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【❀社会人として…】

ある時期から同じ会社で3人が勤務することとなり店舗は違えど接する機会は増える日々が積み重なり、それぞれに友情の信認と仕事への信頼性が増してゆく中、言葉では言い表せないストレスのようなモヤモヤした感情を抱えるのである。若い頃は社会の仕組みがよくわからずに逆ギレしたり意味不明な行動を取ることがある。それは今思えば流れに反する行為だと認識出来るが当時は自分の言う事がすべてで例えるなら、先代の経営陣に甘やかされた息子が2代目襲名後の傍若無人の数々を諫める忠臣もなく自ら深みにハマり沈んでゆく様を見るような…坂道を音をたてて堕ちてゆく正しく当時の自分が其処にいた…。後輩Aは自身が創り出す確かな世界観があり周りと調和している様に見えるが如何に利用して己の利を得るか…他力本願とは少し違う気がするが、とにかく女性に対する独占欲と仕事に対しての出世欲は3人の中でも群を抜いていた。Mに関してはいつのまにか相手の懐に入り込み懐柔する人誑しとも云うほど掴みはOK!でしたが余りにも調子が良過ぎるのか周りの評価は賛否両論二分していました。さすが元詐欺師{当時を知るマスターからの情報}!ともあれこの吐出した能力を利用しない手はないとAが受け入れ、出世欲の強かったAに対してMは持ち前の能力で從者を装い会社での地位を画策したのです。

当時の私には少し?強引なAも当たりの柔らかいMもどちらの長所にも自身には無いもので惹かれる部分だったのかも知れない…私は良かれと思う事もやはり三者三様の考え方が根底に蓄積されての社会人でありサークルではなく組織としての組織たる所以に真っ先に躓いたのが私でした。理由は後述するとして3人が同じ釜のめし喰った会社を1番早く退社するのである。その後3人が一緒に仕事に関わる数年後まではそれぞれが其々の路を進むのだが私は相変わらず酒と㊛と歓楽街のネオンサインに惹き込まれる様に夜の魔力に魅せられ、溺れていくのである…。

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