MUGAMICHILLを観た
2024.11.1
金沢GOLDCREEKにてインプロヴィゼーションバンド、MUGAMICHILLのライブを観た。
メンバーは
ナスノミツル(bass,devices)
中村達也(drums,percussion)
中村弘二(guitar,sampler)
闇の中を大蛇がうごめいている姿が連想されるような音楽だった。その大蛇がこちらを睨みつけてきたり、牙を剥いて襲いかかってきたり、はたまたとぐろを巻いて眠っていたり……とにかく巨大な生命力、エネルギーを全身に浴びた。そんなライブだった。
これまでの経験からライブといえば最初から最後まで爆音で音が鳴り響くものだと思っていたが、今回のライブは最小音から最大音までの音量差(ダイナミクス)が広く非常にメリハリがあった。爆音のせいで途中で飽きたり、疲れたり、集中力が切れたりといったこともなく最後まで楽しむことができた。そしてどんなに轟音でも耳が痛くならないやさしい音。演者だけでなくPAさんも素晴らしいと思った。
このバンドは音源の一般流通がなく、さらにインプロバンドということで敷居が高いと感じていた。音源もチェックしておらず、いわゆるライブに向けた予習もゼロ。それでもこれまで鑑賞したライブのどれとも違った大きな感動を味わうことができた。変な例えだが、温泉やサウナに行ったあとの「整う」感じに近い。心地良い疲労感と気力が満ちて爽快な気分。轟音を浴びて健康になるとは思わなかった。
音楽性についてはあれこれ言葉を並べても表現できる気がしないので具体的には書けない。基本的に1曲あたり10分以上の長尺。その中に様々なドラマが展開されていく。ロックでありながらやさしく包みこまれるような子守唄のように感じる瞬間もあったり。非常に想像力が刺激された。気になった方はYouTubeで検索して聴いてみてほしい。なるべく大きな音で!
今回は仕事終わりに1人で行ったが、無理矢理にでも家族も連れてくればよかったと後悔している。ロックやインプロに興味がない人でも十分に楽しめ感動できるライブであったと思う。これで5000円かぁ、あまりにも安いなぁ。また行ける機会があれば絶対に行きたい。これは本当に体感するべき!
ライブ後の興奮状態で書いているのでまとまりがないかも…
ライブの感想でした。