モタイヨライOT3 主催見立て的な その3
モタイヨライお疲れ様です。
前二回に引き続き主催見立てその3です。今回は敗者側の二回戦の進行を見ていきたいと思います。
敗者トーナメントは当然敗者同士で対戦するわけですが、その間に「勝者側から降ってきた人」との対戦が発生します。通常のトーナメント(つまり勝者側)では勝った者との対戦だけなので人数が常に1/2されていくのに対し、敗者側では2試合に一度人数が+8,+4,+2,+1と増えて行くという、世にも奇妙な物語になります(仕組み的に奇妙でも何でもないですが)。そんなわけで早々に負けると修羅の道です。
今回見ていくのはその敗者同士で戦って勝った人vs勝者トーナメント二回戦で負けた人の対決です。お互いもう後がない対戦、どのような選曲をするかが見物です。
今回からひと記事辺りの試合数が少なくなるため、試合の課題曲1曲毎の評価もつけていきたいと思います。通常通り選曲後評価は選曲後評価で総合的な評価、それに加えて1曲毎に書く、という形式で書きます。
・敗者トーナメント二回戦
L2-1:やす-はったー
選曲前評価:>=
選曲後評価:=
1:Ludus in Tenebris(H):=
2:Dracophobia(WH):<
3:GAIA(WH):<=
結果:3-0
ドラコ白が刺さらないのは正直予想外でした。
課題曲を決めるときに「この曲解禁してないんじゃない?」みたいなやりとりが2度あり、2度目で出たのがドラコ白という経緯があります(つまりほぼやってなかったと推察される)。この譜面においてそのアドバンテージは結構大きいのではないかとみていました。その点が曲別の形勢評価に出ています。抽選曲のガイア白もはったーくんが持ち寄った曲の一つなので、曲のアドははったーくん寄りかなと思いました。
しかし結果から言えばやすくんが上手く仕上げて実戦力の強さで勝った試合だったかなと。曲が決まってから試合までの期間が長かった(なんとやらの影響で延期になった)とはいえ、ドラコ白のスイッチって結構得手不得手が出る譜面してると思うんですよね。やすくんにそんなスイッチ上手いイメージがない(主にやってないという面は大きいと思いますが)ので刺さるものかと思ったのですが、完全に刺し返した形です。てかガイア白めっちゃ上手かった。
L2-2:kohei-いとーゆ
選曲前評価:=
選曲後評価:>=
1:VALLIS-NERIA(WH):>=
2:CURUS(WH):>=
3:♥Love²シュガ→♥(WH):<
結果:0.5-2.5
ここも選曲に対しての結果が結構違った試合でした。
二回戦で悪魔のような男に負けたものの勢い十分なこうへいくんと、実力の片鱗を見せているいとーゆさんの対決です。お互い得意譜面の傾向が違うので、課題曲によってガラッと変わってくるのかなと思いました。
1曲目のヴァリス白は一回戦で投げられて勝った縁のいい曲。自信のある選曲といっていいでしょう。
対するいとーゆさんの選曲がキュラス白。この曲はこうへいくんにはあまり刺さらないイメージでした(彼は割れ2-1トリルが上手いので)。実際試合前にキッチリEXCで揃えていた辺りは苦手ではないんじゃないかなと思います。どちらかというと自分の安定を取った形ですかね?
3曲目はだいぶいとーゆさん寄りかなと感じました。普段のスコアの安定度が相当反映される曲目ですが、勝者側二回戦でもあったように事故率も結構高い曲です。事故率の低さでいえばいとーゆさんに分があるという認識でした。
結果はキュラス引き分けの2本取りでいとーゆさんの勝ち。ヴァリスが自分に返ってきたのが結構痛かった気はします。それにしてもラブシュガはどちらもカオスな感じでしたね。譜面自体はそこまで難しいものではないですが結構とんでもないものを発掘してしまったのかもしれません。
L2-3:ぼう-れいめい
選曲前評価:>>=
選曲後評価:>>=
1:Daily Lunch Special(WH):>
2:彼方のリフレシア(WH):=
3:Murmur Twins(WH):>>
結果:3-0
ぼうくんの中堅担当経験が活きた印象です。
ぼうくんは早慶戦リフレク部門でよく中堅を担当(リツとらいお辺りが大将副将をしがちなので)しており、その為中難易度のスキのなさは今大会参加者の中でもトップクラスだと思います。
ランチ白は単純に上から叩き潰す選曲。
一方れいめいさんの彼方のリフレシアは安定感があるイメージです。相手に刺すというよりは自分の安定を取る選択だと思います。
3曲目のマーマー白は率直に技術が問われる総合譜面です。彼は早慶戦でこの曲を詰めたことがあるはずで、その分のアドバンテージが大きいと思います。一回戦でも弾いていてその時は負けていましたが3-0-2と精度は相当のものでした。
結果は3-0。三曲通しで合計6グレとかなり上手かったと思います。れいめいさんにとっては少し素直な選曲に寄ってしまって強みが出せない展開になってしまった感じでした。
L2-4:うめづ-け~
選曲前評価:>
選曲後評価:>=
1:ruin of opals(H):>
2:CODE:1(H):=
3:Triple Counter(WH):=
結果:2-1
個人的見立てでは曲だけでいえば相当け~くんに寄ったと思います。
うめづさんが中難易度帯までの安定感が抜群なのは改めて語るまでもないですが、け~くんも曲によってはそこそこ他人に刺さっている印象です(具体的に何が得意かまでの傾向は掴めていませんが…)
ルイン赤はうめづさんが安定して高いですが、け~くんもそんなに苦手な印象はありませんでした。期待値でいえばそんなに低くはないと思います。※7/14追記:後に親善戦で自選してる辺りそこそこ自信ある曲なんだなという見立ては当たっていたようです。
コード1の赤は今作でだいぶ譜面が変わりましたが正直あれはやばいです。普通に実戦で投げられたくない類であり、安定してるならだいぶ武器になるでしょう。
3曲目のトリカンは単純にいえば地力勝負ですが、実戦となるとスタミナ勝負の面もあります。あとけ~くんはああいうごちゃごちゃした譜面が実は結構できると思っているので、ほかのバカアホマヌケみたいな隠しを引くよりは期待値高めだなと思っていました。
結果は2-1でうめづさんの勝ち。特にルインは相当熱戦でどちらが勝ってもおかしくなかったと思います。け〜くんはモチベにムラが大きいのでピンポイントでリフレクをやってる事があまりないですが、もっと集中的にやれば化けるかもしれません。今後に期待ですね。
L2-5:やちなお-めら
選曲前評価:<<
選曲後評価:<<
1:Go Beyond(WH):<<
2:倉野川音頭(WH):=
3:Spica(WH):<<
結果:0-3
さすがに地力差が大きいので率直にやちなおくんがどんな曲を選ぶのかなと思ったら伝家の宝刀倉野川音頭。アレやったことない人いたら是非やって下さい。2番に入る前に飽きます。
ネタはともかく確定でエクセに漕ぎつけるならば十分にチャンスのある譜面です。地味に回収ミスったりしますからね。
めらくんの選曲はゴビヨ白。彼曰く後の試合(vs🐯とか)を想定して投げられたときの確認をしたかったとのこと。ゴビヨはやちなおくんの持ち寄り曲なので威風堂々とした選曲ですが決して油断していたわけではなくめっちゃ練習してました。この辺りは真面目ですね。
結果は0-3。倉野川音頭でグレたときの🐯の嬉しそうな声を僕は忘れません。
L2-6:らいた-まことた
選曲前評価:<=
選曲後評価:=
1:Catastrophic Dance(WH):<
2:I'm so Happy(WH):>=
3:Printemps(H):=
結果:2-1
らいたくんは二連続カタスト白とプランタンですね…
この大会では選曲範囲が通常の大会よりも狭く、ほかの場所で投げる予定がないならばそんなに武器じゃなくても相手の苦手を刺しに行くのが結構有力です。とたくんもこの後を見据えてカタスト白を選んだのでしょう。
一方のらいたくんの愛無双白。愛無双白は飛び抜けて特徴があるわけではないですが、地味にいやらしい譜面をしているので刺さる人には刺さる印象。ただ安定してる人はあまりイメージがなく、らいたくんはそんなレアな人間の一人です。
最後は今大会で地味に猛威のプランタン。11ですが長めのチェインの5個セットが何回か降ってくる&実はエクセ回収という、知る人ぞ知るトンデモ譜面です。
結果から言うと自選を抑えあい、最後にチキンレースを制したらいたくんの勝利。らいたくんは前回の試合の雪辱を晴らした形になりました。そしてここで前回王者のとたくんが敗退。ルール性もさることながら互いの実力が拮抗していることが窺えると思います。
L2-7:とーや-たけのこ
選曲前評価:<
選曲後評価:<<=
1:Air Reading Power(WH):<
2:Army of Marionette(H):>=
3:DAY DREAM(WH):<
結果:1-2
デイドリの怖さが垣間見られた試合でしたね。
2人とも中難易度の安定感に定評があるという印象だと思いますが、厳密に言えば結構違います。
たけちゃんは満遍なく詰めているタイプで、当然得手不得手はあると思うのですが表面からは隙が見えにくいタイプです。一方のとーやパイセンは厳密に見れば粗がありますがやり込んでる曲の安定感がすごい。スピブレのやり方マジで教えてほしい() 今回のアーミーもそんな安定感ある曲の一つで、勝ちに行った選曲と言えます。
たけちゃんは率直に上から叩き潰す選曲。前回のアイラ白もそうだと思いますがこの辺りは堂々としていますね。
結果は1-2でたけちゃんの勝ち。デイドリ白はたけちゃん負けあるか?といった感じでしたが最後の拘束地帯でひっくり返りましたね。アレがあの譜面の怖いところです。
とーやパイセンは惜しかったですが、後日の反省に感服しました。次回は更なる活躍が期待できるでしょうか。
L2-8:ひろし-いっぱつ
選曲前評価:<=
選曲後評価:<=
1:reunion(WH):>=
2:The Reflesia of Eternity(H):<
3:Spica(WH):<=
結果:1-2
ひろしの受難その2。
ひろしくんといっぱつくんの組み合わせは見たことがなく、実際に今回が初対面(対面してないが)だったようです。そんな2人の対決、非常に楽しみでした。
1曲目のリユニオン白は彼の密かな?得意曲で、ローカルの際はよく投げられています。真ん中の乱打が難しくて戦略JRの組み甲斐がある譜面という印象です。
一方のリフエタ赤は先のべいた-ひろし戦を見ての判断でしょう。いっぱつくんもなんだかんだ戦闘経験が多いのでこの辺りの作戦立てはキッチリしているイメージ。
3曲目のスピカ白は両者ともに苦手そうでした。
わかる。
結果は1-2でいっぱつくんの勝ち。両者共にリユニオンが鍵になるという共通認識で、刺す刺されないの攻防は見応えがあったと思います。ひろしくんはなんだかんだで毎回戦略JRを組んだりと準備をしっかりしてくるので凄いなぁと。最後スピカで意地を見せてくれたのは非常に良かったです。次回も期待しています。
今回はここまで。元々みんな強者なので、3タテの試合とかでも内容に細かい着目すると非常に面白いです。まだ行われていない残り6,7試合も曲別に絞って注目すると見る方としても一層楽しめるのではないでしょうか?
それではまた。