(Soubee Amako_fan art)[2,]
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※イラストはイメージです……これは「食堂のおばちゃん」の若い頃の話じゃないです!
◇はむこ参(まい)る!
○尼子騒兵衛 (あまこそうべえ) 先生
○朝日新聞コミックス
○秋田書店_別冊プリンセス1990年
○電子書籍
★宇因奈公子(ういんなきみこ…通称はむちゃん)は裏社会の悪事を無くすため暗躍する(少し)ぽっちゃりな「くノ一」の義賊。筋金入りのケチな富豪「横車押三(よこぐるまおしぞう)」の屋敷で捕獲禁止の貴重な魚を盗み出した事から、武器マニアの執事「宗征次(そうせいじ)」も加わって、3人は協力して裏社会の悪事に立ち向かうことになり…☆
{◎名前が一見、ムズカシイようで覚えやすい。そして面白い◆毎回、戦闘機や軍事用武器がたくさん出てくるので少年マンガかと思いきや、初出が「別冊プリンセス」と描いてあり驚きました。こんなに男の子向けアイテムは、女の子たちが興味を持たないのでは…と思いましたが、読みやすさを感じたのは初めて聞く戦闘機、武器についてもイラストと解説が付いていたからです(余白ページなので、もしかするとコミックスのオマケかも…)◆この3人……毎回苦労する割にはいつも骨折り損で、失敗で終わったり、かえって値段が高くついたり、武器を誤(あやま)って使用してしまい、壊したり失ったりと……13話ある中で上手くいった話が1つもありません。(ギャグマンガなので手りゅう弾やバズーカ砲を浴びても死んだりとかはしないですが…)1990年代はバブルがはじけ、冷戦、環境汚染…など色濃く問題となった時代なので戦争の愚かさ、便利な時代の代償となった環境、登場人物「だんな(押車の通称)」の守銭奴(しゅせんど)も、この辺りの時代を反映してるのかもしれません◆5話「乙女の敵」は死亡率100%ペースト(正→脂肪率。食べると太ってしまうペースト)を盗んだ犯人は「やせすぎキライ、ぽっちゃり大好き」で…はむちゃんを気に入ってもっと太らせようとします。けれど「女性やせすぎ=美しい」のイメージ押し付けを指摘しているので、犯人は結構イイ奴かも…とも思いました(しかし…わざと太らせるのは困るよ…)◆また13話「宝の地図」で地図を描いた主人が「昔の呼称は財産」と言っていて、その通りだな…と感じました。地名は土地の特徴を示す事が多く、特に「キレイな名」が付いた土地は気をつけろ…と言うのを聞いた事があります。あと地雷の「除去防止装置付き」の説明を読んだ時は、本当に恐ろしい事だと思いました…ギャグマンガですが色々と考えさせられます}[2024/12]
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{◎映画を見たので一緒に感想を付けてます…☆}
◇ドクタケ忍者隊 最強の軍師
○阪口和久 先生作
○尼子騒兵衛(あまこそうべい) 先生原作
[2025/01/08]{◎映画の予告編だけ見て面白そうだったので観に行きました(好きなんです〜少年マンガの劇場版。ただ…昔、アニメを少し見ただけでよく知らなかったので原作小説も読みました)◆映画では乱太郎たちのセンパイ6年生や土井先生にも焦点が充てられて少し忍術学園の番外編のような感じです(あれ…上級生たちってレギュラーなの…?私が見たアニメの時代にはいなかったような…うわ…年バレる…)◆予想以上に面白かったです!少年マンガらしい友情、冒険、アクション、師弟愛が絡んで楽しめました。映画で見るのがオススメです◆テレビは児童向けに作られてコメディ色も強かったので小説を読んで初めて、きり丸の生い立ちを知りました…また戦(いくさ)場面は、この話では結構大切な要素のため外せないのですが、怖くないよう配慮してあって良かったです(…夏休みに子どもが田舎とかで案山子を見た時、この映画を思い出すかも…)あと土井先生もアニメで見た時は穏やかな先生で、乱太郎たちの成績が振るわず、いつも手を焼いて困ってる…なんだか気の毒なイメージでしたが映画では一転、実は忍者としてはかなりの実力の持ち主ですごく格好良いです。出席簿、チョーク、黒板消しが武器なのは、そのままだ…◆アクションでは特に6年生と天鬼(てんき)との対峙場面がスクリーン迫力もあって格好良いです。小説を読む途中、天鬼の正体を色々と考えました…(生き別れた実の兄弟…、途中から包帯で顔が見えない昆奈門(こんなもん)先生に変装してた…、自分(土井先生)を助けてくれた人が人質に取られ仕方なく従った…などなど)全部ハズレでした。白い頭巾は狼をイメージしてる…?普段は見えませんが土井先生も髪を結ってます。長い髪は会えなかった時間だ…◆戦の前触れに便乗して備品を売るバイトをする3人ですが(あ、すみません…ちょっと小説と異なってるところも…映画では荷物に紛れて潜入してる)敵陣ドクタケ忍者に(案の定…)捕まってしまい…天鬼と対峙した場面は、忍たま3人らしい戦い方で、つい笑ってしまうのですが…きり丸が土井先生の胃が痛くなる言葉をありったけぶつけて、最後に「先生、一緒に帰ろう…!」と言うところは切なくなりました……天鬼の刀が3人に振り下ろされそうになった時はハラハラしますが、山田先生や6年生もかけつけ、土井先生の再登場は特にオドロキました…☆◆小説にはない場面もあって良かったです。きり丸が土井先生の家を掃除しながら面影を探したり、八方斎の歌とダンスも(グラサンとか、八方斎の美青年画とか…)意外に昆布先生…じゃなくて昆奈門先生が暗躍してました。忍術学園が天鬼への攻撃をためらうので、いざとなったら自分が恨まれ役になっても「乱きりしん」を助けるため毒の手裏剣を投げようとしたり…ギリギリで土井先生が登場し(弟の利吉も!)「忍術学園の恨みを買わずにすんだ…」と安堵(あんど)してます◆天鬼は記憶がなくても戦の頃を思い出しています。冷徹で戦いに対するためらいが全く無く、戦に対する不条理さへの怒りが彼の原動力みたいに見えました…土井先生…練り物がキライなのは冷たい手と似てるからだろうか……?◆頂いた特典はコンテハガキ(彼岸花)でした。通常版パンフには尼子先生による「土井先生&天鬼イラスト」が!小説にはない描きおろしです…☆
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