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(はだしの王女マリエッタ)[1,]



※イラストは管理者による模写です。
○はだしの王女マリエッタ
○牧村ジュン 先生
○講談社なかよし
○1978年
※電子書籍amazonkindleより

◇下町に住むマリエッタは、年頃なのにスカート姿で木登りしたり、やぶれた靴を脱いで、はだしで歩いてしまう元気な娘。幼なじみで片思いのフランツには笑われてばかりで、なかなか素直になれない…
ある時、隣に住む親友で、おしとやかな娘ロザリーが城へ女中奉公することになり、フランツを見返そうとマリエッタも同行する。お城でマリエッタを見かけた大臣は彼女の顔に驚(おどろ)き、城を取り仕切る公爵夫人(こうしゃくふじん)の元へ連れて行く。メリンダ王女とマリエッタは瓜ふたつだった!
王女は近々、婚約者のリュシアン王子と舞踏会(ぶとうかい)を控えているが、病弱なため出席がむずかしく、王女の従姉妹で高慢ちきなエティエンヌ姫は、妃の座を狙っている……マリエッタは出席できない王女の代役として舞踏会に出席することになり…!

{◎元気な町娘マリエッタがお姫様になって、メリンダ王女を助けるため活躍する面白い話です。「おしとやかなこと」が、まるでダメなマリエッタですが、ダンスの途中で脱げてしまったパンプスを、上手く王子を誘導しながらホールの端まで踊りながら拾いに行ったり、エティエンヌ姫の計略で王女のことを誤解してしまった王子に、手紙を届けるために木登りして窓から(…!?)王子に会いに行ったりと、おてんばぶりを発揮してます◆また所々で、それぞれの恋模様も織り込まれてドキドキします(マリエッタはフランツが好き、ロザリーもフランツが好きで、メリンダ王女は昔からリュシアン王子が好きだけど、王子は一緒にダンスを踊ったマリエッタに惹かれてしまったり…☆)最後がみんな、どのようにまとまってい行くのかも見どころです◆エティエンヌ姫は美人で積極的なのに王子にアプローチしても「あなたは誰ですか…?」とたずねられていて、高慢ちきが災いして頑張るわりに報われず、ちょっぴりかわいそうです◆背景の城はフランス「シャンボール城」がモデルと思われます。またスクリーントーンが使われていなくて、それでも絵は重苦しくなく、ペン画だけで「ふんわり感」や「華やかさ」を表現しています。昔の少女マンガの描き込み技術は、今見ても本当にスゴイと思います…!(なので真似して模写してます)}

***[2024-r6]