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ラジオNIKKEI賞 レース展望

皆さんお疲れ様です武田です。
福島開幕、いよいよ夏競馬始まりますね。
3歳馬のローカル重賞、福島芝1800m。
では早速斬って行きたいと思います。

まずは過去のラジオNIKKEI賞のレースラップとこの波形。

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昨年2019年は道悪もそれ以外は良馬場。
馬場の良い開幕週、基本は平均ペースとなることが多い。
とは言えこの波形を見ても分かるように、やはり2F目のタイムが目を引く。
福島らしいこの2F目に刻まれる早いラップ、良馬場でも道悪でもこの波形になるということですね。

そして3F4Fと徐々にペースダウンするのは1.2コーナーでの減速の産物。
ここからバックストレッチへ向けてはペースは大きな変化する事無く進み、
いかにも福島らしいラップだなと感じます。
1コーナー入りで隊列が出来てしまうとそれ以降は出入りの激しい競馬にはならないため、どれだけ好ポジションでここを通過できるかが大きなカギになるのは事実。

このあたり踏まえて各馬の前哨戦を見て行きたい。
まずは各馬の前哨戦レースラップと波形。
そしてレースレベル。

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レースレベルとして最も高いのが5/24東京1600のレース。
波形(赤太線)を見ても分かるがマイルで1ターンとは言え、このレースのレベルは非常高い。もちろん他の馬達の前哨戦が1800・2000であり根本的に距離が違う事や4角競馬も多く、一概に横の比較は出来ない。
しかし当時5/24の馬場指数が-22(マイル換算で2.2秒早いという意味)とかなり早い馬場だったのは事実だが、それにしてもこのレースの「スピード」と言う点から見たレベルは他のレースを圧倒して早いです。

本来であれば距離も1ハロン短く1ターンであるため、この5/24の東京マイルで勝ったサクラトゥルージュを過大評価することはし難い。
だがこのラップタイム的に全く緩みの無い中で2番手につけて勝ちる「スピードの持続」は相当強いと言うしかない。

このレースのラップタイムを見ても
12.4 - 10.7 - 11.2 - 11.2 - 11.5 - 11.2 - 11.3 - 12.2
府中の1勝クラスではまずみられない前傾気味のラップ。
この速い流れの中を2番手につけ、自身34.6で上がるとなると1つ上のクラスでも即通用することにもなる。

そして何より過去のラジオNIKKEI賞のラップタイム推移は「前傾気味」になる事は間違いし、テンからかなりのスピードで流れるため「出脚」もそれなりに必要になる。この条件に最も適しているのはどう見てもサクラトゥルージュではないだろうか。

ちなみに同馬は過去に6戦し、そこで記録して来たSP値は
55 89 101 100 108 となる。
年明けの中山ジュニアカップで3着しているが、その時にすでにSP値101を記録している。当然前走の「108」は過去最高の値となるが、他馬の前哨戦となると最高で96です。もちろんこれはスローのレースが多いため、全体時計と言う意味でSP値も低くなる。しかし今回のラジオNIKKEI賞はスローになる事など100%有り得ないのは上記グラフを見ても分かりますよね。

またサクラトゥルージュの中山ジュニアカップでのレースを含め、中山で3戦したレースVTRを何度も見たが、3.4コーナを上がる感じを見る限り明らかな右回り巧者と思います。右手前の強さが顕著に出ているのがジュニアカップでの4コーナーでのコーナーリング。大外を回しても内の馬と互角に上がる力は強烈な右手前の強さです。

ここ2走東京マイルを使ってはいるが、本来得意なのはどう見ても右回りコース。そして出来るだけ「前が流れるコース」こそがこのサクラトゥルージュが最もパフォーマンスを発揮できる形。

今回前の流れる右回りの福島1800。
これ以上の条件は無いと感じます。
水曜の時点で堀厩舎の二頭出し、レーンが乗るのはもう一頭のグレイトオーサー。こちらはNF天栄である程度人気になるだろう。しかしそうであれば尚の事、狙いたいのはこのサクラトゥルージュ。今回予想通りに石橋修、レーンが乗るよりは人気にもならず自分的には好都合。

まだ調教確認が取れないため現時点での断言はできないが、人気上位馬には多くの不安材料があると感じる今回、馬券的妙はかなりあると思っています。

当日の天気がどうなるかですが、とにかく福島1800mはサクラトゥルージュにとっては絶好の舞台になると感じます。

調教時計の確認、枠順などまだ確定していませんが、土曜の福島の芝をよく吟味してバイアスなど確認しようと思います。

それではまた。






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武田優駿
サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。