広尾サラブレッド倶楽部の募集時期と相性〜次のアンモシエラを引く〜

 この記事を書いているときにちょうど広尾サラブレッド倶楽部18周年記念特別募集のお知らせが来た。広尾サラブレッド倶楽部は1年間に3度の募集があるというのが近年の流れとなっている。1世代に注目すると早い仔で当歳夏で募集が行われる。募集時期を分けるということは何らかの意図があるのであろう。それは倶楽部の経営的戦略か、はたまた募集馬に対する倶楽部の自信度合いか、それは我々一般会員の知るところではない。
 しかし募集馬がどうなったかという結果は我々も知ることができる。もしかしたら異常に当たり率の高い募集時期があるかもしれない。それがわかれば広尾を攻略したと言っても過言ではない。次のアンモシエラを狙おうというわけである。
 というわけで現在未勝利戦が終わり結果が出ている4歳世代とその上の5歳世代に渡る2世代を見ていこう。
 まずは現4歳世代から

現4歳世代の募集時期と勝ち上がり

この世代は冬の追加募集から始まり翌年の冬の追加募集まで4回に分けられて募集された。勝ち上がり欄の◯は中央競馬での勝ち上がり、△は地方競馬での出戻りやJRA指定の地方交流レースでの勝ち上がりを指している。まず当歳冬が目立つ。募集された4頭のうち半分の2頭が勝ち上がりサンドクイーン'21はアンモシエラとしてJpnⅠも優勝する大活躍を見せている。一方で本募集と言われる1歳夏のタイミングで募集された馬は1頭も勝ち上がっていない。この由々しき事態がこの世代の勝ち上がり率の低さに響いている。

 次は現5歳世代を見よう。

現5歳世代の募集時期と勝ち上がり

この世代は珍しく当歳夏から募集が入っている。が勝ち上がっているわけではない。目立つのは1歳冬のタイミングでだろうか2/2で勝ち上がっている。勝ち上がりは多いもの大物は出ていない印象である。
 直近2世代を見ると極端な傾向は見えないが、強いて言えば冬の追加募集や春の追加募集に比べると夏の本募集はやや不振という気はする。
 したがって募集時期というよりかは血統であったり生産牧場といったファクターや各々が持つ感性を信じて出資馬を決めよう。広尾サラブレッド倶楽部18周年記念特別募集の全容公開を楽しみに待ちたい。

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