【レース回顧】プロキオンS 七夕賞

梅雨明けまではまだ少し遠い、そんな今年の七夕。降ったりやんだりがまだ続きそうで、日差しが欲しいなと思ってみたり。
みなさんこんにちは、武田優駿です。
さて先週行われた両重賞について早速回顧をしていきます。

<プロキオンS回顧>
稍重で行われた今回、レースラップが「12.3 - 10.5 - 10.5 - 11.0 - 11.7 - 12.2 - 13.0」でした。目を引くのが2F・3Fの「10.5-10.5」でしょうね。
これは1枠1番に入ったサクセスエナジーがマテラスカイにインを取らせぬための最初からの作戦だったと感じます。しかしあそこまで強烈にサクセスエナジーがインでハナを主張とはマテラスカイの武騎手は考えてなかったと思いますが。もしこれがマテラとエナジーの枠が逆だっとしたらマテラはもう少しすんなりハナ、エナジーがやや右後ろの番手となったと思います。
この展開であればエナジーはもっと楽にマテラのマークが出来たし、勝っていた可能性も。結果今回2着へミッキーワイルドが突っ込みましたが、あそこまで前崩れがあったからでしょうね。
そして勝ったアルクトスですが前走の「欅S」のレースレベルの高さを改めて感じます。また2着のヴェンジェンスの前走「天保山S」もハイレベルなレースです。この両レースは重賞と互角以上のレベルだった事がこうして証明された訳ですが、改めてここで好走した馬たちを次回に狙ってほしいと思います。それと2着ミッキーワイルドの「麦秋S」もレベルは互角に高いのですがここでは4馬身の楽勝でしたので、ここからの推奨馬となると微妙ですかね。
そして本来自分はnoteで◎マテラスカイと思っていましたが、どうも坂路での最終追いが気に入りませんでした。特にラスト1Fのあの動きは自分には良く見えず当日の朝評価を落としました。自分の◎はサクセスエナジーへ変更してのレース観戦でしたのでどちらにしてもダメではありましたが。

<七夕賞>
稍重で行われた七夕賞、勝ち時計が1:59.6 ラップは「12.2 - 11.0 - 11.1 - 11.9 - 11.8 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 12.3 - 13.0」でした。
自分の◎ストロングタイタンですが最下位の16着。
今回マルターズアポジーの作ったペース、馬場状態を考えると想像よりは0.5ほど早かったですが、でもこれは想定内。
勝馬がミッキースワロー、2着にクレッシェンドラヴとなりましたが両馬のコース取りなど終始外々。展開からするとそこを通って競馬するしかなかったと言うのが正解でしょうね。結果それがハマったとしか私は見ていません。
日曜の福島、芝の各レースを何度も見て思いましたが完全なるトラックバイアスがありますね、特に内から3~4頭分は壊滅的。見た目は差ほどでもない気がしましたが、各レースのVTRを見る限り内側が想像以上に全く伸びない。逆に中段以降で向上面を通過し、3角あたりから仕掛けだしの4角大外という、ある意味何も考えないで騎乗してもグングンと直線伸びる。
ズバリ言いますが今回のスワロー、多くの偶然が重なり勝ったと思います。
ヤネが直前まで決まらないノーザンファーム馬、勝負気配は無しでしたよ、厩舎も馬主も。勝ち負けであればやはり横山典弘が継続で乗っていますよ。
ただ展開といい今の福島の内から4頭分ほどの極端なトラックバイアスが、このミッキースワロー&菊沢の走りにハマったのだと思います。
ミッキースワローは本来は強いです。自分も新潟大賞典やエプソムCで◎はこれでしたからね!ただ菊沢が勝ったのは偶然のたまものであり、ファインプレーでも何でもないって事だけは間違いない。
だとしても。初重賞制覇が父の厩舎馬で勝てるってのは、偶然だろうがなんだろうが本当におめでたい事。横山武にもいい刺激になったはず。

*余談ですが
ラップ理論を多くの方が研究してると思いますが、今回の七夕賞のようなケースをどのように評価するのか興味深いです。
自分の場合は独自なラップ理論も使いますが、それはスピード指数を研究してきた実績の上でのラップ理論です。今回の七夕賞のような誰が見ても明白なトラックバイアスが有ったり、また日々の馬場状態で変化する「馬場指数」も出さずに語るラップ理論なんてのは、なんの根拠もないとは言わぬもそれに近い事のように感じます。
自分はアンドリューベーヤーのタイム理論をベースに西田式タイム理論などを5年以上実践研究してきました。
このあたりはまた別途詳細にこのnoteにて書いていきたいと思いますが。

最後にこれだけ。
自分はラップ理論もスピード指数も使う「時計理論屋」です。
このハイブリットが出来てこそ、最強。

サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。