北欧の神秘とシューゲイザー
美術館には良く行く。
良く行くけど、行った端から忘れていく。
のでこれらも記憶として残していくことにする。しかも今日は携帯からポストを試みる。
北欧の神秘展 (SOMPO美術館)
北欧諸国の18世紀から戦前ぐらいまでの絵画を中心とした美術展。ムンクのムンクの叫び以外のムンクの絵画が観れるということで行ったのだが、ムンクより他の作家の絵画に心惹かれてしまった。心惹かれたのは2点。
しかも流石の北欧である。もう、その2点からはバリバリにshoegazerの音が鳴り響いていた。
絵画 「街」
ストリンドベリさんなる劇作家であり、絵画も描いちゃう天才さんだったようだ。天才羨ましい。そんな彼の絵画、「街」は、その空の黒さが見た瞬間に音を想起させた。
このイラストの空の黒さは圧巻であった。この重苦しさから、明らかにギターノイズが鳴っていた。
僕がこの絵画から聴き取った音は「Brought to the Water」by Deafheavenである。むしろ、deafheavenがこの絵画からインスパイアされたと言われても僕は納得する。高いシンクロ率を誇っていた。
もう一つの絵画はこちら。
絵画 「金属の街の夏至祭」
JAGアッケさんなる画家さんの作品のようです。
写真から伝わらないのが残念なのだが、けっこう大きめの絵画。曖昧な赤で覆われた全体に、錆びた金属質を感じつつ、夏感も確かにあるが、根底には冷たさ、硬質さも感じる。
各人物は踊っているし、楽器をもってる人もいるし、水辺なのか、地面は少し濡れてるようにも見える。建物は鮮明にも思えるし、そこに存在しないような幻想感もある。
画面からはすでに音が想起されるんだけど、その音は極めて曖昧だが、しかし、リズミカルでもある。
そう言う曲の代表は皆んな大好き、マイブラの「Soon」だとは思うのだが、もうちょっと硬質な音像な気もした。
展覧からの帰り道ずっとあの音がなんだったのかを考えていた。
Slowdiveの「machine gun」な気もしたんだが、より硬質でノイズも加算されている音像だった。うーん。
と、自分のiPhoneのシューゲプレイリストをぼけーっと聞いていたら、発見した。これだ。
Alcestの「Souvenirs d'un autre monde」だ。このノイズ感、リズム感、曖昧さ。これが間違いなく鳴っていた。
と、僕は思ったのだが、皆さんはどうだろうか?シューゲ好きの方、ぜひ同展覧会に行ってみて、皆さんの感じ取った音像を聞かせて欲しいです。