
旦那からもらった腕時計の針が止まって思ったこと
今朝、腕時計をしようとしたら、時計の針がおかしな時刻を指していた。
あ。
よく見ると、針が動いていない。
どうやら、電池が切れたようだ。
旦那が、付き合って初めての誕生日に、プレゼントしてくれた時計。
もう、今から、15年くらい前になる。
旦那がプロポーズしてくれた日も……
息子が生まれた日も……
私が笑った日も、泣いた日も……
ずっと私の左手首で時を刻んでくれていた時計。
今日一日、無意識に、左手首を眺めては、あ、今日は、動いていないから、してこなかったんだと、なんども、ハッとした。
用事が済んで帰り道に時計屋に寄って電池を替えてもらった。
ついでに綺麗に磨いてもらい、また、私の手首で時を刻み始めた時計。
おそらく、電池切れだと思っていたけれど、万が一故障だったらどうしようか? と不安だったんだ。
ああ、よかった。
旦那との日々を思い返してみると、喧嘩らしい喧嘩はしたことがない。
それは、相性がいいという幸運もあるけれど、おそらく、旦那が寛容だからだと思う。
ここ数年環境が代わり、家庭以外での活動が増えて、外に向かって気を配ることが多くなった。
その反面、家庭でのうっかりミスが増えた。
多分、家族に甘えていて、大切に思いながらも、優先順位が低くなってしまっている自覚がある。
ごめんねとありがとうを繰り返しながら、日々を過ごしている気がする。
息子が0歳の母の日に、花束が届いたことを思い出す。
送り主は、まだ言葉も話せない0歳の息子だった。
旦那がこっそり準備していてくれたのだ。
そういう人だ。
これからも、この時計をはめながら、一緒に時を過ごしていきたいと思う。
ごめんねとありがとうを繰り返しながら……。