【目が見えない人】とのお買い物
様々な分野にて期待されている
テクノロジーですが
まだまだ
スーパーやコンビニなどのレジには
行列ができることがあります
少しずつ【待つ】ということが
当たり前ではなくなってきている
流れの中ですが
そのような中
思いっきりレジに時間をかけ
人々に【待つ】行為を
お願いすることがあります
これは視覚障害者の方を
ガイドしている時のお話です
視覚障害者のBさんをガイドして
ある時2人で
スーパーへ買い物に向かいました
お昼時のスーパー
たくさんの人で賑わっています
レジにもたくさんの人達が並び
精算するのを待っています
そんな中
買物を終えた2人は
スーパーのレジへ並びます
お財布やカードなどを準備し
順番が来るのを待ちます
おそらくほとんどの方々が
この流れをスムーズに
何の意識もせず行っていると思います
けれど
これらのひとつひとつに
思いもよらない出来事は起こります
事例①
買物をしているのはBさんなのですが
Bさんが障害者だと分かると
Bさんではなく
一緒にいるガイドに
レジの店員さんは話しかけてきます
視覚障害者のガイドとは
あくまでもその方が不自由としている
視覚の部分だけのお手伝いです
全てを介護するワケではありません
なのでガイドは少し後ろに下がり
あくまでもBさんが買い物をします
慣れていない店員さんは
少しオロオロ😰し始めます
「え?!あなた対応しないの?」
みたいな表情をされることもあります
もちろん
緊急時や本当に必要な時などは
フォローをします
ただしそれ以外は
必要以上に手は出しません
必要以上に言葉を発することもしません
ただただ…ジッと見守ります
それに耐えられなく
手を出すガイドの方もいますが
それだとBさんの様々な機会を
損失させてしまいます
能力を奪ってしまいます
事例②
Bさんは
カードを受け取ったり
言葉の受け答えだったり
移動すること自体に
少し時間がかかります
すると
レジ待ちで並んでいる人達から
「早くしてよ~」
「何やってんのよ~」
みたいなオーラが発生することがあります
そしてその矛先は
ガイドに向けられることがあります
「あなた何やってんのよ」
「見てないで手伝いなさいよ」
みたいなオーラが発生するのです(笑)
でもそこで堂々と
何もせずに見守ります
視覚障害者の方々の中には
本当に敏感な人達もいますので
ちょっとした周りの変化に気づき
待たせている不安に襲われ
少しパニックに近い感じになる方もいます
そのような時は
焦らなくても大丈夫なことを伝えます
そして
必要そうなところだけを
お手伝いさせていただきながら
Bさんのペースと周りの状況を把握し
その瞬間瞬間に必要な行動をとります
待たせてしまっている人たちには
表情とお辞儀のみでお礼を伝えます
個人的な経験上100%の人達が
事情を察して優しい顔になります
こんな時…💛心が温まりますよね💛
全く見知らぬ方々との💛以心伝心💛
事例③
レジが終ればもう後はホッとして…
と思うかもしれませんが
みなさんが
当たり前のように行っている
袋詰めひとつも
本当に勉強になることは多いです
例えば
袋詰めをする時のマイルール
驚くほどひとりひとり違います
温かいものと冷たいものを
ひとつの袋に入れることを
全く気にしない方もいれば
ものすごい気にする方もいます
カバンに入れる順番や
薄いビニール袋に入れるもの入れないもの
入れた場合は
テープで止めるのか止めないのか
どうやって止めるのか
また賞味期限などを
把握することができない方は
目印となる切れ目を入れたり
テープを巻きつけたり
色々な工夫が必要になることもあります
全部を袋に入れた後に
その袋自体の縛り方もひとりひとり違います
自分の当たり前は
本当に自分だけの当たり前ということを
身に染みて感じることができます
これらの事例①~③は
あくまでもほんの一例ですが
わたしたちが当たり前のように
何も意識をせずに行っている行為
見過ごしている行為そのものに
ひとつひとつ物語があることを
つくづく感じることができます
あまりにも当たり前過ぎることに
一度思いっきり意識してみると
メチャクチャおもしろい世界が
見えて来るのかもしれません🎵
そしてココに
多くの豊かさがあるのかもしれません
面倒なことはできるだけスルーして
【待つ】ことや
【時間をかける】こと
【本当にチョットした人との繋がり】を
省くことが楽な生き方だと捉え
時短や効率や方法などを
どうしても人は追い求めます
それも楽しいのかもしれません…
けれど
もしもよければ
たまには何もせずに…
自分を見守ってみるのは…
いかがでしょうか
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