グッドデザイン賞審査委員セレクション」

が開催中なのですが、授業を担当された東京造形大学・森田敏昭先生や右隣パネルの「藤枝市民大学、上述の「かべぴた」担当者が登壇するトークイベントが本日11月4日に開催されます。

日時:2024年11月4日(月祝) 16:00-17:30
会場:GOOD DESIGN Marunouchi
*会場座席予約(15席/無料)
*立ち見参加(無料・出入り自由)

こちらもぜひ。

去年の受賞展では「SDGsを意識したデザインもの」「キャンプグッズ」「コワーキングスペース・多目的スペース」の受賞が前より増えたなあ、と感じたんですが、今年は「社会で子供を育てるデザイン(仕組み)」が増えた気がしてます。自分がそういうサービスを気にしてるからなのかもしれないけど。

小規模自治体での「学びの地域間格差」を解消させるための長期休暇のスクール事業「まなび場」だったり、

左から順番に
ゲームでつながる不登校支援コミュニティ「ゆるクラ」
放課後をリデザインするプロジェクト「こどもおとな基地 イロトリドリ」
学童保育施設「保育料ゼロ、「みん営」方式の学童保育fork toyama」

もそうですね。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/27503

おお!
川崎市子ども夢パーク
って、NHK「ドキュメント72時間」で2022年視聴者人気投票で1位になった場所だ!手羽も間違いなく2022年の1位だったけど、今度はグッドデザイン受賞したんだな。

階段で5階デザインハブへ上がる。

東京ミッドタウン・デザインハブは、グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会(JDP)の他、日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)、多摩美術大学 TUBの3つの機関で構成されてるスペース。

こちらでは建築、モビリティなどの紹介パネルが展示されてます。

ここまで行ったら、同じ5階デザインハブ内にある多摩美術大学 TUBも見なくちゃね。現在こちらの展覧会を開催していますよ。

第38回企画展 Tama Design University 研究展 「デザイン : 5つのエリア」

日 程:2024年10月15日 (火) – 11月4日 (月) 11:00-18:00 会期中無休
入場料:無料
会 場:多摩美術大学 TUB 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F

現代社会の様々な課題に対処する中で直面する根本的な問いに対し、デザインは何ができるのか?5つのエリアで、理論と実践を通じた多角的なアプローチから新しいデザインの可能性を探求する展示。

サーキュラーデザイン
遊びのデザイン
「AIとデザイン」と「デザイン人類学」
ストラテジックデザイン

会期は本日4日までです!

デザインハブにはインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターがあり、そこで様々なトークイベントも開催されていて、今日11月4日は

■GOOD DESIGN EXHIBITION 2024 トーク「フォーカス・イシュー・リサーチャートーク」

日 時:11月4日(月) 16:00 - 17:00
会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター

があります。

最後に向かったのはガレリアB1アトリウムへ。

GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARAがポップアップストアを今年も出してて、過去も含めたグッドデザイン受賞作品を購入することができるんです。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/23734

今年の受賞作品だと、重心バランス補正機能付き靴下「ケアソク ととのえる」なども買えますよ。


以上、グッドデザイン賞を使ったデザイン教育を開発したらグッドデザイン賞獲れるかな、の手羽がお送りいたしました。

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