書籍『自分の「声」で書く技術』のメソッドに、偶然集まった大人たちが、自分たちなりに、実際に取り組んでみた記録③【グローイングについての考察と意見交換(前半)】
2024年4月21日(日)に胡桃堂喫茶店で開催された、書籍『自分の「声」で書く技術』発刊記念トークイベント〜書きたいという願いを、心に秘めるあなたへ〜に参加したことをきっかけに集まったメンバーで始めた「ティーチャーレス・ライティング・クラス」について記録している。
一回目については、こちら。
二回目については、こちら。
一ヶ月に一回の割合で、ZOOMで集まって学び合いましょう、ということになり、5月10日(金)、6月14日(金)に続き、7月19日(金)の夜に「ティーチャーレス・ライティング・クラス」を開催した。
メンバーは前回と同じく四人で開催。もう一人のメンバーは今回ご都合が悪く、またタイミングが合う時にご一緒することになった。
前回「グローイングについて書かれた、書籍の第二章を読んでくること、余裕があれば、それに基づいて文章を書いてみること」というテーマになっていたが、今回ファシリテーターをやってくださる方が「第二章のグローイングのプロセス①「書き始め、書き続ける」と②「混沌と迷子」について皆さんで意見交換できたらと思います」と具体的に方向性を決めてくれた。
また「著者も、目的に向かって一直線に進もうと思うから書くのが辛くなってしまう。脱線しながら、回り道しながらのほうが、後で自分の言いたいことがわかってくる、と言ってますので、今日は脱線してみます」とZOOMで集まる少し前に伝えてくれて、「脱線とはどんな感じになるんだろう?」とワクワク、ドキドキしながらクラスに臨んだ。
時間になってZOOMで集まるとみなさんお元気そうだった。
一ヶ月おきに数回しか顔を合わせていない仲間達だけど「お久しぶりです」と言いながらも、少し話せば、思いついたことを遠慮なく話せるような旧知の友達のようにさえ感じることが少し不思議な感覚なのだ。
もしかしたら、それは、毎回二時間ほどの時間ではあるけれど、心の中で感じている本音のようなものを伝え合っているからなのかもしれないと思った。
今回、ファシリテーターの方がパワポを用意してくださった。
初め、質の高いセミナーを受けている感じがしたのに続けて、それぞれが感じていることを伝えっているうちに、次第に、熱いゼミのような感じがしてきた。
私も、今回の集まりに当たって、書籍の該当のページを読み、気になった言葉をメモしていたけれど、それがファシリテーターの方が選ばれた言葉と同じだったり、あるいは、しっかり読んだはずなのに、初めて聞いたようなフレーズにも思えて、読み込みが足りなかったなと反省した。
けれども、そう感じると同時に、だからこそ、こうして、複数で集まって、心に残った部分を伝え合う意味がある気もした。
私も気になってメモしていた上記の言葉から、意見交換が始まった。
この辺りから「身体を通じた『行為』の技術の習得」の話となり、ライティングもスポーツや語学の習得と似ているってことだね、という話をした。
「そういった経験は今までない?」という問いかけに、「私も、昔にゴルフを習いに行っていたときに、腕で打とうとしていたのをコーチに『腕を意識しないで、肩を意識してみて』と言われてその通りやったらできた」という話をした。
また、「身体の力を抜くのって難しいね」って話も出た。
内観やジャーナリングの話、生命体ってなんだろうね? って話、フリーライティングとは、自分との対話というか、セルフインタビューなんじゃないかっていう話など、ファシリテータの方の魅力的なワードの提示によって、自分の中で、さまざまな興味がわき、時間の許す限り、自由に思考の冒険をし、自由に発言できたように思えた。
ファシリテーターの方が、語学を教えていらっしゃる方だったので、そういった視点からの知見を惜しげもなく伝えてくださり、またメンバーのそれぞれの実体験からの気づきのシェアも有り難く、とても有意義な時間だった。
あまりに情報量が多くて、豊かな意見交換ができた幸福感のみ残り、具体的な内容は細かく覚えてないのだけれど、こうして「自分の『声』で書く技術」や、語学やスポーツを練習して習得したり、あるいは何か新しいことを学ぶことを通して、私たちは、未知の世界や自分の中にあるものを新発見したり再発見したりすることなのかもしれないって思ったことだけは心にしっかりと残っている。
これからの取り組み次第で、「フリーライティング」「グローイング」「クッキング」を通して、さらに新たな自分に会えるのだとしたらとても幸せだなと感じる。
次回は、また来月に、「グローイング」の考察と意見交換を深めることになった。
とても楽しみである。