さむね

デュエルマスターズ 神化編環境の思ひ出 その4

その3の続き。

【ハイドロ・ハリケーン】

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ブロッカー軸デッキ特有のフィニッシュ力・カードパワーの低さを《ハイドロ・ハリケーン》の出力で補うコントロールデッキ。覚醒編中期にコンセプトの《ハイドロ》が殿堂入りするまでの間活躍。
デュエルマスターズ初期から存在する非常に息の長いデッキだったが、神化編でブロッカー除去有する火文明が【速攻】に採用されることが減り、非常に相性の良い置きドロソ《ロードリエス》を獲得したことで結果を残す。
序盤はドローしつつ《ブラッディ・シャドウ》や軽量クリーチャーを並べ、5マナで《ロードリエス》を立ててG0条件を満たした《ウェビウス》をばらまく。そして次ターンから《ハイドロ》を打っていく。というのが理想的な展開。
一度《ハイドロ》で複数マナをバウンスしてしまえば相手の動きを大きく制限出来るため、ロック系で蓋をするなり後続の《ハイドロ》を更に打ち込むなりでイニシアチブを握ることが可能。《ハイドロ》連打のえげつなさは現代の《宝剣》連打を上回る。
難点はやはり軽量ブロッカーを大量に積むことによる個々のパワーの低さ。
【速攻】には非常に強そうだが最序盤の展開力はそこそこ程度でトリガー・シノビも薄い関係で思っているほど有利ではなく、逆に【キリコ】にはゴリ押しされそうだが妨害手段を積みやすく《クイーン》や《ハイドロ》さえ間に合えばどうにかなる。尖っているように見えて意外とオールラウンダーなデッキ。ただし、このデッキ自身も呪文メタやランデスには弱い。

【メタドロマーコン】

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【キリコ】が手札を枯らしやすい性質を突いて序盤から積極的にハンデスを仕掛け、《メスタポ》でトップ《アマテラス》の暴力を未然に防ぐメタ除去コントロールデッキ。EM日本一決定戦オープンクラス優勝。
【キリコ】対策を念頭に置いて構築しておりデッキパワーが不足しがちになるため、強力なシステムクリーチャー《バキューム・クロウラー》によるcip使いまわしを最大限に利用してコントロールする。
これに限らず《ジェニー》等ハンデスクリで除去札を抜き取り《バキューム》に繋げるというギミックは組み込みやすく、維持できれば勝利に直結するほどのアドバンテージを稼ぎ出せたため戦国編~神化編において多くの青入りコントロールに採用された。
フィニッシュ手段は《ガジラビュート》を使い回して盾を焼いていくゲームが多いが、中には《ヤサカノフカ》を採用するものもあった。ハイランダーに寄せて赤の火力と《ボルメテ》を入れれば【ボルコン】に早変わり。

相手が【キリコ】じゃないからとぽんぽん《メスタポ》をマナに埋めていると後で《墳墓》を打てなくなって困る。

【H(D)M】

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既存の白抜きランデス型は【速攻】対面が無理だったので、《インフェルノ・サイン》殿堂入り以降は【ロマネサイン】からリアニメイト要素を抜いてコントロールに寄せたような白型が流行。
【ネクラコン】に赤を足したカラーリングで、あちらと比べてドラゴンのパワーにより中盤以降の展開に厚みがあり多くの対面と戦える。火のトリガーが増えた為【速攻】や【M・ロマ】への耐性が高め。
だが遅いデッキである以上やはり【キリコ】が辛い。入念にコントロールしても《アマテラス》1枚で壊されるし、HMが《キリコ》にバトル負けする。
下記の【ドルゲーザ】にも共通するが対【キリコ】に寄せると【速攻】が厳しく対【速攻】に寄せると【キリコ】が厳しいというありがちな悩みを抱える。
《ロマネスク》殿堂入りで白型は大幅に弱体化、覚醒編中期にて《ヘヴィ》殿堂入りで瓦解。HMは環境を壊さない程度に高いカードパワーと汎用性を持つゴッドであり、イラストもいかしたドラゴンで人気が高かったため不満を持つプレイヤーは多かった。

【B・ロマノフ】

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以前書いた記事をどうぞ。覚醒編中期でヴィルジニアが殿堂入りするまでの間活躍。
最速ムーブの理不尽さは上位デッキに引けを取らないが、いかんせん安定感に欠けるのがネック。
《グール》減量、あるいは0という選択肢もありだと思う。

【ドルゲーザ】

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戦国編で環境入りした《ドルゲーザ》軸の種族デッキ。
戦国編終期の殿堂入りの影響をあまり受けず、神化編に入って流行した【速攻】系に比較的強く立ち回れることで良い位置に付けていたデッキだったが、【エンペラー・キリコ】の台頭で大きくランクを落とす。
序盤の攻めをシノビとブロッカーで凌ぎ《ドルゲーザ》に繋げて後続に繋ぐのがメインコンセプトである以上、ワンショットで莫大なアドバンテージを稼ぎ出しフィニッシュする【キリコ】は非常に相性が悪い。既存の【シノビドルゲーザ】では太刀打ちが難しく、ランデスを用いることで【キリコ】と戦おうとするものもあった。上はそのレシピの一例。
ランデスに寄せた分今度は【速攻】が厳しくなっている。《ドルゲーザ》は手札補充としての役割が強く、ここまで来ると素直に【ランデスHDM】で良いのではという気がしなくもない。

【ロマネライゾウ】

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《コッコ・ルピア》《フェアリー・ギフト》でコスト軽減した《ロマネスク》を4ターン目に召喚し、増えたマナで《星域》を唱え《バルガライゾウ》にチェンジ。そのまま攻撃してメテオバーンという、以前にごく短い間存在した【大地ロマネ】のような動きを取るデッキ。
こちらも【B・ロマノフ】同様、理想的な動きをした際の理不尽さはえげつないものがあるが、例によって安定しない。あちらと違いサーチを多く積んでいるため何も引けず負けるパターンは少ないものの、代わりにデッキの半数が重いドラゴンで埋まり《ロマネスク》召喚に三色要求される。そして《ライゾウ》を出した後もきっちりドラゴンが捲れるかは運次第。とにかく引き・捲りが要求される。
《コッコ・ルピア》が当時大流行していた《ローズ・キャッスル》で焼かれるのが厳しく《ローズ》一枚で序盤何もできないという事も起こりうる。【連ドラ】特有の受けの脆さもそのまま。
メインの動きが一本道な上にレシピ自体もほぼ完成しており、勝率を求めるならばひたすらアームを鍛えるしかない。
覚醒編前に《ロマネスク》殿堂入りで構築不可能に。

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