戯言_vol.74
ここ最近いろんなことを考えるようになった。
まぁいろんな事なんて漠然としてて何の事だよって話ですよね。
良く自分が物事を考えたりする時に行くのが温泉。
湯煙の中で高い天井を見つめながら考えたりするのが好きだったりする。
まぁ好きと言うよりかは何の拘りも無く漠然と居られるのが温泉であり、自分にとってこの空間は「無の境地になれる場所」とも言える。
知り合いなんてのは誰も居ない場所。
人はそれなりに居るものの、おそらく二度と会う人は居ない。
と言うよりは仮に何度かそこで会っているのかもしれないが、互いに人としてそれを意識などしてないので初見なのか二度目なのかも全く分からない関係性なんですよね。
大勢いるがそれはただ単に「大勢の人たち」という認識だけ。
個々を人として認識したり意識したりしている訳ではないので、そりゃ次に会って話しかけられたとしても全く分からない。
大勢で居ながら孤独な世界。
これって温泉だけではなく色んな場所でも同じで、競馬場であっても全く同様ですよね。多くの人の中で過ごすものの、誰が誰だなんて考えもしない。
けれど頭の中で認識しているのは「多くの人たちの中に身を置いている」と言う事、その程度です。
とは言え競馬場では馬を見たり馬券検討したりと全神経はそちらに集中している。でも自分が温泉に居る時は何も考える事無く「無の境地」で居られるため本当に安らいで気の抜けた時間を過ごしていると思います。
この無防備で気の抜けた時間。
これってとても大切な事。
仕事だったり競馬だったり何かにずっと集中している時間が長いと、いつの間にか疲れが蓄積しその反動も出るもの。
オンとオフ。
皆さんは自身が完全なる「オフ」になる瞬間を持っていますか?
何も考えることなく安らげる時間、これを意識して作れているだろうか。
この心を「オフ」にする時間ってやつは本当に重要。
目に見えたりするののではないので「これ」と言える人は少ない。
自分にとってその一つが温泉に入る事ではあるが、これは人それぞれ違いはある。家族と過ごすとか料理をするとか、人によってこのオフのスイッチは様々だと思います。
武田にとって競馬はオフなのか。
残念ながら?今の自分にとって競馬はオフタイムの領域では無いです。
と言うよりはバリバリのオンタイムで有り、競馬を楽しもうなんて気持ちは無いんですよね。
正直言えば競馬そのものは好きです。
しかし今の自分にとってはかなり苦しい世界でもあります。
朝起きて寝るまで。仕事以外は殆ど競馬関連の調べ物をしています。
テレビはグリーンチャンネル以外見ないし、朝起きれば寝起きに気になる馬を調べる事から始まるから。時々自分でも笑ってしまうのがどこか切りの良い所まで調べごとを終わらせないと痒いところが有ってもかかない事。笑
それだけ集中している時は、どこかをボリボリとかいて集中している神経が途切れる状態を作るきっかけになるのも嫌なんですよね。
こんな生活をどれだけしれるのか。
これでいいのかと考える事も多いのは確かです。
話は戻りますが自分にとっての温泉でのオフ。
真の意味で気を緩められる時間はこの時だけなのかもしれません。
何も考えず居られるほんの少しの時間帯ですが、この時が有るだけでも素の自分になれる。
私生活においてやらねばならぬことも多い。
多くの事を後回しにして過ごしてるなと実感したりね。
こんな反省ができるのもこの瞬間であり、何も考えず居られる唯一の時間帯になります。
先日数名で福島競馬へ。
気心知れたメンバーなので気を使うことも無く競馬に没頭の二日間。
土曜の福島競馬、そして夜は念願のチームメンバーに会いに会津喜多方へ。
彼はまだ若く20代の青年。
数年前から自分とは交流が有り、いつかチーム武田に引き込みたかった人材。競馬に対してはの視点は非凡で、20代にしてこの領域に居るのは凄いと感じていました。彼の名は通称ギャンちゃん。チーム内ではそう呼ばれている。
彼に実際に会って感じた事。
かなり苦労してきたのだろうと思う風格ですね。
こう言うのって年齢とかでは無く、その人それぞれの持った天性のもの。
いろんな苦労をしてきたとしてもそれを表には出さず、何事も無かったかのように事を進めて行く。
人それぞれ色んな考えが有り、いろんな行動をしていきます。
これはそれぞれの考えで良いし、何が良いか悪いかなんてのは自分で決めるものだろう。しかし自分が唯一人との付き合いで大事にしているのは「男気」です。
つべこべ言わずにやる時はやる。
こうと決めたら貫き通す。
恩義は絶対に忘れない。
ギャンちゃんはこういう男でね。
やはり思った通りの人材でした。
この若さでこの領域に身を置いているのはすごいなって。
冷静に彼をみててそう感じました。
人なんてのはね。
男気が有れば生きていけるのよ。
いつかその気持ちが行動になり、そして自らを助ける時も来る。
次に彼と会えるのはいつになるかは分からない。
ただ今後も途絶えることなく繋がってるのは間違いない事。
そう言い切れる男だったなと改めて感じる人材でした。
温泉に入り考える。
ギャンちゃんに会えて本当に良かったなと。
今後も彼はいろんな苦労をして生きて行くだろうけど、何も心配する事は無いなと思う。
なぜなら彼は正真正銘の「男気」を持っていたから。
さて今週も週末に向け競馬の準備。
福島で体感した友とのリアル呑みを思い出し、また会えることを祈る。
できるだけ今後も温泉に入り自分自身の安らぎの場を作って、あの福島で得た友情を思い出したい。
さあ今週も闘う。
自分のために、みんなのために。
それではまた。