5月9日のことわざ日記
5月9日の一言は、
「来る者は拒まず」
きたるものはこばまず
という言葉です。
【意味 】
自分を信じて頼ってくる者は、どんな人間でも拒まない。
その人の心に任せて、決して無理強いはしないということ。
【出典 】
『孟子』盡心下
孟子は弟子を願い出る人は必ず受けれいていたそうです。そのため、中には不届き者もいたらしいです。
以下、由来になったお話。
【漢文】
孟子之滕、館於上宮、有業屨於牖上、館人求之弗得、或人之曰、若是乎從者之廋也、曰、子以是爲竊屨來與、曰、殆非也、夫予之設科也、往者不追、來者不距、苟以是心至、斯受之而已矣。
【日本語訳】
孟子は滕国に入って、用意された上宮(じょうきゅう)という館に宿泊した。しかしそこで、造りかけのわら靴が窓ぎわに置いてあったのが、館の者が探しても見つからなかった。
ある人が孟子に問うた、
ある人「あなたの従者はこんなことをするのですか!盗んで隠したんでしょう!」
孟子「あなたは、私どもがここに靴を盗みに来たとでもお思いなのか?」
ある人「いえ、そうとは思いませんが、、、」
孟子「余が教科を立てて弟子を取るにおいては、『往(さ)る者は追わず、来る者は距(こば)まず』の姿勢でやっている。いやしくも君子になろうという志を持って余の下に来ている者たちならば、受け入れているのだ。(だからひょっとしたら不届者がいたかもしれないが、私ども全体をけなすのはやめていただきたい。)」
「往(さ)る者は追わず、来る者は距(こば)まず」本来は上のように教育者の姿勢について言う。現代はいろいろな文脈で使われる。
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私、このことわざ、以前にべつの書物が由来だという記事を書いています💦
12月22日の記事では春秋公羊伝が由来と書きました💦
春秋公羊伝は異民族に対する政治的態度を言っているそうです。
○『故事熟語大辞典』
(池田四郎次郎/著 日本図書センター1981)
○『成語大辞苑』
(主婦と生活社 1995.9)
○『精選版 日本国語大辞典』の解説
「来者は拒まず」の解説「公羊伝‐隠公二年」の「来者勿レ拒、去者勿レ追」による。
参加しよう、付き従おうなどといって来る者は、自由に来させる。「去る者は追わず」とつづけて来去を自由に任せる意にいう。
この3冊には由来として載っているそうで、こちらの説もそれなりに有名。
『孟子』盡心下が由来なのか、春秋公羊伝が由来なのかわかりません💦
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『去る者は追わず、来る者は距まず』
と堂々としていたいです。
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いや、どうかな?
持ちつ持たれつ、というし🤔
仲間になったら、「ありがとう!嬉しい!これからよろしくね!」って言われたいです。
そこから去るときは、「楽しかった。また会おう!別れが寂しいよ😢」と言われたほうが相手の好意を感じます。
あら、こんにちは〜。
じゃあね、サヨナラ〜。
ってそんな意味じゃないと分かっていますが、あっさりしてますね。
自分が望んでいる、という気持ちより、相手が自分に心を寄せようというなら受け入れよう。という、自分に対する絶対的自信を感じます。
ひとりぼっちになっても、同じことを言えるのかな?
自分の考えが正しいという自信がつくのは、孟子さんには弟子がいるから、春秋公羊伝では付き従う国民、部下がいるからですよね。
来る者がいなくて、去る者だらけだったら、そんなに堂々としていられる人は、いないだろうな。
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12月22日のときは、
来る者は拒まず、は本当に心を寄せて近づいてきた人なのか、善意と悪意を見極めないと騙されてしまいますね💦
去る者は追わず、は自分にブレない自信があるか、相手に興味がないかの、どちらかな気がします。
と書きました。
今は、由来をより深く知ったので、また違う気持ちです。上手く言葉にできませんが💦
このことわざ、SNSに通ずるところがありますよね。
各個人、実生活がある中の、ネット上の暮らし。
1億2500万人いる日本人の中の、
note人口は数万人かもしれなくても、
実生活では親友は2人ですし、私を心配してくれる親族は多くても20人くらいです。
それより、ネットの中、noteの中ではたくさんの方から記事にスキを頂けて、自分を認めてもらえているように感じます。
偶然 noteを知り、記事に出会い、来る者は拒まず、スキやコメントを交わして、
noteを去る人を見ると寂しくなるけど、その決意を知って、引き止めるよりエールを贈り、みなさんが送り出す感じがしています。
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二十八宿は「房(ぼう)」でした。
この日は久能山東照宮に行きました。
上からの眺めです。
ここから建物の中に入るので、まだ少し階段があります。
建物の彫刻も、色彩も煌びやかです。
昔によくこんな石垣を作れたな、と感心します。
こちらが⬆️金のなる木です。
私がこっそりおみくじを買うと、子どもに見つかり、みんなで買いました。
私は「開運」のシールでした。
「人間は覚悟が大事なり」家康が言ったそうな、ありがたいお言葉。
階段は一段一段が低くて、1159段でも気軽に登れます。
でも良い運動でした。
帰りは日本平スタジアムで清水エスパルスの試合があったようで、オレンジの服を着たサポーターさんがたくさんいました。
地元のチームなので身近に感じますが、私自身はスポーツは特に応援するチームがありません💦
それでも清水エスパルスには頑張って欲しいですけどね!!
野球にしろ、サッカーにしろ、テレビを見ていると父親がCMのたびに番組をあちこちに回す人だったので、スポーツにあまり興味を持たないままになってしまいました😅
フィギュアスケートだけは見ていてキレイなので、好きなんですけど、スポーツ好きって、家族の文化な気がします。
親が興味がないと、子どもも特に興味がないと思いませんか?
うちは夫もサッカーのワールドカップ以外は見ないので、子どももスポーツに興味がない子になるかもしれません。
好きな事が多い方が、楽しい人生になると思うので、スポーツも興味を持てたらいいんですけど、好きや興味って、努力して好きになるものじゃないし、意識して興味持つのは勉学のようで、どのスポーツなら、今からでも魅力に気づけるかな?
誰かの熱烈なスポーツ好きの記事を読んだら、興味が出るでしょうか?
みなさんは応援しているスポーツ、ありますか?
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タイトル画像は「ハグ」で探しました。
気持ち的に、来る者も、去る者も、「よろしくね、ありがとう」のハグして迎えて、お別れしたいと思ったので。
そしたら猫を抱く女性の絵があり、猫って気まぐれな時もあり、来るものは選ぶけど、去るもの追わずなイメージがあるな、と思いました。
(飼い猫は違いますけどね)
リカさん、ありがとうございます😊
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最後まで読んでいただけて嬉しいです💖
いつも読んでいただいている方はもちろん、はじめましての方もありがとうございます😊