戯言_vol.86

月曜の夜の事。
とある事情で夕刻17時過ぎに急遽立川に向かうことになった。平日通常の夕刻、道は鬼のような大渋滞とわかっての出動。

職場から立川まで高速は無い。
あの通勤の大渋滞をひたすら車で行くしか無く、諦めの境地と共に長い道のりを考えてコンビニで先にコーヒーを買っておいた。

案の定の大渋滞。
まあ驚く事もないのだけれど、西東京近辺の道路事情は日本有数の渋滞の聖地と感じる。

緊急出動から下道を行く事3時間。
現地に着いたのは20時を超えていた。
少しでも早く到着せねばと言う思いと、現地近辺で分かりづらい細い道にナビの拡大縮小を何度も繰り返す。

ようやく辿り着き駐車場へ車を止め、夜間専用の入り口を探し出す。
守衛さんに事情を説明し、救急搬送された娘の居る所を案内してもらった。

点滴を受けグッタリとした娘。
しかし横には先に連絡をしておいた長男が居てくれた。

覚えてるのはそこまで。

この後の記憶が自分にはない。
ただ何と無くガヤガヤとした夢の中で、誰かに頬を叩かれて目を覚ました事だけが記憶にあって。

見た事もない白い天井。
そこに光るLEDの照明。
ここが何処だか一瞬分からず。

ざわつく周辺の人達。
慌ただしく色んな物が自分の身の回りに取り揃えてられているようだ。気がつけば左腕には血圧のベルト、右手の指には酸素濃度の測定装置が。

なぜ自分がここに居るのか。
まだ理解出来て居ない。
この時覚えているのは、ひたすら出て来る冷や汗の量と、毛布の上に転がされ担架の上に大勢の人に乗せらた事。

見覚えのある空気感。
15年前にイヤと言うほど味わった世界。
その時は一年入院し、手術を半年間に8回と言うもので、何と無く思い出したくもない病院の空気感の中に自分がいる事がわかった。

俺、事故ったのかな?
それとも夢見てるのか?

何処までが現実で何処までが夢なのか。
いや頬を叩かれて目覚めた時に、一瞬だけ気を取り戻したはずだろう?と。
あの瞬間体の何処にも痛みは無かったし、俺は自らの脚でここまで歩いてきたはず。

なのになぜ自分自身が今こうして重病人のような扱いを受けているのか理解出来ない。

取り急ぎ心電図を取ると言われ着ていたものを脱がされだ時、冷や汗ダラダラだった身体が生温いエアコンの風を受け冷やされた。

この時ようやく真の意味で記憶が戻り始めた。
俺は緊急搬送された娘の所に駆けつけたはず。
しかし何故か今こうして倒れてるのは自分自身と言う、キツネにつままれたような状況。これが理解出来ないのだ。

心電図を撮り終える頃にはかなり血圧も安定。
酸素濃度も急激に回復したとの事。
そばに居た長男に、その後説明を受ける事に。

どうやら娘の顔を見て少し安心したのと、そばに長男が先に駆けつけて居たのを見て安心したのかその着後に俺の動作は急に止まり、バタッとその場に倒れたらしいのだ。

幸いその時被っていたキャップのお陰もあり、頭を強打する事も無く済んだとの事。
勿論その時もかぶっていたのは、我TEAM武田の濃紺のキャップでした。


今から2年前。
初めて自宅で一人の時に意識を失い転倒。
前歯を折り膝を強打した。
倒れて居た時間すらも分からない。しかし今回と同じように何か夢を見て居て、その夢から覚めるように意識が戻り始めた。

左膝の強打。
手も足も何故か血だらけ。
急いで手を洗おうと洗面所に行くと、それは唇がばっくりと切れて居てそこからの流血とわかった。

そして前歯が折れて居て。
何が何だか分からずも、とにかく近くに住む身内を呼んだ事を覚えて居ます。

そしてまた翌年。
ちょうどその一年後でしょうか。
また自宅に一人でいた時、急に気持ち悪くなってトイレに駆け込もうとした直後に記憶を失う。
気がつけば片手をトイレの便器の中に突っ込んだまま目が覚めたのだ。

果たしてどれくらいの時間、そのままになって居たのかも分からないが、幸いな事に転倒した先が真っ平らな場所で無く、そしてまた身体の何処かをぶつける事なく済んだ。

そしてまた今年。
3度目の意識を失う。
これが先日の月曜の夜であり、定期的に一年後の秋の夜という事でした。

もちろん2年前の時も。
そして昨年も。
その後にかなりの検査を受けた。
脳神経外科にてMRIやら何やらと精密検査を受けだのだが、特段何処にも異常無し。
血圧は少しは高めにはなったが、それにしても倒れ込むような高さでもない数値。

しかも先週の木曜日人間ドッグを受けだばかり。
特段ヤバい数値は無かった。

今回倒れて意識を失ったのが病院内と言う、何だかついてるんだからついてないんだか。
とは言え幸に転倒時の怪我なども一切無く、後ろにパタリと倒れ込んだ時にもキャップを被っていたせいか、無傷であり打撲等も一切無かった。

年一で3年連続の状況。
どちらにしても何か手を打たねば。
とりあえず改めて脳ドックだけは受けるのと、その他諸々本格的なオーバーホールは必要か。


今回は仕事終わりに3時間も渋滞の中を焦って運転してた事もあるし、そう言った直接的な疲労も確かに有るのかもしれず。
まぁどちらにせよ周りには迷惑掛けられないし、何らかの手は打ちたい。

娘の容態ですが。
幸いこちらもようやく今日になり鎮静化。
親子共々周りにご迷惑をお掛けして本当に申し訳無かったなと。

そんな最中今週チャンピオンズC。
数少ないダートG1、ここ落とすわけには行かない。
年の瀬である師走、ガツンとやらねばと感じるのがこのチャンピオンズ、有馬記念、東京大賞典。
その皮切りである今回、ここは何が何でも取りたいしその自信は有ります。


何度も何度も。
毎年この時期になると競馬予想をnoteやyoutubeに挙げる事への限界を感じる。
それは体力的な問題、それのみです。

仮に予想をUPが不可能になったとしても。
馬券師としては競馬をやり続けるし、この世界で生きる事を生業として行きたい。
もちろんやれるだけ自分の予想をUPします。

私にとって最も大切な絆。
それは自分と同じ世の中のお父さん。
この方々と更に競馬でも馬券でも成長して行きたいし、まだまだ儲けないと。

競馬は確かに競馬力をつける事も重要ですが、それと同等に求められるのが馬券力。
ベテランの方々に今からでもしっかりとした競馬力や馬券力を付けるための『学びの馬』を作りたいのです。

本気なら2年。
素人からでもキッチリ2年あれば。
馬券師にする、いやなれる。

これが夢などでは無くリアルな事、そう皆さんが本気で馬券師になれると思えるような予想、これを出して行きたいんですよ。

何事も甘くはない。
しかしこれは夢などではないですよ。
皆さんが本気でそう感じられるように。
馬券師としての姿を予想としてUPしたい。


ぶっちゃけ何処までやれるのか。
体力や時間との戦いでも有ります。
しかし少しでも。
伝えたい事が伝われば。

TEAM武田スピリッツ。
これはもう、私のものでは無いです。
私と戦う、ここのみんなのものだから。

やれるだけやります。
皆さんも。
私と戦いましょう。

ここでしか生きられない自分。
自分にとって競馬は人生そのもの。
ここで生き、ここで死ぬ。
それだけの事です。

それではまた。

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武田優駿
サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。