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(月夜にオンリー・ユー)[1,]
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◇月夜にオンリー・ユー
○うえだ未知先生
○16p読切スリラー
○小学館ちゃお増刊
○マイラブ秋の号1984年9月号
◆「みちる」は一見、フツーの女の子…だけど満月の夜に月明かりを浴びると白いオオカミの姿になってしまう…!みちるの秘密を探るストーカーに付きまとわれたり、同じクラスの「トム君」に憧れているが秘密のせいで引っ込み思案な性格……一方トム君は、みちるのステキな笑顔に一目ぼれ…☆仲良くなるきっかけを作ろうとクラスの演劇のヒロイン役に、みちるを指名する。しかし同じくトム君に想いを寄せる「百合花さん」は、みちるに嫉妬して靴にカミソリを忍ばせてイヤガラセをする。文化祭の準備で遅くなった帰り道、みちるとトムの前に百合花さんとストーカー男が現れる。男は自分の手なずけた猟犬たちを使い、みちるをおそわせて秘密を暴こうとする!トム君を守るため、みちるはオオカミにヘンシンして彼を守る!これでトム君ともお別れ……しかしトム君は、みちるの背負っている運命に同情し「僕も君と運命を共に…」みちるに自分を噛(か)んでくれ、とお願いするのだった……秘密を知った百合花さんは悲鳴を上げ、オオカミ姿となった2人をおいて逃げてしまう。その後、みちるとトムがどうなったのか誰にも分からないのでした……(おわり)
{◎え〜っと…うえだ未知先生ファンの方なら、お気づきかと思います。『みらくるミミkun』そのままですね!◆ただ、『小学五年生』で連載されてコミックス収録されてるハッピーエンドとは雰囲気がだいぶ違っていて、ロミジュリ風でちょっぴりホラーな感じで終わってます(彼らが演じる劇の題も『ロミ子&ジュリエッ太』…みちるが机をバカヂカラで叩き割ってしまい、クラスメイトたちが「コメディになりそう」と言っているので2人が出る予定だった劇は、たぶんハッピーエンドだったのでしょう…)◆この話では吸血鬼みたいに「みちるに噛まれると同じオオカミになる」という設定で、実はトム君と両想いだった…と知ったみちるは、トム君を仲間に引き入れてます(コミックスでは、ネコミミ一族の父、母、祖母に秘密を隠すためにトム君を仲間にしてしまえ、と言われますがミミは反対するのでトム君がネコミミ族になる事はありません…画像的なファンサービスなのか…数回ほど「ネコミミ姿のトム君」は出てきましたが…)あと人間の血の方が強いようで、ネコミミ族と人間の間に生まれた子は力が弱くなります…(続編『えみ印だもん!』より)◆一見、悲恋のようですがラストの2人は幸せそうに微笑んでるので、たぶんいつまでも幸せに暮らしたのだと思われます…人間ではないので、おそらく寿命も長くて…ひょっとしたらミミkunのご先祖さまの話なのかなぁー…とも思いました。もしかして、この2人が後にネコミミ族の異なる時代へワープできるあの「大鏡」を発明したのでは…!?
「オオカミ」だけに!(つまらん!)
(ー_ー;)スミマセン…}
[2025-r7/02/15]
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