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07-パッチワーク娘
※あらすじメモは無料です。後ろの個人的な感想が有料になってます。
{◎オズの魔法使いの続編…あらすじメモ}
※これから読む方でネタバレしたくない方は、読まないでください…。


■■■ここはオズ国。この国の東「青のマンチキン国」の外れの森に少年「オジョ」とナンキーおじさんが暮らしていた。2人は貧しく、庭には「パンのなる木」が1本しか生えておらず明日食べるパンにも事欠いていた。オジョはナンキーおじさんに、もっと食べ物が沢山ある土地へ行こうと提案し2人は旅に出る◆マンチキンと北のギリキン国境でナンキーおじさんの古くからの友人である「ねじくれ魔術師ピプト博士」の元へ行く。博士は奥さんのマーゴロットさんと2人暮らし。「命の粉」を発明した人だった。ナンキーおじさんは昔、マンチキン国の王家出身で次期国王と呼ばれた事もあったが、オズマ姫が統治者になってからは隠居していた。魔法を使って良いのは南の良い魔女グリンダとその弟子の「オズの魔法使い」だけだが、生活を向上させるために個人で使用する事は許されてた(※05巻に「命の粉を作った魔法使いが崖から落ちて亡くなった」とありますがここではその設定は無かったことになってるようです…)人里はなれた家なので、お手伝いさんが欲しいと思っていた奥さんはパッチワークで女の子の人形を作り、博士はその人形に命を吹き込むために再度、命の粉を作る。6年も鍋にかかりきりのため身体が「ねじれて」いたがついに明日、完成することに◆翌日、皆が見守る中パッチワーク娘に粉をかける。すると突然「ハギレ娘が」腕を振り上げたせいで、命の粉が入った小びんを跳ね飛ばし、おどろいたナンキーおじさんとマーゴロットさんが戸棚にあった「石像薬」を浴びて2人だけ石になってしまう。石像から戻すのは再度、6年かけて命の粉を作るか、オズ国を旅して5つの材料(▶エメラルド国の6つ葉クローバー▶ウィンキー国の黄色蝶の羽▶「ムカムカ」の毛先▶生きた人間の油1滴▶暗やみの井戸水)を集めて薬を作らなければ解けない。オジョは、おじさんとマーゴロットさんを戻すために命の粉を吹き込まれた「ハギレ娘」と「ガラス猫」と共に材料探しの旅に出る◆オジョたちは、命の粉が間違ってかかってしまった「やかまし蓄音機」を振り払い、「おバカフクロウと賢いロバ」の家を訪ねたりする(※このロバはボーム処女作『魔法がいっぱい』に登場するキャラ。特別出演)◆ハチミツを盗み食いするため農家たちに柵へ囚われていた「ムカムカ」と出会うオジョたち。しっぽの毛が取れないため一緒に旅をする事になる◆大きなお化け葉っぱに捕まり、身動きができなくなったところを旅の途中のボサ男に助けられる。ボサ男に6つ葉のクローバーの話をすると悪い魔法使いに使われることが多かったため摘み取りが禁止されてると知らされる…◆後ろ向きに歩かないと前に進めない道を越えて、道行く人を困らせるヤマアラシと出会い、針を飛ばすのでハギレはオジョをかばい、ボサ男は1本刺さって足に怪我する。怒ったオジョたちは針を回収して池に重りをつけて沈めてしまう◆途中、「左耳を描いてもらうため」ジンジャー(02巻)に会いに行こうとするノコギリ馬に乗ったカカシと会う。カカシとハギレはあった途端、お互い、ひとめぼれするのだった…◆オズマ姫の城の手前でオジョは偶然6つ葉のクローバーを見つけ、こっそり摘み取ってしまう。しかし「魔法の絵画」でその事を知られたオジョは逮捕されてしまう。しかしオズ国では今まで逮捕者がいなくて、しかも囚人は「勇気がない人、弱い人」と見なされ優しく扱われるためオジョは許可なくクローバーを摘んだことやオズマ姫をよく知らないのに悪口を言った事をとても後悔する◆裁判になり、ハギレが「摘み取ったなら証拠を見せなよ」とオジョをかばうが、オズの魔法使いが花びんに隠してあったクローバーを魔法で見つけてしまう。オズマ姫は、そもそもピプト博士が無断で魔法を使っていた事から起きた災いとし、石になった2人の魔法を解くまでの手伝いはすると約束してオジョを釈放する。後半はガラス猫とムカムカは城に留守番をさせ(いずれも壊れやすいのと大切な材料なので…)ドロシー、子犬トト、カカシが旅に加わる◆「暗やみの井戸水」を手に入れるため、未開の地が多いクワドリング国へ向かう。丸い地下穴に住む夜行性「トッテンホット」たちに、カカシとハギレが投げられて「ボール遊び(…?)」にされたり、巨人ユープの檻の前をすり抜けたりする◆1本足しかない「ピョコピョン族」と、額に短い角がある「ツノモチ族」の、冗談が通じない故に戦争になりかけた両者を和解させ、ツノモチ族の鉱坑内の井戸水を手探りで手に入れるのだった◆黄色の蝶を探しに「黄色ウィンキー国」へ。近道をするために川を下るが「アザムキガワ」と呼ばれていて進んでは戻る、を繰り返してしまう。川が逆流する時は岩でイカダを固定して下流に向かう時は進みウィンキー国へ着く◆ウィンキー皇帝はブリキだが「元は人間」と聞かされたオジョは、ひらめいて彼をまじまじ観察し、足の関節から滴った1滴の油をすかさずガラス小瓶に回収し「生きた人間の油」を手に入れる◆しかしブリキは蝶を犠牲にして羽を手に入れるなんてことは残酷な事だと、断固反対されてしまう。せっかくここまで旅をしたのに無駄に終わり、オジョはショックで呆然としてしまうのだった…◆どうすれば良いかオズマ姫に相談するため、皆はエメラルドの都に向かう。オズマ姫は黄色の蝶の話を聞いてたら、旅立つ前にブリキは決して許可しないと伝える事ができたと言い、また南の魔女グリンダに相談したところ、そもそもオジョの材料集めは最初から失敗する事が分かっていた。「オズの魔法使い」はグリンダから上手く解決する魔法を託され、彼がその魔法をかけると言うので皆は広間に集まる。そこには石になったナンキーおじさん、マーゴロットさんが運び込まれ、ピプト博士も来ていた◆オズの魔法使いの魔法でナンキーおじさんとマーゴロットさんは元の姿に戻り、オジョとピプト博士は泣いて喜ぶ。またピプト博士は、もう魔法が使えないよう知識を消されてしまったが、ねじれた体を整えてもらった事で、ひねくれた性格も直ったのだった。オジョたちはオズマ姫に豊かなエメラルドの都での居住を許可される。ガラス猫は「ピンク脳みそ」故に高慢ちきな性格だったので、オズの魔法使いに「透明脳みそ」に変えてもらうと性格が愛らしくなり皆から好かれるようになる。ムカムカは絶滅危惧種と言うことで王室動物園で保護される事になった。ハギレもオズマ姫の保護の対象となり、誰かに使われるお手伝いさんではなく、エメラルドの都で自由に暮らせる身となったのだった…(おわり)

■■■{◎『エメラルドの都』から3年後、ファンから再開の声援を受けて書かれました。同時期の『小さな物語』は15巻で。

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