ルカリオ_メルメタルGX

「シティリーグシーズン4」レポート&使用デッキ解説「楓選手」編

 お疲れ様です。
TEAM TOKIWA(チーム トキワ)の楓です。


 2019年シーズンも終わり、JCSの練習時間の創出の都合書けていなかった
JCS2週間前に大阪で開催されたシティリーグでベスト8に入賞できておりましたのでそのレポートをさせて頂きます。

 結構存在を隠してきたオリジナルデッキでしたが、
この時に使用したデッキはシティリーグ直後にプレイヤーズクラブに公開されておりましたので、もう見てくださった方も多いかもしれませんがぜひご覧ください。

 今回のJCSでも似た構築のデッキを使っているプレイヤーの方がいらっしゃり考えがリンクしていたのならば嬉しいです。
特に僕の構築についてはコンセプトがハッキリしておりますので
難しい様にみえて、中級者以上の方であれば使いやすいデッキかと思います。

シティリーグ大阪使用デッキ:ムサシとコジロウとマタドガス+メルカリゾロアークペルシアン
戦績:予選5-1 本戦1-1 ベスト8



◆デッキリスト

◆デッキコンセプト


 相手のサイドが4枚以下になったタイミングで
リセットスタンプ+ムサシとコジロウ+マタドガス(ホワイトホール)×1~2枚
で相手のハンドを0枚にして動きを止めて倒しきる。それだけです。

◆動かし方


 通常のゾロアーク派生の構築よりも盤面を作ることを最優先とします。
ゾロアークGXを可能なかぎりと、ペルシアンGXが必ず盤面に残るように
ウツギ博士を使って準備します。

 相手にGXポケモンを倒されたところで、デデンネGXのデデチェンジ・ゾロアークGXのとりひき複数回+ペルシアンのキャットウォークで
上記のデッキコンセプトとなっているセットをそろえ、相手の手札を0枚にしてビートダウンしていきます。
アローラベトベトンもこのタイミングでたてることができると相手は解決札を引くことが難しくなります。

◆コンセプト遂行のためのデッキ調整


 キーとなるカードールカリオ&メルメタルGX-
スカイレジェンドのカードリストを見てマタドガスとムサシとコジロウがとんでもなく強力で回避が難しく、きまれば即ゲームエンドの可能性があった為、必要パーツをそろえる能力が高いゾロアークペルシアンに組み合わせることを最初に考えて回していきました。

 コンセプトの遂行能力は抜群で、初見殺しの性能も相まって、高い勝率を調整当時から残しておりましたが、

1、【レシラム&リザードンGX】【ピカチュウ&ゼクロムGX派生】のデッキにおいては、相手の手札を空にしても盤面のエネルギーリソースだけで殴りきってくるために勝率の維持ができませんでした。

2、このタイミングでは少し数を減らしていたものの【ゾロアーク派生】のデッキも手札を盤面のゾロアークGXが回復するために、このデッキコンセプトの遂行ができませんでした。

 1についてはこのコンセプト遂行タイミング(相手の手札が0のタイミング)で、ルカリオ&メルメタルGXのGXワザ、フルメタルウォールGXで相手のアタッカーのエネルギーを0枚にすることで解決しました。
レシラム&リザードンGX2枚がエネルギーが準備できた状態であっても
バトル場のレシラム&リザードンGXのエネルギーを0の状態にし、後ろのレシラム&リザードンに対してグズマでこちらから攻撃をしかけることで、解決できます。
ピカチュウ&ゼクロムも同様の動かし方をしていきます。

 2については【無人発電所】を採用しました。
ゾロアークのミラーゲームで相手の手札を0にしたタイミングで、こちらから無人発電所を場に出して、エネルギー等の確保ができているこちらが有利に殴りきります。
こちらでゾロアーク系統のデッキに対してもある程度コンセプト遂行が可能となりました。

◆採用カード理由と調整時の枚数推移


・ゾロア4 ゾロアークGX4

 


 メインアタッカーかつ、とりひき回数の最大化・事故率軽減のため妥協せず4-4で採用。

・ニャース2 ペルシアンGX2

 


 デッキコンセプト上、キャットウォークが出来ないと意味が無いため2-2の厚い採用。
ニャースはねこびよりの2枚ドローが強力なのでねこびよりを採用。

・ルカリオ&メルメタルGX 2


 特にトップメタのレシリザにはこのカードが無いと盤面リソースのみで殴りきられるため、サイド落ち考慮も含めて2枚採用。
また、このデッキは相手のハンドを0枚にして、フルメタルウォール後にこうてつのこぶしとヘビーインパクトでアタッカーにも変わるため、2枚の採用は間違いなかったと感じます。

・アローラベトベター 1 アローラベトベトン 1



 ほとんどのゲームで立てたいため、アローラベトベトンの枚数を2枚にするか悩みましたが、必ずこのカードを立てなくても無人発電所の採用のおかげもあり、相手を止めることができたため1枚の採用にとどめました。
アローラベトベターは新弾発売前の為ケミカルブレス。

・マタドガス 3


 初稿では4枚だったカード。デッキコンセプト上、絶対に相手のサイドが4枚の時にスタンプムサコジドガスドガスの動きを行うため、デッキに1枚しかない状況だとコンセプトが崩れるため、3枚は必須です。
どうでもいいですがたいあたりが結構打点でます。
1度事故ゲームでメタモンから進化してマーイーカを倒すゲームがありました。

・メタモンプリズムスター 1


 採用しない理由が無いため採用
このデッキではアローラベトベトンになる事が一番多いです。

・カプ・テテフGX 2


 序盤はウツギ博士、中盤のコンセプト遂行タイミングでムサシとコジロウをサーチする場合もあります。
必要最低限の2枚採用。

・デデンネGX 1


このデッキではスタートしても別においしいので2枚の採用も検討しましたが、枠の都合で1枚採用。中盤のコンセプト遂行タイミングでうごかす事が多いです。

・ウツギ博士のレクチャー 2


 サイド落ちケアの2枚採用

・リーリエ 1


 ポケモン通信なども積んでいてポケモンが多いデッキの為、初期手札で現物のポケモンが多い場合のテテフの選択肢として採用しましたが、ここはエリカのおもてなしでもよかったと振り返っています。

・シロナ 2


 最低限の枚数での採用。
JCSレベルの対戦数をこなすのであればここは3枚が、正解だと思います。シティ大阪は攻めの構築という意味で控えめな採用となっています。

・グズマ 3


 最低限の枚数。
相手の手札を0にした後、相手の手札が回復する前に素早く相手の盤面を崩すために必要なカードです。

・アセロラ 1


 中盤以降のローゲームになる動きとのかみ合いから採用。必要な1枚でした。
手札が十分でない相手にワンチャンスも与えないカード。

・ムサシとコジロウ 3


 現物を引き込みたかったため初稿では4枚採用も、過剰とみて3枚の採用。
相手デッキによっては中盤以降もどんどん打ち込む
(ハンド3枚になるとアローラベトベトンがいない場合ハイパーボールが解決札になるため相手の手札2枚に対して連続で打ち込む)ため、3枚の採用。

・ともだちてちょう 1


 2枚目のアセロラとしてやグズマの現物を山札に戻すために採用。
中盤自分のアローラベトベトンの為にとりひきでグズマを探すゲームになる場合にも有効な1枚。

・リセットスタンプ 3


 コンセプト遂行のためのカードなので3枚とおおめの採用。

・ハイパーボール 4 ポケモン通信 2



 ポケモンが多いデッキの為、ポケモン通信は有効。マタドガスがよく行ったり来たりしていました。
ちなみに現在のレギュレーションではプレシャスボール4枚、ハイパーボール2枚で安定。

・こだわりハチマキ 2


 初稿では1枚でしたがデッキコンセプト上、非GXには強いため、TAGTEAMをしっかり2回で倒すために2枚の採用。
ここは2枚にすべきとアドバイス頂いた会長さんに感謝。絶対必要でした。

・レスキュータンカ 1


 2枚目もほしい枠ですが後記するテンガン山の都合、有効なポケモンを泣く泣くとりひきで捨てるケースも少なく、あまり不便には感じませんでした。

・テンガン山 2


 初稿では3枚、無人発電所採用の都合泣く泣く2枚。
現在の環境であればここはやはり3枚欲しいですが、大阪ではこのバランスでOKでした。
<雑に>鋼エネルギーを扱えるのが本当につよく、とりひきや中盤以降のムサシとコジロウの捨てるカードとして有効になる点が強いです。
このデッキのコンセプトの根幹の1枚。

・無人発電所 1


 ゾロアークデッキにもコンセプト遂行ができるようにするためのカード。
簡易アロベトのような使い方や、テンガン山のみの場合、ウルネク戦でトキワの森を割るカードが無かったのが致命的(テンガン山では鋼エネルギーを拾われてしまう)であった点も解決してくれました。

・ダブル無色エネルギー 4


 削る理由が無いため4枚

・基本鋼エネルギー 4


 初稿では5枚でしたが、デッキ枠の都合4枚。
序盤に流れで引ける強いという点もあり多めの採用です。ルカリオ&メルメタルGXがしっかりヘビーインパクトしに行くためにも必要な枚数です。

・トリプル加速エネルギー 1


 ペルシアンのスクランブル発進が必要なゲームがあるため1枚採用。十分でした。

◆採用を見送ったカード

・タイマーボール 


 初稿ではポケモン通信ではなくこのカードでした。
ゾロアークやペルシアンを並べられて、マタドガスにもタッチ出来る等魅力ですが、やはり運が絡むカード。
公式大会での使用という点でコイントスの選択に僕は納得できませんでした。

・ザクザクピッケル


 必ず1ターンもらえるという魅力はありましたが、中盤のコンセプト遂行タイミングで
ここまで引き込むのは少し欲張りすぎかなと採用を見送りましたがかなり強い1枚です。

◆採用すべきであったカード

・Uターンボード


 デッキコンセプト上、前のGXを倒されたタイミングで死に出しは安定させるべきでした。
特に先にルカリオ&メルメタルGXを置いておくことができないレシラム&リザードン戦では、逃げエネの事前準備が必要になってしまった為、このカードは必要でした。必ず採用すべきです。


★当日のマッチアップ

予選
1戦目 ジラーチサンダー 〇
 サイドを取らせて手札を整えて、スタンプムサコジドガスで相手の手札を空にして、アロベトを立て、ライオットビート連打で勝ち。

2戦目 レシラム&リザードン 〇
 後攻1ターン目にこちらのバトル場にスタートしたメルカリをブースターGXのぐれんのほのおで倒されてサイド3枚を献上。
それをトリガーにデデチェンジととりひき&キャットウォークで、スタンプムサコジドガスで相手の手札を空に。
トップでリーリエされるも、もう一度スタンプムサコジドガスで相手の手札を空に。
次はトップでカキを引かれてしまい、レシリザにカキをされてしまった為
グズマからフルメタルウォールでエネルギーをすべて落として、そのまま殴りきって勝ち。

3戦目 ルガルガンゾロアーク 〇
 お互いにテテフの殴り合い。
こちらのテテフが落ちたタイミングでスタンプムサコジドガスで相手の手札を空に。
こちらはにげる分のニコタマも確保し、無人発電所でスピードダウンしたところでの殴り合いを制して勝ち。

4戦目 ズガドーンアーゴヨン 〇
 ビーストリングを引き込みたいであろうタイミングでスタンプムサコジドガスで相手の手札を空に。押し切って勝ち。

5戦目 アローラナッシークワガノン ×
 盤面が自走してしまう対策外のデッキ。
そもそも事故ゲームでゾロアがぶつかって負け。
無理な相手に事故るとお得な気分です…助かりました。

6戦目 サナニンフ 〇
 メルカリがそもそもアタッカーとして戦えるマッチアップ。
こだわりハチマキを増量した事でメットサナニンフにこうてつのこぶしが130点はいるのも大きかったです。
スタンプムサコジドガスで相手の手札を空にしてメルカリで殴りきって勝ち。

決勝トーナメント
ベスト16戦 たけるとうきリザードン 〇
 盤面自走はするもののクワガノンよりはゾロアークの処理が間に合うために無理ではない相手。
序盤の相手の動きが芳しくなく、途中スタンプムサコジドガスで相手の手札を空に。そのまま殴りきって勝ち。

ベスト8戦 レシラム&リザードン ×
 途中まで問題なくゲームを進め、前の残りHP150のレシリザをゾロアークで倒せば問題なかったゲームのはずが、誤ってとりひきでニャースを捨ててしまう見間違いミス。
そのせいでベンチに5匹並べるためにはメルカリを出さなくてはならなくなり、相手の残りサイド3というところでグズマで負け。
あまりの凡ミスに本当に反省です。

結果:ベスト8

★おわりに

 メルカリゾロアークってレシリザに勝てるんですか?という質問を現地でも頂き、「レシリザに勝つためにメルカリ必要なんですよね」とサイコパスみたいな回答をして、みなさん「???」という感じでしたがこのような全貌のデッキでした。

 JCSの使用候補でもあったのですが、このデッキ以上に満足度の高いデッキが構築できたためにこのデッキはつかいませんでした。

 これからの環境でもこのデッキはかなり強いと思っていますので
是非みなさんも使ってみてください。
(友達には嫌われるかもしれません…)

 現環境では無人発電所の採用率が上がっていますので
リセットホールのマーシャドーの採用をおすすめします。

 ここまでお読みいただきありがとうございました!
次回はJCSで使った悪デッキを解説予定です。

ではでは!


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TEAM TOKIWA(チームトキワ)
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